南カリフォルニアの青い空

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  答えは？

  メキシコの子供達を、グレッグが水彩でかいたものです。どうです？皆様かんがえてごらんになりました？答えは、一位が、プエルトリコ二位は　メキシコだったのです。　これは、ラジオのトーク・ショーといって、アナウンサーが視聴者といっしょになってすすめていく番組のひとつで、ある日のテーマだったのですが。二人のタレントが会話をしていました。「え～、プエルトリコと、メキシコかい？」「そう、そう、両方とも貧乏国だよね」「うん、けっきょく幸福感ってのは金じゃないんだ」「家族がしっかりむすばれていて、宗教熱心で食うもんに困らなきゃいいんだね。音楽とか踊りとか自分達の文化もたのしむしなあ」「日本、イギリス、フランス、ドイツなどの先進国がしたのランクだってのは、意外だったなあ」「アメリカは15位だってさぁ」　と、二人はまあこんな会話をしていました。そのときは、まさかブログに書くつもりはなかったので、はっきりはおぼえてませんが、日本は20位くらいだったと思います。　いっぱんに、ラテン系の国民は人生のたのしみかたを、しっているようでキューバの国民も陽気な人がおおかったですよ。私2000年を記念して、キューバに3週間いったのです。その紀行文は今、文学賞のコンテストにだしている最中なので、お見せで来ませんが、いつか一章くらいは、載せてみたいです。何千人の応募者から一人しか入賞しないのですから、落ちる可能性のほうがおおいですから、今年のオワリころ審査発表後にのせますね。

  2005.06.02

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  満足感

  これは、メキシコのとってもへんぴな海辺のまちで、町ぜんたいが貧乏です。これは、朝早くに写した写真ですが、この幼児の幸せそうな顔をわすれません。　また、サザエさんの話でもうしわけない、と言うか長谷川町子さんにお礼をいいたいくらいですが、本当にあのマンガは4こまのなかに深いいみのある物語がいっぱいつまっていて、日本のイソップみたいだとおもうんですよね。　はっきり覚えていませんので、まちがっていたらお許しねがいます。たしか主観の話だったとおもいます。　金銀にうずもれた王様が「世界で自分より幸せな人間がいるか探して来い」と家来を旅にだすのです。ある村で「自分は世界一幸せな人間だという人がいる」ときいて、その人に会いにいくと、ニコニコした素っ裸の男がなんにもない洞穴でくらしていた。「幸せなんてそんなもんさ！主観だよ」というマンガです。　それで、幸せってなんなんだろう？と良く考えるのですよ。ジャクリーン・ケネディーや、ダイアナ姫やエリザベス・テーラーのケースをとっても、富や地位が人をしあわせにするとは思えませんよね。私は幸せとか満足感というのは、物の質やら量にかかわらず「心の平和」だとおもうのですね。（このことは、私のエッセイ集の本にかきましたよね）すばらしい宝石にかこまれて、豪邸にすんで、そのうえ良いかぞくや友達に恵まれているひともいるだろうし、その反対のひともいる筈です。だから、お金のあるなしではないでしょう。　そこで最近きいた、おもしろいことを書いてみましょう。どこかのラジオ局で「あなたの、毎日のせいかつの満足度は？」というアンケートを世界の50カ国でとったらしいのです。そしたら意外な答えが出たと発表してました。　さて、ここで二日あげますから皆様にかんがえて、書き込んでいただきたい。明日は一日やすみます・・・・・・◎どの国が一番で◎どの国が二番だったでしょうか。◎アメリカは、何番目だったでしょうか。アメリカの主催だったので、アメリカのことと、一位と二位しか発表しませんでしたが・・・・・・では、またあさってね！！！お元気で。

  2005.05.31

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  大富豪・最終編

  スミス・クリフ邸の左手のけしきです。（その・３）　もう一つの話は、ナンシーという友達の経験です。やはり、ラグナ・ビーチの話なのですが、私も、そのおじいさんが、よく一人で、買い物袋をかかえてコースト・ハイウェイをとぼとぼ歩いてるのを、見かけてました。　あるクリスマスに近い日、ナンシーはそのおじいさんが、重そうな袋を二つもかかえていたので気の毒に思って、車を止めて、「おじいちゃん。それ、重いでしょう？家まで送ってあげましょう」といったんですって。「あ、それは、ご親切に、ドモドモ」と、そのお爺さんが乗りました。「家どこなの？」「あ、そこで、結構です。おろしてください」　ボロ家の１０メートルくらい手前で、丁寧にお礼をして、降りたのだそうです。　ナンシーもその一件を、とうにわすれかけた一月後、新聞にに大きな記事と共にそのおじいさんが亡くなったと、写真が載ってたのです。私も見ました。　ナンシーから電話がきました。「ちょっと、新聞よんだ？あたし、あのおじいさん、車もなくて、きっとあのボロ家を見られたくないから、１０メートルも手前で、降ろしてくれって言ったんだとばかり思ってたのよ～。ところが、どーだろう！反対じゃない、健康の為に歩いていたらしい。大きな屋敷を見られたくなかったんだ～」　そのおじいさんは、スミス・クリフといって、矢張り、オーシャンフロントに、ミスター・クレイグよりもっと大きい、公園みたいな土地に大きな屋敷をもってました。そのおじいさんは、何十億という全財産と土地を社会福祉に寄付して亡くなったのです。今では、その場所に何十軒かの、高級住宅が建っています。　ひとは、みかけによりませんよ。オワリ

