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そうだ坊主になろう!~ヒロ伊藤流仏弟子修行

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2007年08月11日
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八月になって東京は連日猛暑が続いています。耳鳴りは一向に高鳴り続け、夏バテも加わってわやや。。。 暑いときには、落語の怪談噺でも聴くのが一番なのですが。。。
今月のラジオデイズ落語会は、五街道雲助師匠と柳家三三(さんざ)師匠の渋いベテランと新進気鋭のガチンコ対決!、いつにも増してレベルの高い熱演を聴くことができました。

開口一番は、落語界の花、かわいい柳亭こみちさんの「狸の札」。助けられ恩返しにやってきた子狸まで可愛くなってしまいます。勘定取りに渡すお札に化けた子狸の運命はいかに?ご本人は、本格的な落語の道を修行中。応援しましょうね。

続いて五街道雲助師匠が登場! ネタは、げに怖ろしき怪談も落語になると滑稽噺になるという「お菊の皿」(別名「皿屋敷」)。皿を数えるお菊さんが、だんだん多くなる見物人を意識して変わっていくところが見所聴き所のお噺です。実は人情噺より滑稽噺が好きだという雲助師匠だけあって、大いに笑わせてくれました。
次の柳家三三師匠は「五目講釈」から。2階に居候している若旦那が、少しは働いたらどうかと諭されて、それではと始めるのが船頭ではなくて講釈師。実は好きだったのだと若旦那、さっそく長屋の連中を観客に語り始めるのだが、義士伝のはずが何でもありの五目講釈。五目は、五目そばの五目と同義です。軽快な講談調はホンモノの講釈師も顔負けのスグレモノ、若手随一と呼ばれている凄腕を存分に披露してくれました。

お仲入りの後も三三師匠が登場。強情で口の減らない下男と旦那の対決、ネタは「しの字嫌い」。何でも口答えする下男の口封じに旦那は、「し」の字を1回言ったら給金を一月分やらない代わりに、旦那が言ったら何でも好きなものをやるという約束をする。お互いに相手に「し」と言わせようとするが。。。 こういうくだらない噺を面白くできる噺家は上手いのだ。三三師匠、これから益々楽しみな噺家の一人です。
トリはもちろん雲助師匠。人情噺の定番「妾馬」。妹お鶴の方のご男子誕生で殿様に召し出された八五郎、ご馳走になり士分に取り立てられるというところで終わっているので、昔は「八五郎出世」と呼ばれることが多かったネタ。この後、侍になった八五郎が馬に乗るくだりがあって「妾馬」のオチがつくのだが、最近はここまで演じられることは少ない。博打好きなダメな兄、江戸っ子の職人八五郎を演じる師匠、実にピッタリとはまっています。不良だが根は善人の八五郎をさばさばすらりとやっていて、気持ちのイイ「妾馬」でした。名人物や講談や芝居物の噺を凄みの利いたキレの良さで演じきる雲助師匠ですが、ご本人の言葉通り、さらりとした滑稽味が光った落語を確かに聴かせていただきました。拍手。

いや~、落語って、話芸って、ほんと~に面白いですねえ。
これで心おきなくお遍路に出発できます!!!






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最終更新日  2007年08月11日 20時36分18秒
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