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カテゴリ:映画&TV談
『明日の記憶』
樋口可南子、すてき・・・)))。 渡辺謙の演技もよかった。 渡辺謙。この映画が公開になったころ、雑誌のインタビューで、この映画の制作に至った思いを「僕ね、鈍いんですよ。感じたことと考えたことが自分の中で腑に落ちるというか、確かな血肉になるまで結構時間がかかるんです」と、ちょっとテレくさそうに謙虚に語っていた。 白血病とアルツハイマー。病名は違っても、心の葛藤や底知れない不安と孤独・・・。十年余りを経て、このときの思いを表現したいと思うほど過去となった今だからこそ出来たことだろう。 でも期待感が大きかったせいか、なんとなく消化不良。家族の本当は苦悩は、この映画が終わるところから始まる。 でも、これ以上描くと、アルツハイマー対策ビデオみたくなってしまうかなぁ。。。))病気についての映画ではなく、夫婦愛を描きたかったのよね。見る姿勢が間違ってました。 『ラジオの時間』 『有頂天ホテル』 『12人のやさしい日本人』 三谷幸喜の作品、日本語だと思ってつい何かしながら見ていたら、ついて行けなくなる。 なんともまどろっかしい日本人気質を ああだ、こうだの台詞回しで描く三谷氏は、やっぱり個性派。 『有頂天ホテル』も面白かったけど、『12人のやさしい日本人』や『ラジオの時間』は、いかにも「舞台」のイメージで三谷さんらしい。制作費も掛かってないだろうな(笑)。 『マザー・テレサ』 あの、あの、オリビア・ハッセーが主演(テレサ役)と聞いて、とても気になっていた。 ちょっとエキゾチックで細身の顔、高い鼻、黒いロングヘア・・・。大女優の貫禄・・・。インタビュー番組に出ていたオリビア・ハッセーは、人生を悟りきった魔女のような雰囲気を醸し出していた。 インドのロケでは、高温多湿な気候による消耗と、食事や水のせいで、役者達、クルーやスタッフ、みんな体調不良になり大変だったそうだ。 ひたむきで頑固に、神の代行のごとく、貧しく飢え病気に苦しむ人々の為に活動を続けた女性。宗教を問わず慈愛を捧げ続けた彼女が起こした奇跡の数々。 彼女の存在と活動は周知のところであるが、彼女が何故そんな生涯に至るのか、何故修道女となり何処でどうして慈悲深い心を育むこととなったのだろう。彼女のバックグラウンドを知らずして、この映画の説得力はどこにあるのか。ローマ法王までもを揺り動かした彼女のひたむきさ・・・これ以上ない配役に名演技にも関わらず、おおいに消化不良。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.10 14:46:38
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