エンゾーは無印良品フリークです。信奉しているとまでは言いませんし、Mujiブランドの家電などは価格に見合わず見るべきものがあまりないとも思っていますが、Muji全体に流れるコンセプトそのものには好感を持っています。
ことに、飾り気がなくて飽きがこないオリジナル文具の数々には、ステーショナリー好きの心をくすぐる商品が目白押しで、あれもこれもと手を出しているうちにかなりの数になってしまいました(^_^;。
エンゾーが図面を引くようになって重宝しているのが、無印の各種スケール(定規)です。アクリル製の30cmのものと、アルミ製の15cmのものを持っています。しかも自宅用と職場用に2本ずつ。大小は侍の心(?)。
最大の美点は、0指標が左端にピッタリ寄っているところ。普通の定規は、必ず先端から数mm間隔を開けて目盛りが始まりますが、無印の定規は先端=始点(ゼロ)なんです。
これが何の役に立つかというと、物のサイズを測るときに非常に重宝します。机の上に測りたいものを置き、その隣に定規を立てれば一瞬で高さが分かる。このスピード感を一度知ってしまうと、もう普通の定規には戻れません。
Mujiの文具には、そういうちょっとしたアイデアが盛り込まれているものが多く見受けられます。デザイナー自身が感じている「こんな物があればいいのに」を素直に形にするモノ作りの姿勢が、こういう良い製品を生み出す力になっているものと思われます。
モノでもサービスでも、「使う身・受ける身になって考える」という発想の基本にして最大の極意を、永く忘れずにいたいものです。