  2005.05.30

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  大富豪・その２

  クレイグ夫妻と私の母・クレイグさんの玄関前で（その・２）　たまたま、ＰＴＡ役員のミーティングが、エミイの家であるというので、住所を見ると、建設中のミスター・クレーグの家の迎えだったので、１０分早めに行って、彼をちょこっと訪ねて、そこに車を停めさせてもらってエミイの家に行ったのです。エミイは台所の窓からそれを見ていたのですね。「あなた、ミスター・クレーグ知ってるの？」　　「うん、友達。ときどき、翻訳したりしてあげてる。いい人よ、奥さんも」「じゃちょっと、恥かいた話、聞いて」と昨日書いた話をしたのです。そうです、その小太りの女性が、エミイで、泥だらけのおじさんが、ミスター・クレーグでした。　ミスター・クレーグは大富豪なのです。パサディナには奥様このみの昔からの大きなフランス風の家がありますが、彼の要望で日本風、海の家を建てました。リビング・ルームには、よこに広くながいガラス窓があって、手入れの行きとどいた日本の松や、大岩に波がうちよせるのがピッタリとはまって、まるで、生きた屏風の日本画をみている感じなのです。その窓の手前には、江戸時代の木彫りと銅の受け皿がある１メートル四方はある、亀の形をした植木鉢のなかに盆栽がうわってます、鎌倉時代や室町時代の陶器もそばにおいてあります。壁には、何百年前かの日本の地図で出来たびょうぶが飾ってあります。　かれは、世界に三つしかない、日本の大判を二枚、小判もいくつかもってます。日本刀、鍔、ねつけ、版画、瀬戸物、巻物、屏風など、私がみただけでも、何百と言うほどで、美術館並みコレクションなのです。地下には、湿度や温度を調節出来る大きな防火用の倉庫があって、そこにも、ギッシリつまってるそうです。離れにも、立って、横ばいしながらでないと動けないほど、昔の日本の家具が詰まっているのですよ。木彫りの本の原版もいくつかもっています。　刀の競売があると、ロンドンでも、パリでも、日本でもすっ飛んで行きます、しかも激安のエコノミー・クラスで行くのですよ。いつも、めだたない格好をして、彼は壊れるまでボロボロのベンツーにのり、髪の毛も奥さんがハサミできります。けしてケチではありませんが、無駄を一切、出しません。ある競売で高いお金で手に入れた海軍の旗に兵士の名がかいてあったので、日本中を捜し歩いて家族にかえしてあげたような人です。　ちなみに、彼はイギリスのチャーチルの遠いしんせきなのです。　（つづく）◎◎心あたたまる、鳥と人間の話をお読みになりたい方は、私のＢＢＳをクリックして、昨日の私が鳥好きになったのは (sakura_y_tさん)をお読みになってください。◎◎楽天ブックスの、「エッ！もうアメリカに40年！」在庫ありになってます。よろしく

  2005.05.29

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  大富豪　その・１

  サザエさんＮｏ５５　の表紙です。姉妹社（その・１）　日本にいた頃、サザエさんという、長谷川町子の漫画が好きで、全集を何度も読みました。いまだにカリフォルニアの自宅の本棚に何冊かありますが、その５１号の本に、下記に述べる四コマの話があります。　サザエさんが、パートで、お金持ちの家のお手伝いさんをしてるとこの奥さんが、ちょっと固くなったパンを捨てるようにいうと、サザエさんは、「もったいない」といって、庭で、空き瓶やら集めて掃除してる、ほっカムリのおじさんを呼んで、「食べなさいよ！」って、「いらない」って手を振ってるおじさんに、むりやりにそのパンをあげるのです。おじさんが仕方なく、そのパンを食べてると、婆やがでてきて、「あれは、ここの大ダンナさんよ。健康のために庭仕事なすってんのよ」というので、サザエさんが、真っ赤になってる話です。　このように、人間って、外側で人を判断しがちですよね。これと似たような話が二つあるので、ここに字の漫画として、何日かにわけて書いてみましょう。　ラグナ・ビーチのオーシャン・フロントの崖の上に、二百坪くらいの立派な和風の家を建設中のシーンを想像して見てください。のきしたを全部銅ではりめぐらせ、水色の瓦屋根も、日本に特別注文したものです。中庭のゲートには骨董品の日本の橋の欄干（らんかん）をつかってあります。大工さんや、左官やさんが働いてるそばで、ボロボロの野球帽をかぶった白人の植木屋のおじさんが一人汗だくで泥だらけになって、土をひっくり返してます。「おじさん、せいがでますね～」と小太りの白人の女性が近よりました。「ここにね、日本庭園を造るのです」おじさんが答えました。「素晴らしい建築ですね～。最高の材料を使ってるし」「そうですか」と、おじさんは、もくもくと、苗を植えてます。「おじさん、中を見たことある？」「ありますよ」「いつか、中をみたいな～。素敵だろうな～」「どうぞ、見て御覧なさい」「どうぞって、持ち主の許可を得ないわけには行かないじゃない？」「ですから、どうぞ」「え！じゃあ、まさか！」「僕の家です」と言われて、白人の女性が、真っ赤になりました。（つづく）

