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カテゴリ:プレゼンテーション
4月1日は早稲田大学の入学式だった。そして私の教え子がこの入学式に出席した。
去年うれしいことはいろいろあった。亜門先生演出のショーに出たとか本が海外で出版されたとか…。でも、そんなことよりもうれしかったのはこの受験生の合格だ。2009年、私に突きつけられた最大の試練がこの入試だったのだ。 受験したのは早稲田大学の創造理工学部の建築学科の創成入試(特殊なAO入試)。一次が各種資料の提出とデッサン。二次がプレゼンテーションとグループディスカッション。いわゆる学科試験がないから楽かと言えば、まったく逆で、ガリ勉が通用しないクリエイティビティを問われる入試なのだ。 本人には何度も言ったが、超難関と言われる宝塚音楽学校でさえ定員は40人。そして創成入試の定員は25人だ。男子も女子も、現役も浪人も社会人も合わせて、たったの25人。受験は1回きりなので、合格か不合格しかない。学力アップの塾なら「ベター」のアドバイスでよいかもしれないが、受験には「ベスト」の指導しかない。 創成入試はもはやオーディションでありコンペなので、高校の先生には指導できない領域だろう。私自身、早稲田を受けたことも受かったこともないのだから本来は指導などできるはずもないのだが、ある先生と一緒に合格の道を模索した。我々が考えたのは、あくまで大人目線。建築学科の教授(大人)がとりたいユニークな生徒とはどういうキャラクターだろうか。我々ならどんな受験生に期待するかを選考する立場で考えた。 途中で「この子一人合格させられないようでは、とてもプレゼン・コンシェルジュの看板を掲げて仕事をしていくわけにはいかない」というプレッシャーを感じた。AO入試のサポートはこれが初めてではないが、いずれにしても本人の人生がかかっているので、ほかのどんなコンペより重要だ。受験指導こそ「鬼のアマノ」にならなくては、とうてい突破できない厳しい道のりなのだ。 去年の12月に合格の連絡をもらったときは「もうこれで合否の心配をしなくていいんだ」と、安堵で涙が出た。 プレッシャーは常につきまとうが、私は今後も受験生を“勝たせる先生”であり続けたいものだ。 それが学生であっても社会人であっても。 新一年生さん、入学おめでとう!よくがんばりました。 入学式は行けなかったので卒業式こそ参列したいと思います。 ■日刊ちょいスポ(No.1070) 「木村コーチ 倒れる」 “キムラタクヤが広島で倒れた”と聞いて、木村拓哉がなぜ広島なんだ?と思ったが、よく聞いたら巨人コーチの木村拓也だった。心臓マッサージや救急搬送の様子を見てハラハラした関係者は多いだろう。病名は「クモ膜下出血」。コーチはまだ37歳で、本当に直前までチームの練習を率いていたのだ。テレビ越しにでもこういう場面を見てしまい、私までも日々の健康に気を使おうと思った。 プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は ただいま【第2100号】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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