昨日は以前に施工した屋上庭園の滝を直しに行きました。水が漏れて滝口から流れなくなったのです。ここの滝はちょっと変わった作りをしていて、デッキの上に自然風の滝石組を作っているのです。
原因は、石の継ぎ目に詰めた荒木田土が流れて防水シートを押していたのです。本来ならば土の上に敷くべきシートを石と石の間に敷いているのでスカスカで、土に押されたシートが当初とは違う形に変形していたようです。
この現場の反省点としては、少しお客様の希望を汲みすぎだと思いました。造園家が一種のクリエーターならば自分の作品に責任をもち、造形的なことまでお客様にお伺いをたてることはなかったと思います。そもそも土のないところに滝を作ろうというのですから庭と同じ自然を期待するのは限界があったのです。
でもそれにしてはよくできた滝石組だと思います。クロボクという火山岩が植物とよくマッチしています。