  2005.05.28

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  生きるという事は

  　　ジョーはカリグラフィーの権威でした。日本でいえば、お習字ですね。ディズニーのアニメの物語の本などの字も彼がかいたものがたくさんあります。クリスマスカードも自作で、封筒の宛名もきれいに自筆で書いたのです。残念ながら、むかしのカードも、封筒も残ってませんが・・・　ジョー・グラント氏（５月１２日の日記をお読みください）の葬儀のこまかいエッセイは、次に出す本のオワリにいれるので、ブログにはのせませんが、そのときに参列者がいただいたカードの裏に、ジョーの自筆の詩が書いてあったので、ここにご披露します。私もいつまでも、自分を改善していきたいとおもっています。To exist is to change,生きるということは、変わる事である。To change is to mature,変わるという事は成長することである。To mature is to create oneself endlessly.成長するということは、限りなく自分を創る（改善する）ということである。◎◎この、Ｃｒｅａｔｅは、創造するとか、作り出すという意味ですが、　　止まる事なく新しいことに、チャレンジするという、意味もあります。　　つまり、向上心を豊かにしましょうということでしょう。　　葬儀の弔辞のなかにもありましたが、ジョーは、ひとつのしごとがおわると　　必ず、「What’s next?つぎはなに？」と、いったそうです。つまり、次のし　　　　ごとに意欲を燃やし続けていたのが、長生きにつながったのかもしれません　　ね。

  2005.05.27

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  タレント・ショー

  私がエッセイ集に書いたころから、かなり成長したローレンです。◎◎私の本、楽天ブックスで、また在庫ありになってますので、よろしく！　毎年、アメリカの小、中学校では、学年末にタレント・ショーというのがありますが、日本の学芸会とちょっとちがうところは、出演は希望者だけで全く強制されません。それに、先生も手をださず、ほとんど、父兄と生徒のてでやります。ダンスなども、水着みたいな衣装で踊る子もいますし、振り付けなんかも自分たちでやっていますが、学校側はノータッチです。　プログラムに同じものがたくさん重ならないように、一応、ダンス、歌、寸劇、マジック、楽器など、なんにんずつか制限があって、ちゃんとオーディションもあるのです。オーディションに合格すると、れんしゅうがあって、ドレス・リハーサルもあります。　こどものころ、皆とおなじじゃつまらない娘は、誰もやらないバンジョーを弾いていたので、タレント・ショーのときは、オーディションをしても競争あいてがいなくて、必ず出演できました。それに、この楽器のばあいは、ドレスアップの必要もなく、田舎のおじさんみたいに、むぎわら帽子にオーバーオールでよかったので、おしゃれの嫌いな娘は、そのへんも気にいっていたようです。　学校でならう笛しかできなかった息子もでたがったのですが、「笛は大勢の人がやるから、タレントのうちに入らない」そういわれたのです。そしたら、「じゃ、ボクは二本の笛を一度にふきます」といって、オッケーになったのです。舞台にでて、二本の笛をくわえてメリーさんの羊を、ミとソの二重奏でふいたのですよ、面白い子でした。拍手大喝采でした。　私は３０余年もピアノを教えてるので、毎年、この時期になると、必ずタレント・ショーに出たがる生徒の曲えらびがはじまります。「ミセス・ヒロコ、ローレンのタレント・ショーにこれをおしえてください」　ローレンのママが、彼女にはとても、こなせない曲の楽譜をもってきました。やさしくアレンジしても無理だったのです。「これはどう？」　バーグミューラーのアラベスクとか、バッハのミニュエットを見せると。「それは、他の子がもうやったから、同じのをひきたくない」というので、「じゃ、私が作曲してあげる・・・・・・ローレンに捧げる曲で【天使のささやき】っていうのつくってあげる」　そういって、彼女にこなせるテクニックで作曲してあげました。「ミセス・ヒローコも来ればよかった、タレント・ショーで、ローレンは、これは、わたしのピアノの先生が私のために作曲してくれた曲です、って発表してから弾いたんですよ。もうなんか、ロックみたいなうるさい曲ばかかりのあとで、なんと心にしみるクラシカルな曲だろうって、会場にあつまったひとが、わ～って、皆とてもよろこんでました。どうお礼をしていいやら・・・・・・」　きのう、ローレンのママから、そういう電話がありました。ローレンのママはその題名にあわせて、髪をアップにして、天使のようなドレスを着せたそうです。ローレンは間違いなくひいたそうですが、じつは、「これなら、あなたしか知らない曲だから、間違ってもわからない。安心して弾きなさい」といって作曲してあげたわけです。ふふふ◎◎ローレンの話は、「エッ！もう・・・」の本にありますよね。読んでくださったかたは、どんな生徒かおぼえていらっしゃるでしょう？

  2005.05.26

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  商売しっかく

  　◎◎出ました！本当でした！日本のともだちから「肉眼でよめたわよ！」との知らせが来ました。あはははは！【きょうは、この読売の宣伝をみておもいだした「武士の商法」みたいな話をしましょう】「もしもし～。コスタメサの三省堂であなたの本を買ったものなんですが。オレンジ・カウンティーにおすまいのようなんで、電話帳で調べて、お電話したんですが～」「あらま～。それは、それは、ありがとうございます」「私もアメリカに25年います。お昼でも、いっしょに、いかがでしょう？サインしてくださいませんか」ってな、電話がきて、ホイホイと、出かけました。本は自費出版ですから、一冊作るのに２000円くらいかかりますそして、売れると1000円くらい戻ってきます。つまりちゃんとうっても、初版は1000円ずつの、損失なんです。。。で、読者の方とあって、食事したら、＄１８ つまり、2000円くらいの出費だったんですね。ってことは、ムニャムニャ・・・・一冊うって、3000円の損をしたことに、なるんです。　あはははは！これだから、グレッグに笑われるのも仕方ないんですよ。「オーイ、ヒロコに電話だよ。日本人らしいよ、友だちの紹介で本をかいたいんだってさ」「あ、もしもし・・・・・・はい、じゃ１２時に」受話器を置くとグレッグがニタニタしてます。「また損しにいくのか？」「だっておそばの美味しいところでお逢いしましょうっていうんだもの」「物好きだなぁ、きみも」「まあ、色々な人とあえるし、美味しいものをたべられるし」「負け惜しみいって」そういう、かれも絵描きでね、買いたいけどお金がないから、などという人がいると、「じゃ、あげるよ」なんて感じの人ですからねぇ。　似たもの夫婦ですよねぇ。

