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2022.05.09
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カテゴリ:批評

きのう「ドライブマイカー」を散々こき下ろしたが、製作者側の都合ではなく、視聴者のニーズに合わせた映画は魅力的で、時間を忘れさせ、現実を忘れさせる、人生での清涼剤である。俳優や監督やカメラマンはそれで飯を食っている。清涼剤は身近なところにあった。シネコンまで片道80kmを走ったあげく見た映画だからこそ失望感は大きかったのだが、その分BSテレビで元を取ったような気分である。

ストーリーはごくありふれたテーマで、文字にしても全くつまらないものだが、映画に仕立て上げてこそ、監督が、俳優が、カメラマンが映画をすぐれた作品にするのだろう。

ストーリーは「フラガール」に似ていて、炭鉱町に住む少年と父親の愛と葛藤の物語、ここまではまったくありふれた描写でしかない。しかし筋が進むにつれて、父親が息子に強要していたボクシングよりも、息子がバレエに進む決心をしてからの両者の激突と葛藤の描写がていねいで、映画製作の醍醐味がここにあると言っていい。少年に絡むLGBTの友人と、彼の才能を見出したバレエ教師、費用をねん出するために父親が少年のためにスト破りをする描写などがあって、いずれの筋も少年が炭鉱町を脱出してバレエ界にデビューするまでの過程を丁寧に描く。

反対する父親の前で、決心した少年はダンスを踊ってその決意のほどを示すのだが、その迫力に圧倒された父親は自分の考えが誤っていたことを悟り、資金捻出のために炭鉱のスト破りをやり、兄と衝突する。

父親は息子とともにバレエ学校に行き、面接に臨むが、彼の階層とのあまりの違いに困惑するところも面白い。このあたりは階層社会の落差を皮肉っているのかもしれない。

ラストシーン​、白鳥の湖をバックに、成長した主人公がソロダンサーとしてステージに躍り出るシーンは感動モノであります(涙)






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最終更新日  2022.05.09 17:42:12
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