テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:読書
今日はロバート・J・ソウヤーのSF「占星師アフサンの遠見鏡」(1992年作)について。
昨日の日記で、いつか紹介する、と書きましたが、もう紹介しちゃいます。 恐竜好き、天文学好き、ファンタジー好き、サイエンス・フィクション好きの人にオススメです。 内容は、 知的恐竜族が支配している中世的な世界。 占星師見習いの少年アフサンは、神への巡礼の航海で、遠見鏡を使って天体を観測しているうちに、とんでもないことに気付いてしまう。 空に輝く月々や星々は球体で、自分たちの世界もまた球体、しかも... 事実を知ったからには皆に知らせない訳にはいかないが、それは同時に神を冒涜することにもなる。 はたしてアフサンの運命やいかに... 恐竜少年ガリレオの物語です。 知的恐竜族は獣脚類(ティラノサウルス系)の一種で、他は知的ではなく、他の恐竜は狩りの対象でしかない。 知的恐竜のナワバリ意識とそれを抑制するための礼儀作法などの描写、秀逸です。 自分が恐竜になったような気で読むことができました。 前半は知的恐竜の中世的社会を描いていてファンタジックですが、 後半、巡礼の航海で天体の秘密を解き明かしていくところはまさにサイエンス・フィクションです。 とても面白く読むことができました。 三部作の一作目だそうですが、あとの二作がなかなか翻訳されないので寂しいかぎりです。 ソウヤーの他の作品は続々と翻訳されているのにどうしてでしょうか。 題名がSFファンにアピールしにくいのと、恐竜が望遠鏡を持って空を見上げている表紙絵がふざけているようでSFファンにアピールしにくいので、売り上げが伸びないのでしょうか。 ちなみに二作目は恐竜少年ダーウィンの物語だそうです。 あとの二作、早く読みたいです。 みなさんもこの本を読んで、売り上げに貢献して、続編の翻訳を促してくださるとうれしいです。 よろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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