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カテゴリ:プレゼンテーション
NHKに「めざせ!会社の星」という番組がある。若手ビジネスマンが登場して、効率的な仕事の進め方を考えるものだ。昨日は勝間和代さんをゲストに、出演者の会社員がプレゼン合戦をするという企画だった。テーマは勝間氏のビジネスパートナーに選ばれるべく、1分間プレゼンをするというもの。 トップバッターの女性はビールメーカー勤務。その女性が勝間氏に対し最初に「ビールは飲まれますか」と質問を投げかけたのだが、続くプレゼンターも全員が冒頭で相手に質問だ。中には「勝間さんがビジネスパートナーに求めるものは何ですか」と尋ね、親切にも「AとB」と即答されたので「では、僕はAとBについて話します」と始めた男性もいた。全員若い。 どこかの雑誌に"プレゼンでは最初に質問をしよう"とでも書いてあったのだろうか。現実にありえない展開だ。そもそも1対1というシチュエーションがなかなかないのだが、相手が「では、あなたの考えを述べてください」と言っているのに、最初から質問されたのでは困惑されるだろう。質問された相手もそれに答えてあげる義務はないはずだ。 テレビ番組だから勝間氏も彼、彼女らの問いかけに答えていたが...普通は拒絶される。仮にプレゼンターが自分1人で受け手は企業の方3人という場合、誰にその質問を投げるつもりだろうか。真ん中に座っている人がトップでも、決定権のある人とも限らない。さらに、相手が10人だったら、誰に質問する? しかも、1分しかない場面で質問などに横道にそれている場合ではない。相手が返答に困ったりすれば、自分が使える時間がどんどん減ってしまう。1分間を最大活用して、伝えたいことを伝えきらなければ。 「あなたが求めるAとBのスキルについて...」と言っていた男性は大手広告代理店勤務ということで、テロップにはプレゼン得意と書いてあったが、「クライアントも十数社、社内でも十数人を率いて、俺は統率力がある」というような展開にちっとも真実みがなかった。この若さで、社内で十数人は率いてないだろうし(おそらく十数人の部署に自分が属している話)、取引先も彼の支配下にはないだろう。放送を見た取引先も同僚上司もいい気はしないし、プレゼンちっとも得意じゃないじゃん、と思ってしまった。勝間氏も「相手に合わせるのではなく、あなたの強みは変わらないはず。それを伝えなさい」と言っていた。 プレゼンで相手に質問など投げかけて巻き込むという手法もなくはないが、1分間しか持ち時間がない場面で、冒頭でやることは絶対ない。テレビを見て、最初に質問するものなんだと思わないこと。こんなもの絶対にマネしちゃダメだから。私が決定権者の場合、そんなことをやってくる人間は後の話も聞かずに大きく×をつける。もしかしたら、途中で話を制して「もう結構です。お帰りください」と言い出すかもしれない。 受け手のほうが絶対優位なのに、迷惑なことを投げかけてどうする? めざせ!会社の星
「プレーオフで小田V」 男子ゴルフの日本オープン最終日。ホールアウト時-6で小田龍一、今野康晴、石川遼が並び、勝負はプレーオフに。2ホールでバーディーをとった小田が本大会を制し、賞金4,000万円を獲得した。入賞者以外も見事なショットが続く。入間市くらいなら電車で行けるし、来年はギャラリーの一人として見てみたいと思った。
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