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史上最強の哲学入門 (河出文庫) [ 飲茶 ]
この作者の本を読むのは2冊目。
『14歳からの哲学入門』を読んだ時にも思ったが、哲学初心者に興味を持たせるテーマ作りがうまい作家だと思う。
「誰かが強い論を提示し世界を席巻すると、それと対立するさらなる強い論を提示して叩き潰すやつが現れる。哲学者の歴史はバトル漫画と同じ展開だ」
なんともワクワクする掴みじゃないか。
前の人の思想を受けて次の思想が生まれる流れがわかりやすかった。
哲学は世界史とも深い関わりがあるので、世界史理解の助けにもなって良い。
デリダの読み手中心主義という考え方に興味が湧いた。
最近現代詩を読むようになって、どうせわからんのだし好きなように読もうと思い始めていたので共感した(なんて言い方は生意気か)。
あと何冊か初心者向けの本で勉強したらデリダ単体の本を読んでみたい。
そして自分の解釈を人に押し付けて、都合が悪ければすぐに読解力がどうのとか言ってマウントを取ろうとするネット民にも読んで欲しい。
2章を読んでいるとベーシックインカムが気になってきたので、ベーシックインカムの本も読んでみようと思った。