映画「冷たい熱帯魚」を観る。
園 子温 監督の「冷たい熱帯魚」を観る。この作品は、実際にあった「埼玉県愛犬家殺人事件」をヒントにして作られた作品だそうだ。犬を熱帯魚に置き換えてある。 ある小さな熱帯魚店を営む男が、犯行に引き込まれていく様が描かれている。 主犯の男を、でんでん、巻き込まれていく男を吹越満が演じている。でんでんも吹越満も、どちらも脇役が主な俳優だが、この作品では見事に主役を演じていた。 でんでん扮する主犯の男とその妻は、人を殺害すると手慣れた手つきで遺体をバラバラにする。「透明にしてしまえば、証拠はないんだ」というのが、主犯の口癖だ。 その場面も、かなりリアルに描かれており、同じ血の海でもホラー映画と違い、かなりショッキングな映像だ。 この映画で描かれているのは、普通の人間も異常な体験を経てくると、壊れていくと言うことだ。 この作品は、R18+指定になっているが、それも分かる気がする。善悪の区別が、まだ十分に付けられない高校生以下が見たら混乱しかねない。 この映画は各地の映画祭にも出品されているし、報知映画賞も受賞している。しかし、やはりこの種の映画は、子供には刺激が強すぎる。