つまずく石も縁の端くれ

2020/02/24(月)22:22

パッション20 今みておきたい工芸の想い 京国立近代美術館工芸館

アート(1014)

東京国立近代美術館工芸館は、いよいよこの展覧会で最後の展示と なります。この重要文化財の赤レンガの建物(旧近衛師団司令部庁 舎)には、何回通ったことでしょう。扉のノブを回して入館する美 術館は他にはありませんでした。 さて.今回の展覧会「パッション20」は、「工芸」の意味を考える のにもとても面白いものでした。伝統的なもの、機能的なものから の「美」、そして現代アートのような何が何だか分からないもの、 まったく機能的でなく実用性がないものの「美」。とにかくごちゃ 混ぜの展示でしたが、まさにそれぞれの作者の「パッション=情熱」 を感じるものばかりでした。深く考えずに眺めているだけでも、楽 しい展覧会でした、ちなみに先日、パナ美でみた剣持勇デザインの 籐の丸椅子はここにありました。 今回も旧知の作家やお初の作家の様々な作品に出合いました。テレ ビ東京の「美の巨人たち」で紹介された作品を見に訪れたことも 懐かしい思い出となります。松田権六の螺鈿細工の漆箱を初めて 見た時の感動も忘れられません。今回は展示されていませんでした が、ルーシー・リーの器に出会ったのもここだったかもしれません。 鈴木長吉のまるで生きているような「十二の鷹」もここでは、見納 めです。 いつか金沢で再会することを楽しみに、会場を後にしました。

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