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『cocoRococo』から自分らしく・・・・ Yes,andでLife is Beautiful

ETICのメルマガ (3)

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      ~第3話~ ヒカル流
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 ■■ ワラしべ長者
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  「常にアンテナを張ってさえいれば、
   全ての出来事を偶然から必然に変えることができる」

  
  ヒカルはそのことを身をもって体験したことがあった。


  小さい頃から好きでやっていた文通。
  中学生の頃クラブチームでソフトボールをやっていたヒカルに
  ファンレターをくれた女の子とは、その後も定期的に文通をしていた。


  そして、ちょうど英会話教室の仕事をやめる頃、唐突に
  彼女から手紙で「通訳の仕事をしてみない?」という誘いをうけた。 
  彼女は実業団ソフトボールチームのメンバーであり、
  そのチームに今度外国人選手を呼ぶため彼らの通訳をしてほしい、
  というものだった。


  「ちょうど仕事もやめることだし、通訳っておもしろそう」


  ヒカルはその仕事を快く受け、
  実業団専属の通訳になった。

 
  ただ好きで文通をしていたところから仕事が舞い込んでくるなんて
  ヒカルは思ってもみなかった。


  「ワラしべ長者」


  ヒカルは昔の自分を振り返って、こう呼んでいる。
  ワラから色んなものをつかんでいき、
  それを自分の人生につなげてしまうのだ。


  ワラである出会い一つ一つが、
  今のヒカルにとって必要な、大切な出会いだったのだ。

  
  通訳の仕事では、外国人選手と監督の架け橋となり、
  両者のコミュニケーションをスムーズにとるポジションを担った。


  「何でストライク入んないんだよ!そう言ってこい!」


  「(何で入んないんだって、調子悪いから入んないんだよ。)
   どう?調子は?ここは集中して乗り越えていこー!」


  「おぃ、ちゃんと伝えてないだろ」


  「(あっ、バレテル。)いえ、ちゃんと伝えましたよー」


  そこには、日本と海外でのスポーツにおける
  「やり方・考え方」の違いがあった。
  日本はたたかれて、たたかれて、どれだけ強くなれるか、
  というやり方のスパルタ教育である。
  一方、海外では楽しんでスポーツをやっている。
  負けてしまったとしても、明日があるよと言って笑いのける。
  そして良いところは思いっきり褒めて伸ばす、自由な環境なのである。


  ヒカルは「そんなスパルタなやり方じゃ、外国人選手の彼をダメにする」
  と思い、監督にいくら厳しく言われようと
  ヒカルはヒカルの好きなように、「自分のやり方」を貫き通したのだった。


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 ■■ 「Creative」
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  1998年2月。
  通訳の仕事を2年ほど経験した後、
  ヒカルは某メーカーに就職した。


  企業の組織という中に入ってみて、その中で自分は社会に対して
  どういう貢献ができるのかを考えてみたかった。


  始め、ヒカルに与えられたのは「秘書」という仕事だった。
  テレアポを取り、上司のスケジュール調整をする。
  仕事内容は、決まったことを決まったようにやる
  「雑用・雑務」と言われるような仕事だった。


  しかし、ヒカルは考えた。
  一般的に「雑用・雑務」だと言われている仕事は、
  自分自身がつまんないと思ってやるから、
  雑になって「雑務」になってしまうのではないか。
  一つ一つの仕事を丁寧にこなしていたら
  雑になるような仕事なんてないのだ。


  例えば、コピー1つ取るにしても
  どんな風にコピーをすればいいのか考えてみる。
  読みやすいように冊子にするのか、
  ファイルにするのか、クリップでとめるのか。


  与えられた仕事をただこなすのではなく「Special」に返していく。
  「Creative」力の見せ所である。
  そんな一つ一つの地道な積み重ねを経て始めて 
  自分の仕事を与えてもらえるようになる。


  「Anything else ? 」
  (他には何かありませんか?)