  2005.05.25

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  愛

  この話しの写真はないのです。ビデオならあるんですがね。それで、庭の花をいれました。「ヒロコ、また小鳥が巣からおちたらしい」 グレッグが、なかにわの草花に水をまきながらいいました。いつもみつけるのは彼でも、育てるのは私なんです。もう、羽もはえそろっていたのですが、まだ飛べませんでした。目も開いていてかなり大きかったので、えさをやる時くちばしをぐっと閉めたままです。親以外のものは食べないのでしょう。これじゃ死んでしまうとおもって、こじ開けてたべさせましたけどね・・・・・・　翌朝ピイピイ箱のなかでなくと、ママ鳥がしまってるガラス・ドアの前にきて、頭をかしげてそれを聞いてます。その内に、ピーヒョ、ピーヒョという音で応対をはじめたんです。ピイピイピーヒョ、ピーヒョピイピイピーヒョ、ピーヒョ　箱をドアの前においてドアを開けるとママ鳥はぱっと、にげました。外にだしたら、カラスやタカにねらわれますから、ママ鳥には悪いけど、家のなかからはだしたくなかったのです。ママ鳥は２，３、分でもどってきて、家の中の箱のふちにとまって、小鳥をみてます。前後上下左右をみて、警戒してなかなか箱の中には、入りません。なんどもなんども家から出たり入ったりをくりかえしているうちに、又いなくなりました。ですから、私がエサをやり続けました。　毎日ようすを見にはくるのですが、箱にははいらないのです。何日かすると、今度は、真っ赤な頭のパパ鳥をつれてきました。で、パパが見張りをしてる間にママ鳥は箱にはいって赤ちゃん鳥に餌をやったのです。夜には、ドアを閉めましたが、朝はちゃんとまた二羽で戻ってきて育てたんです。もう、５０センチくらいは飛べてた赤ちゃん鳥は、四日目には、両親と一緒に飛び去りました。鳥がこんなに愛情をしめすのを始めて目撃して感動しました。人間のかぞくも、このくらいのコミュニケーションと愛情をしめしたら平和な家庭ができるのになあ、と思ったのです。（完）

  2005.05.24

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  ピーパー・最終編

  　人間の肩とか、頭にとまるのがすきでした。◎◎５月２５日の読売新聞、全国版の朝刊の代一面に、私のエッセイ集　　「エッ！もうアメリカに４０年！」の広告は　　　森田療法の本の大きな広告のよこに、小さくでるそうです。ハハハ　　　（最終編）　裏庭には、沢山同じフィンチがいるのに、ピーパー（Ｐｅｅｐｅｒ）は、ドアをあけておいても外に出たがらないのです。でも、矢張り、虫を食べたり仲間と一緒になった方が健康的で幸せだろうから放そうと思って、ある日、外に出しました。すると、仲間は、私がドアを開けた音でパーッと飛び立ってしまったのに、ピーパーだけ、「あいつら、なんだ？」って感じで、肩にとまっていたのです。「お前さんも、仲間と混じってごらん！」椅子にすわってじっとしてたら、又、仲間が戻ってきました。それで、やっと一緒にちょこっと遊んでるうちに、グループに混じって飛んで行ってしまったのです。「ピーパーは？」　グレッグがききました。「野鳥だから、いつまでも家の中に閉じ込めておいたら可愛そうだと思って放してやったﾜ、仲間と一緒に飛んで行ったから、大丈夫でしょう」　翌日、学校から帰ってくると、ピーパーが家の窓のさんにつかまって、バタバタとして一生懸命に入り口を見つけてるのです。もう、涙で目が曇ってしまいました。それで、窓をあけてやったら、パーッと入ってきて、シャンデリアにつかまったけど、すぐに又外に出て行ってしまったのです。　今だに、時々チョンチョン、チョンチョンと、窓ガラスをつつくフィンチが一羽だけいます。「あ！ピーパーだ！」って、窓を開けようとすると、すぐ飛んで行ってしまいますが、毎年ちょくちょく戻ってくるのです。「きっと、昔を思い出してるのだろう。本能なんだよ。大丈夫だよ、生きてるよって知らせにきてるんだろう」ってグレッグがなぐさめてくれてます。おわり

