テーマ:好きなクラシック(2326)
カテゴリ:音楽・美術
今日は大好きなベートーベンの「運命」交響曲について。
オススメです。 クラシック好きの方からは「いまさら」と言われそうですが、この曲ほど「有名なのに聴いたことがない人が多い」曲はないのではないでしょうか。 昔、私もそうでした。モーツァルトやチャイコフスキーや「田園」は聴くのに、「運命」は聴いたことがありませんでした。 きっかけは学生時代、徹マン(徹夜で麻雀すること)しているある夜、家主が「たまにはこんなの聴こうぜ」といってBGMにかけたのが「運命」でした。 私にとってはまさに運命、はまってしまいました。 こんなにも力強く楽しく元気になる曲だったなんて。 それから「運命」漬けの日々が... 朝起きて一曲、朝飯食っては一曲、出かける前に一曲、夕飯食って一曲、寝る前に一曲、と毎日、一日5回は聴いていました。 よくいろんな場面で冒頭の4連符「ジャ・ジャ・ジャ・ジャ~ン」が使われて、それが衝撃的な場面や暗い場面で使われることが多いので、聴いたことがない人は暗い曲というイメージが強いのではないかと思います。 そんなふうに思っている人は、是非一度、聴いてみてください。 力強く、楽しく、元気になる曲で、シンプル・イズ・ザ・ベスト、最初からたたみ込み、最後まで飽きることなく一気に聴けてしまう、まるでスピルバーグの映画のようです。 むしろ、スピルバーグの映画がベートーベンのようだ、と言うべきですが。 どんな曲かというと、 4楽章からなっていて、 第一楽章は、冒頭の4連符「ジャ・ジャ・ジャ・ジャ~ン」で始まり、一楽章全部をこの4連符で通してしまう快挙。 強弱を変えたり、高低を変えたり、リズムを変えたり、テンポを変えたり、変調したりして、4連符の連続でありながら、聴かせます。飽きる暇がありません。力強く、元気が出ます。 第二楽章は、一転して、緩やかな優しい旋律を主体とした曲調。安らぎます。 第一楽章でチカラの入った体?頭?耳?を休めます。リラックスさせます。 第三楽章は、踊るような曲調のスケルツォ。 リラックスした体を再び徐々に活性化させます。楽しいです。 そして第四楽章。第三楽章から途切れなく突入します。 反則です。 この楽章は、フィナーレへ入る直前の盛り上がる部分だけの連続でできているので、盛り上がらない訳がありません。 禁じ手です。ベートーベンはずるいです。もう誰も真似することはできません。 盛り上がるだけ盛り上げておいて曲を終了させてしまう。とても元気になります。 するとまた最初から聴きたくなります。 冒頭の4連符、また盛り上がります。エンドレスです。麻薬のようです。 若かりし日の私は、体力もあったので、毎日、何回となく聴いたものでした。 指揮者や演奏日によっても曲の印象はかなり違うので、いろいろと聴きました。 「運命」だけでCDを20枚近く持っているのではないでしょうか。 同じ曲でありながら、いろいろな演奏家で別の曲のように楽しめるのも、この曲の魅力です。 これがきっかけで私はベートーベン狂いとなり、おかげで私の持っているCDの半分はベートーベンです。 今日「運命」について書こうと思い、CD4枚ほど連続で聴きました。 聴けてしまいました。 やはり力強く楽しく元気になりました。 みなさん、いろいろと好みは違うでしょうが、 まだ聴いたことがない人は、是非一度、聴いてみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月23日 13時09分17秒
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