  ヒカルはこう言って、アレもコレも仕事を自分のモノにしていった。


  そうやって、仕事をcreativeにこなしていったヒカルは
  いつの間にか会社と会社の内部をつなぐ、
  「コミュニケーションの橋渡し」になっていた。


  自分の気持ちに素直になって、
  ただ「やりたいこと」をやっていたヒカルだったが、
  そんなヒカルのことを周りはいい目で見ていなかった。


  「勝手なことをやっている。生意気だ」
  周囲からはそんな風に見られていたが、
  ヒカルは気に留めなかった。


  そんなある日、ヒカルが上司に付き添い、会議に出席することになった際、
  秘書課のマネージャーに呼び出された。
 
 
  「あなたが会議に出席する必要ありませんから。
   戻って自分の仕事をやりなさい」


  「そんなことおっしゃるなら、仕事を変えて下さい。
   もっとcreativeな仕事がしたいんです!」


  ヒカルが今の仕事に対して不満を持ちながらも、
  一つ一つ熱心にこなしていたことはマネージャーもよくわかっていた。
  そのためヒカルの要望を聴き入れ、取り計らってくれることになった。


  半年後、ヒカルはイベントマーケティングの部へ移った。
  会社の顔としての責任・自覚など、仕事をしていく上で大切なこと。
  ヒカルは一つ一つの仕事をcreativeにこなしていく中で、
  日々楽しく学んでいった。


 ■■
 ■■ 「Yes, and」
 ■■


  2002年2月。
  2年ほど経ち、
  ヒカルは研修サービス部に移った。
  
  
  研修プログラムの一つとして、
  楽しく学べるエッセンスのようなモノを取り入れたいと思っていた頃、
  ヒカルはあるモノと出会う。
  

  「インプロ」

  
  テレビで取り上げられていたインプロを見るやいなや、ネットで検索し、
  そこからヒットしたインプロのワークショップを申し込んだ。


  ワークショップに参加し、インプロを知るにつれ、
  ヒカルはドンドンはまっていった。


  インプロとは「improvisation」=「即興」の略である。
  元々は俳優訓練のトレーニングシステムとしてカナダで開発された、
  コミュニケーションプログラムのことで、ルールは1つ「受け入れる」。
  他人のアイデアや気持ち、自分と他人の存在自体全てをまず受け入れる。
  次に自分のアイデアを「and」でのせる。
  他人のアイデアを否定しないで、丸ごと「受け入れ」(=Yes)
  それを今度は自分の言葉で「モット詳しく、明確に」(=and)していく。
  「Yes, and」の姿勢は人と人との間に安心感と信頼関係を生み出す。

  
  「Yes, and」
  自分を受け入れて、そこから次につなげる。


  例えば「ピンチはチャンス」。
  人とどう関わったらいいのかわからず、模索した幼少期であったが、
  それが後のヒカルの興味として「心理学」に向わせた。
  「行動心理学」を学び、人の心の仕組みを知り、
  今では「コミュニケーションの伝道師」とまで言われるようになった。
  ヒカルは苦手だったものを「受け入れる」だけに止まらず、そこから
  自分の強みへと変えてしまったのである。


  「ヒカル」と「インプロ」は、どこか似た性質を持ち合わせていた。
  

  ヒカルが考える「Yes, and」。
  人間誰しも、自分自身のことや自分の現状に不安を覚える時がある。
  「こんな私はキライだ」と思ってしまうかもしれない。
  しかしヒカルはそんな時、まずは「自分自身を受け入れる」。
  「こんな私でもいいじゃん」とありのままの自分を受け入れるのだ。


  自分を受け入れたら、次は自分自身の素直な心に目を向けてみる。
  「将来はどうするの?」「先を見て行動しろ」
  憧れや理想、先のことに目を向けろと言われる社会。
  しかし、ヒカルにとって大切なのは「今」。
  「先を見て行動する」というのは
  「今」の自分を抑制し、我慢するということ。
  

  ヒカルはいつでも自分の感覚に素直になって(=Yes)
  今この瞬間のやりたいことをやってきた(=and)。
  

  今の自分を受け入れて、そこからどういう風に自分を活かしていくのか。
  それこそが「Yes, and」の精神なのである。


  2003年5月
  Ena Communication Inc.を登記、
  翌年2月に完全独立をはたした。


  ヒカルは今、イベント&研修サービスプロデューサーとして
  日本全国をかけまわる日々である。


  「今は、インプロとビジネススキルと心理学を融合させた
  新しい形のワークショップを展開し、ゆくゆくは全国に広めていきたい。
  今はそのための種まきの時期だと思って地道に頑張っています」。


  ヒカルストーリーは今も昔も、
  そしてこの先もこう叫び続けていることだろう。


  「 Always be ambitious ! 」
  
  
  今の自分を素直に生きよう!



  おわり
  (文中敬称略)



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