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ある経緯から、こともあろうに“英会話全然ダメ子”の私一人でアメリカから来日中のお客様をご案内することになった。朝9時、お名前を書いたノートを持って新宿のホテルのロビーへお迎えにあがった。ホテルサンライト新宿は見ていると宿泊客のほとんどが外国人のようだった。日本人にとっては普通のビジネスホテルでも、外国人の間では「あそこがいい」と評判になっているのかもしれない。
午前中だけとなるとどこをご案内したものかなあ?と考えていたが、事前のプランはすぐに崩れ去った。お客様はロサンゼルスからアメリカン航空利用だったそうだが、スーツケースが行方不明になったらしい。まずは成田の荷物問い合わせセンターに電話をかけるところから私の仕事は始まった。あいにく、荷物は出てこないとのこと。最近はそんなことは滅多にないはずなのに、運が悪すぎる。 お客様は仕方なく、けさの暴風雨の中、歯磨きなどの日用品を買うために近所のコンビニに出かけられたそうだ。ズブ濡れになり、着てきた洋服を乾かさなければいけなかった。尋ねればホテルでもカサを貸してくださっただろうに。さらにホテルの無料ランドリーはふさがっていたので、フロントで近所のコインランドリーを聞き、ホテルの寝間着を着ていただいて洋服を乾かす。待ち時間にベローチェに行ってコーヒーを買ってきた。 チェックアウト後、地下鉄の駅に向かっていたらユニクロが目に入り、「着替えはここで買うと安いですよ」と勧める。実際のところ、ソックスが4足で990円とかスウェットパンツが990円など、急場をしのぐには十分なものが買えたのではないだろうか。ユニクロのことを「日本のGAPみたいなものです」と説明したが、その説明は合っていたかな? たまたま店がリニューアルオープンし、開店時間だったため、フロアに20人くらいの店員さんがいた。「日本ではどの店でもこのように店員がたくさんいるんですか」と尋ねられたが、「いや、今日は本当に特別な日なので、普段より多くの人が配置されています」と答えておいた。ユニクロさん、ウソだったらスミマセン。 メインの半日観光は地下鉄を乗り継いで浅草へ。平日午前の浅草に来るのは初めてだが、とにかく多くの外国人観光客でにぎわっていた。日本人も行ってみるとかなりおもしろいはず。仲見世通りで人形焼き、手焼きせんべいなどを買い食いした後、浅草寺では「あれ(おみくじ)について説明してほしい」と言われる。うーん。「フォーチュン カード?」そんな難しいこと私に聞かないで。そして、今が桜満開の隅田川端にもお連れした。 「天ぷらも寿司もあまり好きでない」と言われるので、昼食はもんじゃとお好み焼きの店に入り、鉄板奉行の私が腕をふるってみた。勧めておいて言うのもナンだけど、よくまあ、あんな得体の知れないドロドロのものに挑戦されたものだ。食後も乗車予定時刻までは多少時間があったので、最後は上野駅で降りて次の御徒町駅までアメ横を散策してみた。 御徒町から東京駅までお送りする段になって「JRならばパスを持っている」と言われるので、「なんですか、そりゃ?」と見せてもらった。それは外国人だけが買える日本国内2週間乗り放題チケットだった。新幹線にも乗れて約4万5千円。ひゃあー、日割りしたら1日たったの3千円。旅行業界にいた私が知らないくらいだから、一般日本人はそのチケットのことはまず知らないと思う。新幹線に1往復乗れば元が取れる。 スキーのリフト券みたいに帰る時、私に置いていってくださらないかなあ。都内の移動だけでも交通費がかなり節約できそうだ。 午後からは本来のご用がある京都のゲーム会社に向かわれる。とにかく東京駅の新幹線乗り換え口までお送りして私の役目は終わった。やーれやれ。英語さえちゃんと話せればこんな苦労はしないのにね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月30日 18時51分00秒
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