つまずく石も縁の端くれ

2009/01/19(月)04:55

空は晴れているけど ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

アート(1014)

14日の朝日朝刊の文化欄に「ネオ若冲」として、 池田学、元田久治、山口晃、篠原愛という中堅・ 若手画家が紹介されていた。 その中で、ちょうど元田久治の作品が、人形町の ミュゼ浜口陽三に出ていることを思い出し、 急遽出かけることにした。 この展覧会は、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレク ションの開館10周年記念展ということで、 1階は浜口陽三、螺旋階段を下った地下では、 元田久治、小野耕石、杢谷圭章という3人の 若手作家の版画を展示している。 さて、元田久治の作品。銀座4丁目、渋谷、東京駅、 東京タワー、国会など、見慣れた光景が、草に 蔽われ人っ子一人いない廃墟と化している。 人類滅亡後の様子であろうか。よくありそうな テーマなのだが、このイメージは大好き。 その細密な描写に、思わず見入ってしまう。 小野耕石の作品は、何百回も刷りを重ねて、 インクを盛り上げ立体化させた作品。 カラフルなインクが盛り上げてセミの抜け殻の 表面に張り付いているミクストメディアもあり、 どうやって作ったのかと不思議に思った。

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