  2005.05.23

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  ピーパー・その２

  どういうわけか、アステカの粘土でできた、鳥がきにいって、よくその頭にとまっていました。◎◎５月２５日の読売新聞、全国版の朝刊の代一面に、私のエッセイ集　　「エッ！もうアメリカに４０年！」のちいさな広告がでるそうです。　　　私はアメリカにいて、わかりませんので、でたら、しらせてください。（その・２）「僕のお袋は、色々な野生の鳥や動物を救助した経験あるから、聞いてみる」と、お母さんに電話をしたり、ペット屋に電話して育て方を教えてもらい、その日からピーパーと名前もつけちゃって育てたのです。すぐその足で餌と注射器みたいなものを買ってきて、殆ど水に近い状態の餌をやってみました。　すると、くちばしを大きく開けて元気良く飲み込んだのですが、急に透き通ったお腹がプーっと膨れて二倍の大きさになり、今飲み込んだものが全部見えたのです。余談ですが、小鳥の口って、自分自身を丸ごと飲み込めるくらい大きな口をしてるんですね。「キャ！はれつしないかしら？大丈夫かしら？」と思ってると、１時間もしないうちに、糞をして又小さくなってしまいます。それを繰り返し、餌を段々濃くしていくうちに目を開き、大きくなって羽も生え揃いました。時々箱から飛び降りたりして、ヒラヒラと５０センチくらい飛んだり、物にぶつかったり、ひっくり返ったりまるで人間の子供と同じです。その内に、椅子やテーブルの高さに飛びたち、ついにはシャンデリアにとまって、家中を楽しそうに飛び回り初めました。無論、ウンチをあちこちにこぼして行きます。でもね、小鳥の糞って、乾いてからけっこう、バキュームで吸い取れます。　ﾃﾞ、鳥って、目を開けた時、餌をくれている人を親と思うそうで、お腹が空くと私の肩や頭にとまってピーピーと催促します。「ヒロコ、ピーパーは、お腹すいてるんだ。食べさせる所見せて！」　シャンデリアから飛んできてピアノに止まったりするともうピアノの生徒も喜んじゃって、レッスンどころではありません。　その頃は、まだグレッグと私は別々にすんでいて、私は午前中、高校で日本語を教えてましたから、ピーパーがお腹空かせてないかと、いつも心配になりました。まるで、母親です。やっと普通のアワとかヒマワリの種などを食べるようになって、餌箱に沢山入れて置けるようになってから、長時間外出も出来るようになったのです。（続く）

  2005.05.22

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  ピーパー・その１

  ピーパーに、注射器みたいなもので、エサをやってるのです。◎◎５月２５日の読売全国版の朝刊の代一面に、私のエッセイ集　　「エッ！もうアメリカに４０年！」のちいさな広告がでるそうです。　　　私はアメリカにいて、わかりませんので、でたら、しらせてください。（その・１）　昔、ジョイ・アダムスという人の書いた「野生のエルザ」という本があったのですが、読んだことあります？映画にもなって、ボーンフリー！って主題歌も流行りました。　生物学者のハズバンドとアフリカで実地研究中、ライオンの孤児を助け、エルザと名付けて、テントで自分の子供のように育てるのです。結局は野生に返してやるのが一番エルザの幸せであろうと考えて、涙ながらに遠くまで連れてって放つのですが、ジョイを母親だと思ってるエルザは何べんでも戻ってきちゃうのですよﾈ。でも負けそうになる自分の心に鞭を打って、何べんでも放すのです。ﾃﾞ、いったんイギリスに戻って、翌年同じ場所に来ると、もうきっと逢えないだろうと思ったエルザが自分の子供を連れてジョイに逢いにきたのです。　そのドラマとは比べ物にならないほど微々たるスケールなんですが、私にも似たような経験があります。　まだグレッグと知り合ってから間もないころの話なんですが、この辺では珍しいくらいの熱風が吹いた日に、中庭のコンクリートの上に、葡萄くらいの孵（かえ）ったばかりのフィンチ（小雀の種）のヒナが落ちてました。グレッグが、見つけて、小さな箱にコットンボールを入れてその上に乗せました。　目もしまったままで、無論、羽もなくてブヨブヨの２センチくらいの生き物でした。さわった感じは水をいれたゴム風船みたいです。どうやら、突風で軒の巣から落ちたらしいけど、まだゴムのように柔軟性があったから生きていたのでしょう。兎に角コンクリートはフライパンのように熱くなっていたので、ほんのちょっとタイミングが遅かったら、きっと死んでました。（続く）

  2005.05.21

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  リサイクルの町・後編

  この、ポモナと言う町も、１９２０年代には、ハリウッドからわりに近い、有名人のくる町だったのですが、いつの間にかすたれて、一番やすい土地になってしまいました。でも、ここも、また復活して、画廊がふえてきました。芸術が人間の心をゆたかにするのでしょうね。この町でも、グレッグは、個展、グループ展をやりました。メキシコ系がおおく、壁画があちこちにあります。（後編）　先進国は、どこもそうでしょうが、廃（すた）れてくると、廃れた人々が集まりやすくなって、浮浪者や、ドラッグ常犯者達の巣が出来ます。日本のように、土地の狭い国はそんなもったいない事しないのでしょうが、アメリカやメキシコの様に、土地が広い国では、その町ごと廃墟化するのもめずらしくなく、十年も二十年も、ボロボロになったままの建物が、板張りになったり、ワイヤー・メッシュの塀にかこまれて、草ぼうぼうで人々から忘れられ、且つ目ざわりな汚点となってタブーの場所となるんですﾈ。 　あるときアメリカのあちこちで、捨て去られた古い工場や、ホテル、学校などを改築して、経済的にこまっているアーチスト、低収入所得者の住まい兼、スタジオというのを作ろうじゃないか、という運動が始まったんです。つまり、町のリサイクルをしようじゃないかというわけです。１９９０年ころから、それがあちこちに広がりました。おおきい場所を安く借りられる、又は買えるという事で、段々流行りだしたのは、良いけれど、今度は、流行ったが為に、ちょっと手が出ない値段になって来て、最初の理想からはみ出しはじめ、また買った人もバブルで短期間に２，３倍になるので、売って他に移っていくのですよ。けっきょく需要と供給と欲のもんだいですなぁ。安いからすむ、高くなるから、売る、そしてバブルがはじけて、また貧乏になって、廃れる・・・・・・いつになったら学ぶのでしょうね。　ロンドンに行った時もそういう風に改築した、友達のマンションに泊まりましたが５０坪は、ゆうにありました。元、女学校だったのだそうで、ビルの真ん中には、学校の名前がレンガに残ってました。　ロスアンゼルスの姪が住んでるアーチスト・マンションは、もとガス会社のビルで、マンモス・サイズ。バスルーム兼トイレだけ部屋になってますけど、あとは、どでかい部屋の一角にベッドがおいてあり、台所、仕事場、食堂も、舞台セットのように、全部、同じ部屋にあります。そして、美術展がある日は、自分の家をギャラリーとして使うから、ぞろぞろと自分の家にあかの他人が入ってくるわけです。日本人には、考えられないコンセプトでしょうﾈ、きっと。　でも、犯罪をへらす為にも、街を美化する為にも、すたれて、空き家と化した昔の繁華街などを安く買い上げて、元のイメージを取り戻そうという、いわば、廃物利用、又はリサイクルって、良いアイディアですよね。おわり

