カテゴリ:本
世界的な組織心理学者のアダム・グラント氏が
「思い込みを手放し、発想を変える」ための方法を述べた本書「THINK AGAIN」。 色々あって後ろ向きであった私の姿勢を諭すような内容で、 もうちょっと頑張ろうと、モヤモヤが少し晴れた。 非常に良いタイミングでよい本に出合えたことに感謝したい 特にこれと思ったのは心理的安全性と説明責任の記述。 心理的安全性がいくらあっても、向上心や好奇心などの意識がなければ、 甘える人が増えるだけで組織は変わらないと思っていたので、 この考えは、この先の進め方に向けてヒントをもらった気がした。 ・心理的安全性があって、説明責任がない場合 ⇒人は安全地帯に留まる ・心理的安全性がなく、説明責任がある場合 ⇒不安ゾーンの中で口を閉ざしたままになりやすい ・心理的安全性があって、説明責任がある場合 ⇒学習ゾーンが形成され、躊躇なく新しいことを試すようになる リーダーが提供することは限られているので、 ”説明責任=意識”と捉えると、結局行きつくところは、”人”。 やっぱり、人なんだよな~ 人にしろ、組織にしろ、変化には時間が必要で、 変化する環境のハイスピ―と、ギャップが生じるはず。 このGAPをどう埋めるか、リーダーとして悩みは深まるばかり… 2023年12冊目 期間:2023年5月26日~6月2日 題名:THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す 著者:アダム・グラント 監修, 翻訳:楠木 建 出版:三笠書房 (2022/4/18) 内容(著者からのコメント) Amazon: 3,089位本 人は疑うことの不快感よりも、 確信することの安心感を好む。 既存の考え方を新たな観点から 見つめ直すことがいかに大事であるか、 それを伝えるのが本書の目的である。 ●気になったフレーズ ・変化なくして進歩はありえない。 自分の考え方を変えられずして、 どうして他の何かをかえられようか(ジョージ・バーナード・ショー) ⇒他の何かは変えられない。 変えられるのは自分だけ。 ・「化石化した知識」を後生大事にしていないか? ⇒凝り固まっていないか、注意しないとダメだと思うし、 自分が常に正しいとは思っていけない。 ・だが、私たちは人生において、自分の思考の盲点を知る方法を学び、 考え方や見方を修正しなければならない ⇒私は自信がある時ほど間違っていることが多い気がする 自信がある時ほど盲点が見えなくなっているのだと思う ・「自分が何かを学びえたかどうかを知る唯一の方法は、 自分の過ちを発見することだ」(ダニエル・カールマン) ⇒過ちを見つけるのは簡単ではない。 本書では、固執を分離せよとあった。その通りかも ・「多くの正しい判断ができる人は、よく耳を傾け、よく自分の考えを変える人だ」 (ジェフ・ベゾフ) ⇒聞くこと、話すこと、そして考えること/考え直すことが大事なんだな ・異なる集団とのコミュニケーションは万能薬とは言えないものの、 効果が高いことは一目瞭然だ。 ⇒異なる集団とのコミュニケーションを仕掛けているが、 すぐに効果は出ないので上手くいくか不安だった。 著者の後押しを信じて、もう少し続けたいと思う ・多くの場合、相手の心を開かせるのに持っても効果的なのは、 耳を傾けることだ。 ⇒傾聴は意識しているだが、論理的でなく要点がつかめない長い話を 聞き続けるのは非常に苦痛… どこまで耐えればいいのか、時間無くなっちゃうよ… ・誰しもが「正したい反射」(問題を解決し、正しい答えを出そうとする反応)を 起こしがちだ ⇒”動機づけ面接のエキスパートは、この正したい反射の衝動を抑えている”と続く 冷静でない時、ついつい口を多く出してしまう。 ・学びの文化があるところでは、人々は自分が知らないことを探り、 慣習を疑問視し、探求心を持って新しい手順を試してみようとする。 ⇒冒頭でも述べたが、文化を形成するには時間がかかり、 環境変化のスピードに追いつくにはどうすればいいのか… 変化のスピードついていけない組織は淘汰されるので何とかしたい。 ・能なしのように見られること、質問しても無下にはねつけられること、 「ばかのことを言うな」と片付けられたりすることは、 誰にとっても恐ろしいことです。 ⇒この気持ちよくわかる。 発言には、勇気と責任がともなうと思っている。 ・第一のステップは、「理想的な自分」を思い描いてみることだ。 ⇒簡単なのは憧れの人を見つけることとあり、その通りだと思う。 憧れの人、目標とする人が見つかるのは非常に幸運なこと ・人の幸せは多くの場合、どこにいるかよりも、何をするかで決まる ⇒”どこに行くか”、”何をしたいか”を最近考えることが多くなっているが、 場所を変えるだけでは解決しないのだから、視点を変えろと言われた気がした 本書は『GIVE & TAKE』『ORIGINALS』に続く3冊目の本とのこと。 非常に面白かったので、アダム・グラント氏の本を1冊目、2冊目も読んでみたい。 夏季休暇にて海外旅行を企画中。 4日ぐらいなので、アジア方面で検討中。 第一候補はシンガポールだが、 シンガポールには何がるのかしら…マーライオン見てもな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.09 12:26:03
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