昨夜は赤坂プリンスホテルで開かれたパルシステム生協連合会の、賀詞交歓会に行ってきました。商品評価委員などを仰せつかっているためですが、生来の非社交的性格のため昨年までは欠席していたのです。しかし今回はそのアトラクションとして「雪村いづみミニコンサート」の出演をご紹介していたため、雪村さんにお礼のご挨拶をさせていただこうと参加したのでした。巨大な会場には千人を超える生協やグループ会社、生産者や消費者団体、協力会社などの人々で溢れておりました。若森理事長のご挨拶の後、お正月らしい樽酒の鏡開きが盛大に行われ、お酒に目がない拙僧は、大いに嗜んだというわけです。
パルシステムは生協の中でも個人宅配をいち早く進め、最新のシステムで小売り流通に革命をもたらし、業界全体の沈滞をしりめに大きく成長している生活協同組合の連合会です。このため来賓挨拶では、自民党の中川幹事長や民主党の羽田最高顧問と菅副代表はじめ多くの政治家も、参院選の前哨戦ともいえる舌戦を聴かせてくれて、面白かったです。
そして、真っ赤なドレスで登場した雪村さんは今年で70歳ということですが、現役バリバリ。大ヒット曲「青いカナリア」と、元祖三人娘で私的にも仲が良かった美空ひばりさん、江利チエミのヒット曲や思い出話は、中年以上の観客の大拍手を浴びました。昨年は、映画『そうかもしれない』に出演。認知症に冒されていく老婦人を体当たりで演じ絶賛されています。化石のような老私小説家を好演した上方落語の重鎮桂春団治師匠との老夫婦ぶりは、微笑みと涙とを同時にするという複雑な感動を観客に巻き起こしました。
ミニコンサートの後、拙僧は密かに退出、『そうかもしれない』の映画監督と、実現屋櫻井社長と赤坂の街へ、さらに飲み直しながら映画談義に花が咲きました。その話の中で監督が初の映画主演に引っ張り出した春団治師匠だけでなく、東京でも我が師匠喜多八さんの師匠である柳家小三治さんなど東京の落語家さんとも親しく、映画の友情出演などをしてもらっていることが発覚。酔っぱらいながらもビジネスモードに戻った拙僧は、新事業の協力者になってもらおうと目論んだのでありました。
とにかく感謝、感謝、感謝の夜でありました。