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カテゴリ:名画座のはなし
日曜に島唄を聴きに行ったアプリコは、松竹の蒲田撮影所の跡地に作られた施設だ。JRの発車メロディも「蒲田行進曲」で、一般的には蒲田=松竹というのが、映画ファンのイメージだろう。
しかし、ボクの場合、蒲田といえば東映である。というのも、その昔、東急沿線に住んでいた頃があり、時々目蒲線を利用して蒲田西口の名画に通っていたからだ(実は撮影所跡地のある東口に行ったのは、日曜が初めてだった)。最初は洋画系の蒲田パレス座で、そこが洋ピン専門館になってからは、テアトルカマタや蒲田宝塚にお世話になった(両方とも、今も残っているようだ)。テアトルカマタは東映邦画系の名画座で、蒲田宝塚は東宝邦画系の2番館だった。この2館は、長~いアーケード商店街の中ほどのイトーヨーカドー(現在は撤退)の4階にありながら、結構広く、昔ながらの封切館の風情があった。ボクの場合は、どちらかというとテアトルカマタに行くことが多く(当然、ほとんどがヤクザ映画で)、深作欣二監督の作品の中で一番好きな「狼と豚と人間」も、この映画館で見た映画の1本だった。 テアトルカマタで映画を見て、イトーヨーカードーを出る。するとそこにはにぎやかな商店街が広がっている。その商店街を蒲田駅に向かって歩いていく。その風景は、まさに「仁義なき戦い」に出てくる広島の繁華街!(少なくともボクの場合は!笑)今はどうかわからないが、当時のあのにぎやかさには「仁義なき戦い」のテーマ曲がぴったりだったのである。 そんなわけで、ボクにとっては東映の街・蒲田(笑)。ちょっと遠いけど、あの商店街にもう一度、行ってみたくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.14 21:50:00
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