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カテゴリ:社会
つい先日、文部科学省がことし4月に実施した全国学力テストの結果が公表された。43年ぶり、小学6年と中学3年の全生徒が対象だったという。科目は国語と算数(数学)。当然のことながら、都道府県別の点数はもとより、市町村、学校ごとの点数もはじき出された。「○県の平均よりも○県は△点も低い」とか「塾通いの子は点数が高い」とかもっともらしい見解も出ていた。
実は私は大学の専攻が広告論と教育学。教育のほうは教育社会学のゼミで、“どういう教育を受けた子どもがどういう社会(グループ)を形成するか”とか、“親のプロフィールがどういう場合は教育にどのような影響を及ぼすか”というようなことを学んでいた。テキストはもっぱらアメリカの原書だったが、当時から、「母親がカレッジ卒以上と高卒以下の子どもたちを分けて育てる幼稚園」とか「ほめて育てるグループとしかってばかりのグループでの経過観察」というような研究論文を読んでは、“モルモットじゃあるまいし、なんとひどいことを…”などと考えていたものだ。 親の学歴と収入が子どもの学力に影響するなんてことは、何十年も前から、外国の研究者が結果を出している。欧米ではそうした研究が当時からずっと続けられているのに、今さら日本でポッとやっても傾向を読み取ることは無理だろう。○県の成績が良いのも、△県の成績が悪いのも、たまたま今回だけのことかもしれない。 文部科学省はいったいなぜ今年そんなことを始めたんだろう? 私は全国テストを受けたことがない世代でラッキーだ。 平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果 http://www.nier.go.jp/homepage/kyoutsuu/tyousakekka/tyousakekka.htm ■ 日刊ちょいスポ(No.179)■ 「父引退 長男3か月自粛」 ボクシング亀田大毅選手の反則問題は想像以上に長引き、けさも兄の興毅選手の謝罪会見が開かれた。15日にはJBCの処分が下りたが、きょうは所属ジムからの処分だ。父史郎氏はトレーナー辞任(=ボクシング界を引退)、長兄の興毅選手は3か月の試合禁止。大毅選手本人は厳重注意のみ。全員で引退していただくのが一番美しい形だと考えるのは私だけだろうか。 プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は ただいま【第1226】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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