よく見ないとわからないが、薄く虹がかかっているのが見えますか?これはあるペンションでの日常風景だそうです。しかしわたしには初めての光景、おもわず撮りました。朝は静寂そのもの、鳥の声は全く聞こえず、湖畔の水面も鏡のようです。たまに魚が跳ね上がり、水面の虫を喰っている。自然てこんなに静かなのだと知ったのだが、街の早朝はカラスが泣きわめき、スズメがエサを探し、案外と動物の出番なのだ。山の中は街と違って非日常と言えるほど静かなのだ。生物はじっと息をひそめあって天敵の襲来に備え、逆にまたうまい朝食にありつこうとじっと待ち伏せしているのだろう。このあたりの蚊は人間サマを襲撃するのはたった一回、ブーンと来てあっという間に針を刺している。でさっさと逃げてしまうか生まれてくるだろうわが子のためにリスクを冒してたっぷり吸血して手で叩かれるか、まさに安部を襲撃した暗殺者の手口である。彼は第二撃で目的を果たし逃げなかったが・・。街の蚊はしつこく周囲を飛び回って機会を狙うのだが、山の中では数少ない獲物なので、生存競争激しくチャンスは一回限りなのだろう。
このような非日常を手に入れようと、別荘を買ったりペンションのオーナーになったり、また移住する人もいる。しかしそれもいいが、この二つの世界を往復することで両方が日常になりえる。そして日常はグレードアップするのは間違いない。日常が新鮮に見え、ヒントがたくさん生まれるのだ。やはり人間新しい出会いと環境は必要なのだろう。クラリネットのPee Wee Russelのインパルス盤Old Bottle New Wineのタイトルを思い出す。