  2005.05.20

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  リサイクルの町・前編

  これが、アーチスト・ビレッジの一部ですが、このような、２０年代のたてものが、たくさんあります。（前編）　家から、ロスアンゼルスに向かって、車で三十分位の所にある、コスタメサという街で、毎月第一土曜日は、市のスポンサーで、アート・ウォークと言って、夜七時から十時まで、ギャラリーや、レストランが全部開業する行事があります。路上もその周りの建物も人で、ギッシリです。あっちの角では、ジャズ・バンドが、こっちの角では、ロック･バンドが演奏して、道行く見物人を楽しませています。　先月のアート・ウォークでは歩行者天国となった道の上に何百個もの、何とも不思議な陶器でできた棒状のものが飾ってあって、「どうぞ、ご自由にお持ち帰り下さい」というカードが置いてありました。身障者が作ったものとかで、その横に「施設に募金をして下されば、なお、いっそう感謝いたします」という添え書きもありましたが、「只でもほしくないようなものだなあ」と私が思って居た事をグレッグが言ってくれたので、悪いけど献金だけして通り過ぎました。でも十人十色とはよくいったもので「ﾜｰ、只よ！」と、持ってった人も可なりいましたから、ほとんど全部なくなったようです。　グレッグが五年のあいだ所属していたギャラリーの前でも、ピンポン・テーブルの上に、様々なオードーブルがおいてあって、だれでも、無料で、自由に食べられるようになってましたが、この夜いくと、ほとんど、どこのギャラリーでもワインやおつまみを用意してますから、それを目当てにくる人が大勢います。　今回の、アート・ウオークのテーマは、陶器だったので、どのギャラリーでも、絵や写真の他に陶器も沢山おいてありました。ある陶芸家が、お茶碗を５００個くらい作って、「どなたでも、ご自由にお持ち帰り下さい」といってほしい人に一個ずつくれました。願わくば、そのお茶碗で、ワインを飲んで、募金してくれという事だったみたいです。でも、半分位の人は只のお茶碗をもらって、さっさといなくなってましたよ。　実は、そのコスタメサは、つい五年前まで、ゴースト・タウンみたいに人が近寄らない街になっていたのです。１９２０代は、ハリウッドから有名人がお忍びで仕事の打ち合わせに来たりしてたそうで、当時を思わせる素晴らしいデザインの建物がまだ残っていました。でも、ドアも窓もXマークに板がはられたりする空きビルとなって、ホームレスのたむろになってました。（続く）

  2005.05.19

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  エッ　もうアメリカに４０年！

  時々、私の本を宣伝させてください！　下記は、未知のオーストラリアの読者からいただいた手紙です。心理学をまなんでいらっしゃるだけあって、ちゃんと、私のいいたい事を見抜いてくださいました。Ｈｉｒｏｋｏ　様　初めてお便りさせていただきます。私は、Ｉ．Ｈ．と申しまして、Ｔ．Ｍ．さんのご紹介で、ご著書「エッ！もうアメリカに４０年！」を読ませて頂きました。　去年の後半にＴさんより、ご本を頂戴しておりましたが、あいにく大学の卒論に向かいハチマキ状態でしたため、すぐに読ませて頂くことが、ままなりませんでした。その間、お友達に二人先に読んでいただきました。彼女だちの感想は、「すばらしいエネルギーとたくましさ！」でした。　今回、ご本が私の手元に戻りました。４月９日にシドニーからパースへ引越して参りました。飛行機の中で、久しぶりにゆったりとした気持ちで拝読し、夢中になってしまい、あっという間に読破してしまいました。素敵な本を書いてくださったＨｉｒｏｋｏさん、そして出会わせで下さったＴさんに心より感謝しております。　中略──最初の頃は、各所で手ごろな仕事にめぐりあい、いろいろな業界にその都度、初心に戻って飛び込んで行き、教師ビジネスの世界にほぼ１５年間身をおいておりました。その後、いくつかのきっかけにより、ライフワークを求めるようになり、大学に戻り、心理学を専攻しております。　Ｈｉｒｏｋｏさんのご本を読んでまず感じましたのは、私の友人達のいう「元気とたくましさ」はもちろんですが、もう一つもっと根本的なものをとらえました。それはＨｉｒｏｋｏさんご自身がすでにおっしゃられてる事ですが、愛の力が根底に流れていることです。　ご主人様が大学に戻られた時に家計を支えられたＨｉｒｏｋｏさんのひたむきな愛、色々と心の悩みや苦しみを抱えた子供たち（生徒さん）への暖かい、さりげないピアノの手ほどき、（きっと、Ｈｉｒｏｋｏさんはユ－モアたっぷりのチャーミングな方なのだろうと数々のエピソードから想像しております）自由に個性を尊重し、のびやかに愛情たっぷりの子育て、お舅さん姑さんに対するお世話、タミーさんへの友情、ユ－ゴスラビアのジュリーさんへ注がれたホストマザーとしての愛情、どれをとってもすべての基本に明るさと、愛情があるのだと思いました。読んでいる間、何度も涙が出てしまいました。そしてとても励みになりました。これからのＨｉｒｏｋｏさんの益々のご多幸と、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。次回の本には、オルガさんのピーマンの肉詰めのレシピも載せてくださいね！　まずはお礼申し上げます。Ｉ．Ｈ

