レッスンの自由曲、ビゼーの間奏曲を自宅で練習しているとき、何となくいつもより楽に音が出ているな!と感じた。
曲の出だしなどいつもは中々思ったような音が出ないことが多いが、今日は”ちょっと良いかな?”と思えるような音だった。
また、途中の長いスラーの付いたところ、クレシェンドしながら低音のドまで下降して、最後にミ♭の音を長く伸ばすところなど、いつもは息が足りなくてミ♭を伸ばす途中で息切れすることが多かったが、今日は割りと楽に吹くことができた。
いつもと何が違うのだろうか考えてみたが、どうやら息の束がいつもより細く出せているように感じられる。特に低音域では息が拡散しがちだったが、今日は低音でも柔らかい息を細くまとめられているような気がした。だから息の量もそれほど必要なかったのではないか。
思い返してみるとアパチュアの大きさは過去3年弱のレッスンの間に色々変化してきたように思う。
最初レッスンを始めたばかりの頃は高音域を出すために唇を締め付けすぎていたため、先生からは”もっと息穴を大きくするように”と言われて、その矯正のために約1年くらいかかったような気がする。
その後、低音域をしっかり出すために”柔らかい息をまとめて”出すための練習をしたが、柔らかい息を出すためにアパチュアが大きくなりすぎていて今一歩 芯のある低音になっていなかった所、最近 先生から力強い低音を出すためには低音域の時でもアパチュアを大きくし過ぎないようにと注意された。
アパチュアは練習するにしたがって徐々に変化していくのだと思う。
昨年の今頃は自分の唇が理想的なアパチュアを作るのには不向きだと悲観していたのだが、辛抱強く練習を続ければ唇そのものも変わってくるのではないかと思うようになってきた。
9月16日 日曜日 晴れ