2007/09/27(木)08:43
他人の過失
「他人の過失を探し求め、つねに怒りたける人は、
煩悩の汚れが増大する。
かれは煩悩の汚れの消滅から遠く隔たっている。」
(『真理のことば ダンマパダ』第253偈)
他人のことはよく見える。見えれば、気になります。
気になれば怒りたくもなり、それでもきかないと怒りたける。
当人はそれが人のためにも、職場や学校、ご近所など周りの社会のためにも
善いことだと考えています。
確かにそういう場合もあるかもしれません。
しかし、それでも解決できないときがあります。
それは自分の見方考え方であって、
他人は別の見方考え方を持っているかもしれないのです。
たとえそれが本当の過失であっても、その場で必要なことは、
分かっている人が行わなければならないことは、何でしょうか?
人は過ちを犯すものです。正しいやり方を知らない場合もあります。
まして年少者や後輩であれば、そういうことが目につくかもしれません。
分かっている人がすべきことは、他人の過失をあげつらったり、怒りたけることではなく、
間違いを正して行くように教え導くことであるはずです。
そうしないで「他人の過失を探し求め、つねに怒りたける人は、
煩悩の汚れが増大する」というのです。
楽しく良好であるべき人間関係を壊し、自らも思い悩む日々を、
自らつくりだしているのです。
あなたの嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように!
あなたの悩み苦しみもなくなりますように!
あなたの嫌いな人々が幸せになりますように!
あなたも幸せになりますように!
合掌 観学院称徳