カテゴリ:お天気経済予報☆
今日の日刊ゲンダイお天気経済予報は「夏カレー」でした
読んでいただけたでしょうか? ご存知ない方にこちら(今日は写真がないのでこれで) こんなコラムを毎週金曜日、夕刊紙日刊ゲンダイ経済面に掲載しています。 カレーといえば、当然冬が一番売れると思っていたんです。 ウエザーマーチャンダイジング(WMDと略します)的には、つまりお天気から考えた経済の理論で言えば、 暑い=代謝が上がる=高カロリーで熱い食べ物は不要=こってり系の食べ物が売れなくなる というロジックなんです。 人間は、自分の体を維持する食べ物を生理的に選ぶので、夏は余分な熱を体内で作り出さない あっさりした食べ物、冷たい食べ物を欲するのです。 でも、取材していくうちに「夏カレー」の巧みな戦略にナットク。 カレーは東南アジアなど暑い国で食べられていますよね。カプサイシンなどスパイスの効能で 逆に、大量に汗をかこうじゃないか!という作戦です 理科で習ったように、水は蒸発するときに周りの気温を奪っていくので、汗が体から引いていくときに体温を下げ、それが冷たい食べ物で瞬時に降温するより持続効果があるそうです。 これだけ聞くと「な~んだ当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、 私はここにカレー業界の「ほほ~。すごい」戦略が隠されているように思いました。 カレーが国民的な食品となったのはここ40年ほど。序所に家庭などに根付いていきました。 テレビや雑誌などの媒体が普及し始め、 「夏はカレーで夏バテを吹き飛ばそう!!」とか 「カレーのスパイスで弱った胃腸に消化促進!!」「食欲のない夏こそカレー!」とか テレビのCMで見かけるようになりました。 さらに、よく見るのは「お正月はおせちもいいけどカレーもね」とか、 「お正月明け、疲れた胃腸にカレー」とか・・・。 そういわれると、カレーでも食べるか~という気になるから不思議ですよね。 実際、カレーが一番よく売れるのは 7・8月と1・2月だそうです。 人間、寒い時期はなにもしなくても、カレーを食べて温まりたくなる気になるでしょうが、 夏も売れるのはこうした巧みな広告戦略があるように思います。 とくに、私は暑いときに熱いものを食べたいと全く思わないタイプなので こうした広告に載せられやすいのかもしれません。 みなさんはどう思われますか~?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.19 00:15:06
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