2009/10/04(日)20:41
20年目のジュークボックス
今を去ること20年前
私が18歳でまだ若かりし頃(今でも十分若いが)
地元タウン情報誌の懸賞で「ジュークボックスプレゼント!」と言うのがあった
そのジュークボックスは
機能的には壊れて動かないものの
そのタウン情報誌の編集部を訪れた、おもにミュージシャンが
ジュークボックスを色紙代りにサインを残していったという代物だった
サインをしたミュージシャンは40人以上にのぼり
今でもピンとくるネームだけでも
アースシェイカー
五輪真弓
ウィラード
岡村孝子
河合その子
J-WALK
スターダストレビュー
聖飢魔ツー
チャゲ&飛鳥
Hi-Fi Set
堀内孝雄
ホッピー神山
などがあり(時代だなあ・・・)
中には「KOMEKOME CLUB」の文字や
今にして又ホットな「のりぴー」の文字が踊るジュークボックスだった
その懸賞に応募して
(ハガキにイラストを描いて応募した)
私が当たった
自宅の2階に持ってあがり
(分解して1人で持ち上げた)
修理して、完璧に動くようになった
しばらくは友人知人に自慢しまくったのはお察しの通りだ
しかしシングルレコードのドーナツ盤なので、ラインナップも変わることなくだんだん動かさなくなり・・・
実家を出てからは、すっかりホコリを被ったまま放置されていた
それがつい先日、急に思い出して今の家に持ってくる気になった
あまり旬なミュージシャンのサインは無いのだが、きれいにして売ろうかと言う魂胆だ
しかし問題は、実家の2階にあるジュークボックスを、どうやって今の家に持ってくるかだ
まず第1のハードルは、狭い階段をどうやって下すか・・・
とりあえず20年前にしたとおりに分解してみる
道具も技術も当時より向上しているはずだが、肝心の体力は明らかに急低下だ・・・
当時と同じように分解したのでは、重すぎて到底下ろせそうもない・・・
仕方なく当時よりも細かく分解し、狭い階段を1人で下してみる
それでもむちゃくちゃ重い!
あとちょっとでジュークボックスの下敷きになりそうなところで、実家も体も傷だらけになりながら、なんとか下ろすことができた
さて次はどうやって、今の家に運ぶか・・・
もちろん普通の車では運べない・・・
うーん・・・軽トラックでもあればなあ・・・
そうだ!
困った時のホームセンターの貸出軽トラックだのみ!
(レンタカーじゃないのよん)
本来はこういう用途はNGなのだろうが、ちゃんと大きなものを買い物したので
その「ついで」と自分に言い聞かせてホームセンターの軽トラックで運ぶ
幾多の試練を乗り越えて、無事届いたジュークボックス
細かく分解したので、組み立てるのも一苦労だ
ひととおり完成して、電源を入れてみるが・・・
まったく動かない
さすがに10年以上動かさないと、機械ってダメになるもんですね
それからしばらくは、夜な夜なガレージにこもってジュークボックスと格闘する
幸い現代の機械と違って、コンピュータ制御は皆無なのが救いだ
それから幾晩が過ぎただろう
ある夜突然、スターダストレビューの「STAY MY BLUE」がアナログレコードのザラザラしたイントロの後で流れ始めた
やった!修理完了!
基本機能が復活したら、あとはイルミや、リンケージの調整をして仕上げだ
よっしゃっ!完璧に動くようになった!
翌日実家からレコードを持って来て、「およげたいやきくん」や「ボーンフリー号のテーマ」などを我が子たちに聞かせる
レコード盤がダンゴ虫のようにグルグルを連なって回り、1枚を機械の腕がつかんでレコードプレーヤーに運ぶさまが面白いようで、何度も聞かせろとせがまれる
私自身も
夜にガレージにこもるときも、往年の名曲を聴きながらまったりするのも良い感じだ
うーん・・・
売り飛ばすつもりで持って来て修理したが
完璧に直ると売るのが惜しくなったな・・・
当面はガレージで活躍してもらおっと