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epice de la vie

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2006.04.02
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カテゴリ:ワイン関連
「フランスで飲んだら美味しかったので日本で同じモノを買ったのに、 そんなに美味しくなかったのは、輸出用のワインには酸化防止剤がはいっているせい」、「同じ銘柄を買って帰ったのに味わいが違った」 、「無添加ワインだから体にいい」。

そんな話を耳にすることがあります。先日も、友人Hさんが「酸化防止剤入りのワインをたくさん飲んだから頭が痛くなった」とい言っていたので、これは由々しきこと(!)、いちワイン愛好家として、なんとしても誤解を解かねば・・と奮起。ここにまとめてみました。

日本で見るワインのほとんどに、「酸化防止剤(亜硫酸塩)」という表示があります。
この亜硫酸塩とは、もともとワインの発酵段階で酵母によって作られる成分であるからして、「無添加ワイン」という表示があるワインからも検出される成分なのです。ワインの中で、発酵の際,腐敗菌や野生酵母などの雑菌の増殖を抑えたり、ワイン中のアセトアルデヒド(悪酔い成分)と結合し味をまろやかにしたり、亜果皮からポリフェノールを溶け出しやすくする効果もある成分であり、製造過程で亜硫酸塩を添加する技術は、ワインの腐敗や劣化防止対策として何百年も前から行われているのです。

フランスのワイン法(という法律がある)では、ワイン造りでは必ず亜硫酸塩を添加しなければならないと定められています。
そんな法律まであるフランス。添加物表記の基準でも、1リットル当たり、0.45%まで許可されているので、明記する義務も必要性も無いのです。
0.45%といえば、ワイン1本(750ml)に小さじ1/3(3.5cc程度)の量。ちなみに、この基準は、体重50kgの人が毎日90リットル(ワイン120本)のワインを飲みつづけても慢性毒性の症状がおきないという動物実験の結果に基づく数字らしいです。(亜硫酸塩の影響の前に確実に肝臓をやられます。)
一方、日本はというと、1リットル当たり、0.35%以下と定められているため、輸入ワインには表記の必要がでてくるんですね。
フランス、イタリアをはじめ、オーガニック(有機農法)ワインと名乗るものも含めて、世界中のほとんどのワインには亜硫酸塩が添加されています。

私達がヴィンテージ云々熟成したまろやかな味わいを楽しめるのは、何を隠そうこの亜硫酸塩のお陰なのよ!(おっと、ついリキがはいってしまった。)
ワインという飲み物の特徴として、亜硫酸塩の添加は必要不可欠といってよいでしょ!?

わかって頂けましたでしょうか?

それから、同じモノを買って帰ったのに違う味わいだと感じたのは、酸化防止剤のせいではなく、持ち帰りの揺れや温度変化、日光に当たったなどといったことが影響したと考えられます。また、国内の店頭で買ったものについても、輸送時の温度管理や、商品を陳列・保管された場所の環境に問題があったかもしれません。ワインは温度変化や光、振動に影響を受けやすい代物です。

空港でバゲッジを受け取るとき、荷物が冷たかった経験はありませんか?客席はエアコンが効いているものの、上空数千メートルを飛ぶ機内の荷物は、十数時間ガンガンに冷えた冷蔵庫に入っているような状態だったりしますし、電車や車の車内では20度以上の温度になり、その差は10度以上になるでしょう。
船便でも、ヨーロッパから船積みされるワインは、必ず赤道付近を通って来るのですから、専用のコンテナを使用し温度管理されたワインでなければ、同じことが言えます。
ワインは生き物。旅から連れ戻ったら、しっかり休ませてあげた方がいいのだそうです。宅急便で届いたワインでも、オリがあるようなタイプのワインなら、すぐに開栓せずに1週間くらい立てたまま休ませ落ち着かせてから飲むのがいいんだそうです。

さらに、食の安全性を心配する方。「無添加」の文字より、「ビオ・ワイン/ビオディナミ・ワイン(オーガニックワイン)」、あるいは「自然派ワイン」を探して下さい。
ついでに、健康の為にポリフェノールをとお考えの方、ワインやココアもいいですが、緑茶やゴボウ、黒ごまもお忘れ無く!

最後にHさん、ビオワインを買って、スタンバイしています。また一緒にワインを飲みましょう!あ、でも飲み過ぎには気をつけましょう。頭痛になりますよ(笑)。





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Last updated  2006.05.01 14:04:21
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