  2005.05.18

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  エレノアのウィット

  これは、裏庭のバラですが、エレノアえではありません、念のため。【エレノア・ルーズベルトは、アメリカの大統領夫人でしたが、不美人なことでゆうめいでした。でも、その才能、ユーモア、人柄をかわれてとても人気がありました。この発言もなんとユーモアたっぷりでしょう。訳してみました】 I once had a rose named after me and I was very flattered. 一度バラに私のなまえをとって名付けたというので、とても誇らしくおもったのです。But I was not pleased to read the description in the catalogue . . .ところが、花のカタログで説明を読んだときには全然うれしくありませんでした。 "No good in a bed, but fine against a wall." それには「（英語で花壇のことをフラワー・ベッドといいます）ベッドの中には向かないが壁におしつけるのに適してる」とかいてあったのです。~Eleanor Roosevelt　エレノア・ルーズベルト【どうやら、マーク・トウェインは、公衆の面前で、エレノアのことをブスだいったらしいのです。でもマーク・トウェインは、エレノアのウィット（すばやい、トンチやユーモア）にとんでいることに脱帽して、すっかり、彼女のファンになってしまったのです】Last week, I stated this woman was the ugliest woman I had ever seen. 先週、わたしはこの女性は、人生でめぐりあった中で一番ブスな女だといいました。I have since been visited by her sister . . . その後、彼女のいもうとが訪ねてきました・・・・and now wish to withdraw that statement. で、いまは、あの失言を取り消したいと思います。~Mark Twain マーク・トウェイン＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊今日の一言Everything has beauty, but not everyone sees it.すべての物に美がある、しかしすべての人に見えるわけではない。（訳・ヒロコ・ファルケンシュタイン）

  2005.05.17

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  お寿司屋アラカルト・最終編

  プエルト・バイヤルタで借りた車（最終編）　だいたい、メキシコでお寿司を食べようってかんがえが間違ってるのかもしれませんが、メキシコのプエルト・バイヤルタに行ったときのことです。（日記・海パン事件の舞台のまちです）三週間のベケーションで、メキシコ料理ばかりで、飽きてきたからって、電話帳をみたら何軒かすし屋があるじゃないですか！「久々に寿司がたべたいな～」「じゃ、試してみようか」ということで、『一番』という日本名のすし屋にいきました。「オー・ナンバー・ワン！じゃ、おいしいだろう」　グレッグがふざけていいました。「オー、ユー、アメリカン？」「イェス」「フロム・ロスアンゼルス？」　どういうわけか、メキシカンは、アメリカから来たというと、たいてい、ロスアンゼルスかサン・ディエゴ？ってきくのですよ。ふしぎですね。「ボクは、去年まで、ロス・アンゼルスの日本人のすし屋で、修行したから本物の寿司つくるよ」　というので、安心して、注文したのです。　店には、カウンターがなくて、全部食堂式です。そこは、漁港でもあるし、カリフォルニアのすし屋のマグロやハマチの殆どは、この辺から来てるので、絶対に新鮮だと思ったのです。「お客さん、ちょっと時間がかかりますよ、３０～４０分くらい」「いいですよ、別に急いでないし」　バカンスですからね、ゆっくり待っていたのです。そしたら、でっかい魚をフリーザーからだして、ハエが飛び交うカウンターの上に３０分くらい置きっぱなしなんです。３０分たったら、 まずご飯だけを30個にぎって、お皿に全部ならべ、その上にまだ切るとジャキジャキいう冷凍のマグロやハマチをのせ、ﾅﾅﾅﾝﾄ！電子レンジにいれるじゃないですか。「オイオイ、大丈夫かい！」ってグレッグが心配してます。「どうする？キャンセルする？」「や～、もう僕達の注文を作ってるわけだから、そうも行かないだろう？ま、覚悟を決めて食べるより他にしょうがないんじゃない？」　ま、そんなわけで、出てきた生暖かいお寿司を食べました。それも、カリフォルニアのレストランと殆ど変わらない値段だからおどろき！　その晩、グレッグは凄い食中毒にかかって、高熱までだして一晩中トイレに出入りする羽目になったのです。私は、慌ててペニシリンを買いに行ったり、一晩中冷たいタオルで冷やしてやったりで、もう大変な三日間をすごしました。　そんな訳で、矢張りお寿司は、行きつけの日本人が握ってる店にかぎるね～って、言ってます。The End◎◎わたしたちが最近ちょくちょく行くみせは、「SUSHI BREEZEスシ・ブリ　　ーズ」というお店で、マスターの和さんが、新鮮な具をえらんで出してくれ　　ます。なかなか、おいしいし、値段もてごろですよ。 30001 Crown Valley Parkway, Laguna Niguel, CA 92677 (949)363-9779　　

