つまずく石も縁の端くれ

2008/07/20(日)09:28

谷中琵琶Style

音楽(14)

駒込の光源寺というお寺の境内で、琵琶のコンサートが あった。川嶋さんと久保田さんという若い女性2人の ユニット。谷中琵琶Styleという。 琵琶というと「耳なし芳一」と条件反射で思い出すの だが、今まで生で演奏を見て、聴いたことがなかった。 木のバチがこんなに大きいのかと驚いた。ジャンジャンと 迫力ある音を奏でるのと同時に、弦を引っ掻いて、 物悲しさも表現する。素人の印象では、琴の音色は 華やかさがあり、三味線は庶民的な俗っぽさを感じる のだが、琵琶は重苦しさを感じた。 一部はそれぞれの弾き語り。那須与一と義経の語り。 演奏だけではなく、歌も聞かせる。 二部は竹久夢二の「時計」という朗読文をアレンジし、 「ゴンドラの唄」や、「恋はやさし、野辺の花よ」を 組み合わせたもの。一部の重苦しい語りを聞いた後 だけあって、琵琶はこんなにも優しい音色なのかと驚く。 竹久夢二の順礼歌という話を元に創作された曲。賽の 河原のもの悲しげな歌や、観音の導きで、最期に母親に 会えたという少女の悲話など、巨大な十一面観音が 祀られているこのお寺のロケーションにぴったりな話で あった。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る