アンサンブル・ソリテュード／フルートとギターのための

今日は娘の引越しの日。

大学を卒業して社会人になってすでに２年半。これまでは自宅から通勤していたが、このままでは自立心が育たないと思い、ずっと独立して生活するように言い続けてきた。
現に食事の支度、洗濯、掃除すべて母親任せ。就職と同時に独立した息子のほうは料理も自分でしているらしく、娘よりもずっと料理に詳しい。食材に関する話などを息子と家内がしていると娘はチンプンカンプンのようだ。これは困ったものだ、と思っていた。
今年に入ってから会社の上司(？)にも同様のことを言われたらしく、やっと本人もその気になったらしい。

かなり前から物件は探していたらしく、家内のほうには何度か相談していたようだが私に具体的な話をしてきたのは１ヶ月くらい前からだった。
最終的に物件を決めたのが１ヶ月ほど前。その後、トントンと準備が進んで家具･家電類もそろえ、引っ越したのが今日だった。

夕べ遅くまで引越し荷物を作っていたようだが、今朝 娘は引越し先に先に出かけていって、荷物の送り出しは我々ですることになった。
午後になって引越し業者がやってきて準備してあった家具や箱詰めした荷物をあっという間に車に積み終わってしまった。業者さんいわく『これで全部ですか？もっと積めるのでほかに運ぶものはないですか？』と訊いてきた。家内と顔を見合わせて笑いながら『ないです』と言うと、『なんだか申し訳ないですね』と変な挨拶をしていた。よほど楽な仕事だったのだろう。

荷物を送り出してしばらくして娘から電話があり『引越しが終わった。荷物は全部クローゼットに収まった』と連絡してきた。ずいぶんと楽な引越しだった。

娘の引越しが無事済んで、今日からは夫婦二人の生活に戻ってしまった。
私はこれでいいと思っているが、娘がよい話し相手になっていた家内にとってはどんな気持ちなのか、ちょっと心配ではある。

１２月１６日 土曜日 曇り