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カテゴリ:ワイン関連
水平試飲
1996 Ch.ディッサン Ch.フェリエール Ch.ブラネール・ドゥクリュ 次に出てきたのは、Ch,フェリエール。 ディッサンと同じACマルゴーで、第3級格付けシャトー。Ch.マルゴーに囲まれた8haほどの小さなシャトーで、年間4万5千本~5千本のワインが出来る。これは、ブルゴーニュの小さな農家ほどのサイズしかない。(ボルドーのシャトーは平均が50haである。) 畑の作付けが悪く'90年代後半頃まで、評価が下がっていたが、ブドウの木を一斉に植え替え、ググッと評価を上げているシャトーだそうです。 ここのワインは、平均樹齢10年の若木に実るブドウから造られているところが特徴。ボルドーとしては早飲みタイプで、ワインの寿命も10~15年と短い。 ワインのスタイルは、「しなやかでなめらか」。 その味わいは・・・・「チャーミング」。 こう言われても、私にはピンと来ないのですが、要するに、若木なので、ブドウの実を沢山つける。それをめいいっぱい剪定してつくるが、どうしてもたくさん実をつけるので栄養が散ってしまうーーー旨みが散ってしまうということらしい。 説明を聞いていると、なるほど・・チャーミングって、何かしらキラキラあるけれど、とりとめがない、まだ纏まってない感じのことなのねと、イメージが頭に浸透してきました。もっぱらヒトを表現するための形容詞だと思いこんでいたけれど、ワインに例える方が、言葉の意味が理解出来る気がしました。 「あなたって、アグレッシブな人ね」というと、攻撃的で好戦的なイメージですが、ワイン本をチェックすると、「若いワインあるいは、もう少し古いワインがそれほど熟成していないこと」とある。そうかぁ・・・ちょっと大人げない感じでもあるということなのね。こうやってかみ砕いた意味をみていくと、なかなか面白い。 ・・ととと、水平試飲の話でした。Ch.ブラネールにいかなくては。 Ch.ブラネール・ドゥクリュは、メドックのサンジュリアン村。第4級格付け。平均樹齢が35年以上という成熟した樹になるブドウから造られているそうです。 このワインの特徴は、カカオたっぷりの濃いチョコレートのニュアンス。みんなグラスに鼻を近づけて「ホントだぁ・・・ビターチョコのにおいだ・・・」と。 このワインだけは、今後ブラインドテイスティングをしたらワタシでも当てることが出来るのではないか・・。そんな気がするほど顕著な香り。色も大変濃く、煮詰めた果物、ミキ・プルーンのような感じです。 96年が3つ続きましたが、確かにこれほど違うとは・・・。ディッサンやブラネール・ドゥクリュと比べると、フェリエールは、メルローの特徴が感じられます。 ブドウ品種の配合のことをセパージュ比率と呼ぶことも、今日覚えたゾ。 みんな違ってみんないいけれど、ワタシとしては、やっぱり90年のディッサンがいいなあ)))。目の前にならぶ5つのグラスは、右2つのグラスだけが空っぽになっていました。 次回は、ふたたび垂直試飲へ。 <つづく> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.11 00:44:58
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