カテゴリ:エサレン
19日昼に雨の京都に到着、翌20日は快晴で京都駅からバスで(京都の)衣笠キャンパスへ。
いよいよ-心身医学と一人称のからだの出会い-とサブタイトルのついた 2日間の「21世紀統合医療フォーラム」の始まりです。 今回のフォーラムで特に心に残ったのは 基調講演をなさった日本心身医学会理事長で関西医科大学心療内科学教授でもある 中井吉英先生の「“身(み)”を診る」ということ。 “身”とは何か? 日本語にはたくさんの“身”を使うフレーズがある。 身に余る、身につく、身の程を知らない、身から出た錆、身を立てる、身を尽くして、等など。 “身”というのは英語の“ボディ”や日本語の“からだ”のように単層的ではなく包括的なもの。 “身”自身がNarrative(物語)を持っている。 “身”を診るということは、face to face で、 その人のNarrative(物語)を診て、関係性を診ていく。 宮本武蔵の剣の目(分析する目)と観の目(高みから全体を視る)が必要。 そんな趣旨の話をしながら、どう“身”を診ていくか、 実際の中井先生の診療の様子をビデオで見せてくださいました。 その後のPOPの富士見先生たちも加わったシンポジウムで 病気は個人にとって弱き部分(物)であるかもしれないが、それは愛でもある、光を与える。 病気=変容が起こる=脳(からだ)が変化する。 全てのことから“身”が捨てられてしまい、 その矛盾の中で苦しみ悩んでいるのが今の日本、日本人。 その重要さに医者ではない人たちが気付き始めていてる。 それが医者に伝わるのか? 医療の中でどう“身”を診て行くか? と、中井先生の話は続きましたがちょっと時間が足りなかったのが残念でした。 今回のフォーラムはワークショップが3枠あり、 私はタッピング・タッチとロルフィング、ハコミを受けました。 ロルフィングの能楽師でもある安田登さん、素晴らしかったです! 心(シン)は、神でもあり、芯でもあり、信でもあり、身でもある、という話。 神話はからだにあり、それを表したのが「古事記」。 ロルフィングは心理については扱わない、意識をはずしていく。 例えば猫背の人が自分は猫背だ、という意識を、 自分は猫背という選択もあるし、正しい背筋を選べるという可能性も与える。 そして、能のコミの話と、あの一瞬で空気が変わった舞の時。 こちらも90分は短かった! 研究発表には「関西ボディワーク研究会」エサレン(R)ボディワーク部会の 「エサレン(R)ボディワークの施術によるストレス軽減効果の測定」もありました。 関西エサレン(R)ボディワーク・プラクテショナーの努力に感謝です! 全体会議では参加者同士の小数人のグループでのシェアリングもあり、 まさに医療関係者もカウンセラーも、ボディワーカーも、学校の先生も、 だだからだに興味があるだけ、という人も一緒に対等に話すことができました。 この一石の波紋が広がり、人が人と繋がり、様々な動きが出てくるのではないかと思いました。 主催してくださったイーストウエスト対話センターのハルさんこと村川治彦さん、 スタッフの方たち、本当にありがとうございました。 勘違いした京都の衣笠、入った甲斐がありました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.25 00:26:25
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