護摩とは、サンスクリット語で焚くという意味のホーマを音写した言葉で、
インドの民族宗教ヒンズー教の前進である
バラモン教の火の祭祀から採り入れられたものです。
火の神アグニに捧げる供物を火中に投じ煙りにして届けるという供儀でした。
ゾロアスター(拝火)教の影響もありそうに思います。
これを元に密教では、火を「如来の真実の智慧」と考え、
火に投ずる供物や願い事を書いた護摩木を人の煩悩になぞらえて、
これを焼き浄めることで悟りを目指す、
また願いの目的を果たすための修法として捉らえ直したのです。
智慧の火に煩悩燃やし心晴ればれ
今日だけ光りの博琳乎