|
カテゴリ:食関係
煮しめ、作ってますか? 食べてますか??
煮しめにする食材、里芋、蓮根、人参、ゴボウ、椎茸、こんにゃく、タケノコ、昆布・・etc。 煮しめって、地味で素朴で、体にいい!。 ばーちゃんに言われてませんでしたかー? 煮しめを食べろ、食べろって。 我が家では昔、祖母がお弁当を作ってくれていたので、私の弁当にはよく煮しめが入っておりました。 フタを開けると、あ・・・地味。 ご飯は、煮汁で茶色くなっている(涙)。 せっかくの卵焼きも、煮しめの醤油が染みて、茶色で醤油味(W涙)。 しかも、大抵、夕べの残り。 ソーセージのタコや海老フライに赤い缶詰のさくらんぼが入ってたりする友達のお弁当が華やかでうらやましく思えたものです。 でも、今日は、漢方の講座で、煮しめの素材が、漢方薬でもあるという話を聞きました。 例えば、こんにゃく、里芋。これらは共にサトイモ科。サトイモ科の植物には、体内の質の悪い水分を出す働きや、自律神経失調症や不眠症などに効能があるそうです。サトイモ科の食べものは、シュウ酸カルシウムを含む為、粘膜を刺激します。食べ過ぎると粘膜を痛めることがありますが、痰を出す働きがあるのだそうです。「痰湿」といって、痰も湿の悪い水分なんですね。 (*漢方薬にある半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)には、「半夏」=サトイモ科の植物カラスビシャクが入っているそうです。)コンニャクも、利尿効果があって、結石の予防にいい。 タケノコも、利尿作用があり、痰湿による熱や炎症を取り除く効果があるそうです。 蓮根。蓮根はすごいですよー。 いわゆるレンコン(食べるところ)は、茎ですが、節のところ(節から根っこが出ている)も、けろっこデメタンの傘になる蓮の葉も、花も、種の入っている蓮房も、種も、ぜーんぶ薬効があるのです。 蓮には、血を浄化する働きや、利尿作用がある(!)。動きの悪くなった静脈流を回復させたり、鬱血した血液を外に出してくれる一方で、いい血液が流出するのは防いでくれる止血作用や、体内の余計な湿気を追い出す働きがあるのだそうです。水太りの人にはやせ薬として働く(!)。 中国では、豚の血を加熱して食べる料理があるのですが、豚の血をとったところへ蓮根の節のところを混ぜておくと凝固しないのだとか。血栓などの予防にもなる訳です。サラサラ血液にしてくれるけど、出血は防いでくれる。まさに自然の力(!)。 種は、縄文時代の種から芽が出たという話があるくらい、生命力があるもの。種を食べて生命力を養える(このへんが漢方らしい発想です)、 要するに滋養があるということのようです。 また大根は、脾・胃の気を追い出す働きがあるーーー宿便や、ガスを追い出してくれる。(*漢方薬としては、大根の種が使われるそうです。)生で食べると、消化酵素の働きをすることはよく知られていますね。 椎茸は、アガリクス同様、抗ガン作用があり、抵抗力を高める効能がある。実際漢方薬としてもエキスを煎じて使うこともあるそうです。ですから、この汁が染みた煮しめは、体にいいんです! 人参は、体を温めてくれるし、昆布はよろこんぶ・・じゃない、カリウム、カルシウムなどのミネラル豊富なアルカリ健康食。血圧にも血液サラサラ効果にもいい!!。 地味な弁当は医食同源の賜だった! 健康ブームが呼んだ世界的和食ブーム。煮しめを食べてこそ、ヘルシー・ジャパニーズ・ディッシュですゾ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.27 21:31:14
コメント(0) | コメントを書く |