2006/08/04(金)16:20
レビュー#757 CORRIE FOLK TRIO & PADDIE BELL 《THE PROMISE OF THE DAY》 65年スコットランド
My Love She’s But A Lassie Yet
Shoals O’ Herrin’ (Ewan McColl)
The Trooper And The Maid
Whistling Gipsy (Leo McGuire)
Queen Mary
The Leaving Of Liverpool
Uist Tramping Song (Bannerman/Roberton)
Johnnie Lad
Roddy McCorly
Verdant Braes O’ Screen
Around Cape Horn
Fear A Bhata
Killiecrankie
Jock Hawk’s Adventures In Glasgow
Ronnie Browne
Bill Smith
Roy Williamson
Paddie Bell
Archie Fisher
banjo
Mansel Davis
b
コリー・フォーク・トリオ&パディ・ベルの2作目。
14曲入りで、1作目と2イン1のCDが出ています。
イワン・マッコール、レオ・マクガイア(知らん)、バナーマン&ロバートン(知らん。バナナマン?)の曲を取り上げているのが目に留まりましたが、それ以上に注目しときたいのがアーチー・フィッシャーの参加。
まあメンバー自身もバンジョーを弾くから、アーチーがどの曲で弾いているのかはわからないのだけど。
サウンドの方向性は前作とほぼ一緒です。
簡素な伴奏にたまらなく庶民的な歌唱がかぶさるというやつ。
いつもの弾奏弦楽器の他に蛇腹も入っております。あと笛やハーモニカも出てくるなあ。
コリーズの前身ってことだけでも「買い」だけど、曲買いの対象もそれなりに。
本作の場合だと3、8、12といったあたりがそれに該当します。
3はスティーライ・スパンなんかもやってる人気曲だけど、男性の多重唱ってことでオールド・ブラインド・ドッグスのバージョンを思い出しました。
4はどこかで聴いたメロディだと思ったらイアン・キャンベル・フォーク・グループがやっていた“ジプシー・ローヴァー”と同じ旋律でした。
ICFGのバージョンは64年の「アクロス・ザ・ヒルズ」に収録されてます。
これ、曲名のとおり口笛入りなのがまた遊び心あって楽しいよね。
しっかしまあ、パディ・ベルはこの時すでに三十路を越えていたというにかわいらしさ満開の歌声だなあ。
彼女は絶対に近所で評判のかわいい奥さんです。既婚だろうが未婚だろうが絶対に!
筋の太い男声ハーモニーも良いけど、パディ奥様のキュートな歌声ももっと聴きたいぞ。
でも10みたいな歌を聴くと優しい声の男性シンガーっていいなあと思うこと必至なのよね…。
滅茶苦茶大好きなスコットランド民謡12は男声主導のハミングで始まり、パディ奥様がリードをとるという絶妙なアレンジメント。
やばいです。最高です。
トラッドと一口に言ってもその形態は様々ありますが、これみたく演奏する側も聴く側も何も緊張せずに楽しめるサウンドはやっぱ聴きやすくて良いですね♪
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