アルゲリッチと握手しそこねた…
ドタキャンで有名な大御所ピアニストのアルゲリッチですが、この東京で彼女のファンのサンバにも聴かせられるまたとないチャンス!と思い、迷わず5月にチケットを買ったコンサートを、昨晩最前列で聴きました10年前にサントリーホールでアシュケナージ指揮のショパン協奏曲を聴いて以来、アルゲリッチは二度目。サンバも聴きなれている11月28日のショパンの方がよいだろうと思ったけれども完売だったので、シューマン&ラベルのプログラムでこの幼児がもつだろうかという不安を抱えながらも、私は聴くぞ~という欲が勝りシューマンのコンチェルトにはビオラを弾く長女のリダさん(だよね)も目の前にいました。若い頃のアルゲリッチみたい、とついじーっとみてしまいました。そうそう、ロビーで假屋崎省吾さんもお見かけしました。先日のワルシャワのコンクールにもお出かけしていらしたから、審査員のアルゲリッチとも仲良くなったのかな、いいなぁバイオリンを習っているサンバには弦楽器のほうもいい勉強になるといいながらも主役がピアノなので、ここだと手が見えないよ、と。贅沢な奴。。。サンバは逆さまつげが目を突いていたようで目を開けているのも辛そうだったのが、これまでYou tubeでしかお目にかかっていないアルゲリッチを生で聴けるのに感じ入るものがあるのか、弾く表情を食い入るようにして見て聴いていました。この方はやはり人を惹きつける独特のオーラがあります。存命中に聴いておきたい、と聴くまではおセンチだった気持ちを吹き飛ばし、まだまだ現役で聴ける機会があると安心させてもらえました。奔放さを嫌う人もいますが、彼女の世界をつくってしまうド迫力、聴衆が弾き手に期待する、コレ!といったものを出してくるところは妙を得てます。生の音色の空気に包まれる心地よさは何ともいえません。アンコールはラベルの協奏曲の第3楽章(プログラムと同じ演目から取り出すとは、度胸あります。)、ソロでシューマンの「子どもの情景」(私も今年の発表会でショパン&シューマンイヤーに合わせ、第一部の方で弾きました。お孫さんに弾いてあげているおばあちゃんをつい想像してしまった…)と「夢のもつれ」(しめは皆がアルゲリッチに期待する曲想)で。実は、サンバが黄緑色とかすりの紫色のコンビネーションのラッピングで一輪のダリアを選んで持っていったのですが、休憩時間に係の方に渡してもらうように頼んでしまいました。二人ほど花束を渡していた人がいたので、最前列でもあったし、手渡しして握手すればよかった、どんな手をしていただろう、とかなり後悔ごめんね。ま、また別府にでもいつか行こうか、ヨーロッパで聴こうか。久々に聴きがいのあるコンサートに朝もまだ興奮してます。今日が素敵な一日でありますように