神の審判
過去に 人から聞いたお話・・ ( 何かの本に 書いてあったと その人は言っていました ) ある日、空一面に まぶしいくらいの光が射し… 空に 神様が 姿を現しました。 神は この世の すべての生き物を集めて こう言われたのです。 「 この世の すべての命あるものよ、 今から おまえたちの願いを ひとつだけきいてあげよう おまえたちを 苦しめる生き物を ひとつだけ 心に思い浮かべるがいい そして私は おまえたちの願った中で いちばん多い生き物を ひとつだけ この世から消してあげよう 」 いつもいつも 肉食動物に怯えていた インパラやシマウマたち 草食動物は大喜びしました。 これで 毎日ビクビクしないで 水を飲みに行ける… 子供を産む時も 襲われる心配をしなくていいんだ… また、人間は人間で… 犬が嫌いな者、爬虫類が苦手な者、ゴキブリが怖い者、、 それぞれが 喜びました。 「 いいか、おまえたち 私の合図で目を閉じ いっせいに この世から消して欲しい生き物を思い浮かべよ 」 神様が合図を送ると 閉じた目からも感じられるほどの 眩い光が放たれ… そして また 辺りに静寂が戻りました。 生き物たちが 恐るおそる 目を開けると この世界から・・・ 人間の姿が 消えていました。。