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カテゴリ:絵画.・アート
Camino a la Modernidad (近代への道)という副題がついた 「メキシコ20世紀絵画展」を見に お近くにお住まいのmegumegu001さんをお誘いして、世田谷美術館に もとはゴルフ場だったという砧公園の一角を占める世田谷美術館は 緑豊かな中の美術館 ゆったりとしたスペースは、ここが都会であるということを忘れてしまうほどの 静謐さに包まれていました。 展覧会のポスターにもなったフリーダ・カーロの「メダリオンをつけた自画像」 まるでイコン(聖画像)のように、これだけ独立して展示されています。 この独特の眉毛は、彼女のおばあさんからの隔世遺伝なんだそうです。 南米系の人はあまり産毛の始末をしないようで、 彼女にもうっすらとお髭が この白い衣装はメキシコの花嫁衣裳だそうで 夫であるディエゴ・リベラとの愛憎に疲れ いったんは離婚したものの、また復縁を果たした彼女は 亡くなるまで、リベラとの愛憎劇に苦しむのですが この花嫁衣裳に包まれた自画像も リベラに彼女との蜜月時代を思い出して欲しいという 必死な女心を表しているという解説がありました。 また、メダリオンに描かれているのは平和の象徴としての鳩 広島に原爆が落ちたこの日に 広島・長崎の悲劇を繰り返さないための核廃絶を いち早く訴えかけた彼女の肖像にお目にかかることになったのも 何かの奇縁なのでしょうか。 どろどろとした情念をあらわすかのような原色使いの多いフリーダの絵ですが この肖像画のレースは まるで一と針一と針の網目を表現しつくそう、とでも言うかのような 繊細な筆致のうかがえる、すばらしい表現でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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