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カテゴリ:食関係
ここ数日、『ナイジェラ・・』には、カウンターパンチを食らわされっぱなしだ。
ナイジェラさん、今日は、ゴールドのヒールで登場。料理は、エルビス・プレスリーの大好物「バナナとピーナッツバターのサンドウィッチ」にアメリカ南部の料理、"ゲテモノ料理かと思ったら結構イケる(ナイジェラ)" 「ハムのコーラ煮」。 前者は、パンにピーナッツバターを塗って軽くフォークで潰したバナナを挟み、バターを溶かし入れたフライパンで両面を焼くというもの。いまは観光となっているエルビス・プレスリーの邸宅(在:メンフィス)のカフェで出しているらしい。ピーナッツバター&バナナ。アメリカ暮らしでピーナッツバターといちごジャムのサンドウィッチには慣らされている私だが、これはちょっと躊躇してしまう。でも、固定観念を捨てて考えてみれば、見た目はさておき、悪い組み合 わせではないかもしれない(作らないけどね・笑)。それより、彼女が、エルビスのファン(!?)かと思うと、妙に納得してしまう。そういえば、エルビスの娘リサ・プレスリーに似て無くもない。好奇心旺盛なブルジョアがジャンクフードを食べているといったセッティングに、ニヒルな笑みを浮かべてしまう。 「コーラ煮」は、以前もどこかで聞いたことがある。コーラにはカラメル、クエン酸が入っているし、あまから系で、梅酒煮、オレンジ煮、アプリコット煮、というのがあるのだから、決して意外な味の組み 合わせではなかろう。が、仕上げのグレースがすごい。コーラで煮たハムのブロックをオーブンで焼き、更に糖蜜(モラセスシロップ)を指で塗って砂糖を 振りかけて、オーブンで焼くのだ。スゴすぎる。(ついでに「煮汁は豆のスープのベースに使うと美味しい」そうです。) 味覚は、ある意味慣れだと思うときがある。私がはじめてメキシコのキドニービーンズ(金時豆)のトマトと煮を食べてカルチャーショックを受けた一方で、アメリカ人たちは砂糖と醤油で味付けした金時豆やあんこ系を気持ち悪そうに見ていた。みな馴染んだ味の方を良しとしている。コリアンダー、ディル、熟々チーズにミントチョコレート。二十歳過ぎてから、美味しいと思えるようになったものを振り返ると「あれは"慣れ"かしら」と思うのである。 味は経験。いろいろな経験を積んで美味しいものが増えていくのは何とも楽しいことだ。 数年前、南仏で食べた魚とルバーブのパイは、私には未だに「よく分からない」味だけれど、あの時一緒食べたアメリカ人、ドイツ人は「デリィ~シャス!」といいながら、パクパク口に運んでいたっけ。 ナイジェラさんの濃い料理も、食べているうちに「美味しい!」と感じるのかもしれないけれど、消化器系には少々きついかしら・・・。 <つづく> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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