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くもり時々映画

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2017.10.14
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カテゴリ:極私的映画史

 大学2年になった1978年、キャンパスが多摩に移転した。普通なら大学の近くに引っ越すものだが、僕の場合、多摩に引っ込むのがイヤだったのと元住吉の居心地が良かったせいで、そのまま元住吉に居座ってしまった。その結果、定期からJRが消え、行き来するエリアも変わっていった。

 中でも、東横線で途中下車できる自由が丘は、たびたび映画を見に行く街となった。当時から女性好みのこじゃれた店はあったものの、まだ東急沿線のローカルな面影もあった。現在も生き残っている東横線沿いの雑居ビル商店街、自由が丘デパートとひかり街のような雰囲気が、そこここに漂っていた。

 そんな自由が丘には映画館が3館あった。自由が丘デパートとひかり街を抜けたあたりにあった武蔵野推理劇場には、大学1年の時から通っていた。洋画系の名画座で2本立て。マーロン・ブランド主演の「波止場」、ジャック・ニコルソン主演の「さらば冬のかもめ」、ジェーン・フォンダ主演の「ジュリア」など、アメリカ映画を見ることが多かった。名画座の窓口のおばちゃんはたいてい感じが悪いものだが、武蔵野推理劇場のおばちゃんの感じ悪さは今も覚えているほどだった。

 1978年に入ってから、立ち寄る映画館に自由ケ丘劇場が加わった。自由ケ丘劇場は武蔵野推理劇場より大きく、おそらくかつては自由が丘一の封切館だったのだろうと想像させる映画館だった。当時はすでに成人映画上映館になっていたが、夏休みやお正月のみ一般映画を上映していたので、館主としては営業が成り立てば一般映画上映館を続けたかったのだろう。

 自由ケ丘劇場に行くようになったのは、日活ロマンポルノを熱心に見るようになったからである。神楽坂の牛込文化劇場同様に、並木座や文芸坐とは違ったプログラムでロマンポルノ特集を組んでいたのがうれしかった。オールナイトでロマンポルノやピンク映画を見られたのも、自由ケ丘劇場のお陰だ。新宿や池袋と違い、自由が丘だと田舎者でも安心して行けた。井筒和幸監督のピンク時代の作品「肉色の海」を見たのも自由ケ丘劇場だった。

 自由が丘には、もう1館、映画館があった。ピンク専門の自由ヶ丘ヒカリ座だ。当時の僕はピンク映画に対して差別意識を持っていたし、そもそもピンク映画の情報が少なかったせいで、結局、一度も足を踏み入れることがなかった。ひかり街という狭いショッピングセンター内という立地を思うと、一度くらいは入っておくべきだったと後悔している。

 自由ヶ丘の映画館を中心に、僕の名画座通いの地図は大きく変わっていった。東急線で行ける映画館のある街。そんな街を徘徊し始めるのだ。


波止場 コレクターズ・エディション [ マーロン・ブランド ]

さらば冬のかもめ [ ジャック・ニコルソン ]

ジュリア [ ジェーン・フォンダ ]





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Last updated  2017.11.11 22:24:55
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