  2005.05.16

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  お寿司屋アラカルト・その３

  もう、20年も前の写真ですが、ドイツの画家のともだちです。赤いティーシャツが、フランツですが、絵でなくサングラスのデザインで一躍有名になり、カラヤンの住んでいたお城のような家に住んでいるとききました。（その・３）　ドイツでは、画家の友達の家に何泊かしたから、お礼に夕食につれて行きたいといったら、寿司が食べたいというので、日本レストランにつれていったのです。皆に「Ｍ」が一番いいよと、すすめられ、ミュンヘンでは名の知れた「Ｍ」（昔の日本の大スターの店です）という寿司やにいったのです。店内のデザインは渋いし、従業員も殆ど日本人で＜なかなかヨロシイ＞と思ったのですが、いざカウンターに座って、お絞りで手を拭いて、出てきた酢の物を食べ、「マグロを下さい」と注文したら、「先に注文して下さい」と板前さんが言うのです。「はい、ですからマグロをお願いします」「違いますよ、先に注文してくれなかったらこまります」って、イライラした顔で言ったので、こっちもこまってしまって、「じゃ、もう一度言います。マグロの握りをお願いします」「お客さん、あのね、さっきから言ってるでしょう？先ず初めにオーダーしてもらわないと、何回いわれても出せませんよ。ウェートレスに注文して下さい」　かれは、後ろに兵隊のように姿勢よく並んでるウェートレスと、ウェイターを包丁で指しました。＜なんだ？、これ、へんな店＞と思ってると、ウェイターが来ました。「はい、ご注文をお受けします」 「いちいち、あなたに言ってから、彼がにぎるの？」「はい、先にご注文を。。。」「じゃ、マグロ、フランツは、何にするの？」って、友達をみました。「僕もマグロ」「え、それで、何個で？」「え？普通、２カンで一組になってるけど、昔から。。。」「いえ、当店では、一個、とか、二個とか指定していただかないと」「じゃ、四個」「以上で？」「以上って、まだ食べるわよ」「じゃ、先に全部、ご注文を。。。」　ウェイターは、手に持ってるエンピツで伝票をカチカチならして、もうじれったい顔をしてたのです。「あなたね、カウンターで食べる理由ってのは、一つずつ注文する楽しみがあるからでしょう？先に注文するなら、何もカウンターに座ることないわ、食堂の方だっていいじゃないの？大体、何個食べられるかなんて、食べださなければ分らないわよ。飲むつもりだし」　私は日本語ですからフランツが、横で、ナンダナンダ、と、聞いてます。「はい、でもこれが、当店の方針なので。。。」「じゃ、マグロを四個、ハマチを二個」「ハマチは、ございません」「あ、そう、じゃ、みる貝二個に、うにを二個」 わたしは、目の前のメニューをみながらいいました。「それも、ございません」「じゃ、何があるの？」「メニューの方をどうぞ」「これ、メニューじゃないの？」目の前においてあるすしの写真がのってるものを指しました。「いえ、それは、ビール会社が勝ってに置いていったもので、当店のではありません」　もう腹がたってきたので、出ちゃおうって、二人で目配せして、「じゃ、もう、結構です」「アイン、ツバイン、ドゥライ！」　わたしは、掛け声をかけて、パーッと逃げ出しちゃったのです。カウンターを離れるとき、フランツは、わるがって何がしかのチップを置いてたみたいですけど。。。「まるで、コメディーの映画の主人公みたいね」ってもう二人で大笑い。　でも、メキシコではもっとひどかったのです・・・・・（続く）

  2005.05.15

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  寿司屋アラカルト・その２

  昨日の写真のすし屋にいく途中にある教会　（その・２）　離婚してからグレッグにめぐり合うまでの、毎夏３ヶ月は、パリとかユーゴスラビアにいたのですが、ともだちのアパートにいて昼間はひとりだったので、まいにち散歩で、面白半分にあちこちのすし屋を、探しまわりました。どこでも日本語のメニューや看板があって、内装も日本人の店だとばかり思って入っていくのですが、ラテン・コーターの近所にあったすし屋にはいったら、おすしをお醤油につけたとたんに、パラパラくずれちゃったのでスプーンで食べました。きゃはははは！そこは、ベトナム系の人の店で細長いくっつかない米をつかっていたのです。　もう一軒のシャトレーという駅のそばにあった簡易すし屋では、燻製の鮭と、ピクルスのニシンと太巻きだけだったんです。それでも、パリジャンは、寿司をたべてる気分だったのですね。ま、それから１０年たちましたから、今ではパリジャンのなかにも、つうがいますがね・・・・　１０年のうちにどのくらい変わったかなと、去年（２００４）ウクライナに息子の結婚式に行ったとき、二週間ちかくフランスにいたのですが、ずっとノルマンディーの、友だちの別荘でのんびりしていました。　ウクライナに飛び立つまえの二日だけパリにもどってきて凱旋門近くのホテルにとまっていて、散歩の途中、コンコルド・ラファイエット・ホテルのそばにある「天慶しなの」という店のまえをとおりかかったのです。でもまえの経験から日本人のシェフ以外はいきたくなかったので、どうしようと思いました。まさか、「あなた日本人ですか」などと聞くのはしつれいですからね。　開店３０分まえで支度中なのでなかをのぞいていると、「あ、まだなんですよ～、すみませんねぇ～」とマスターがカウンターのうしろでどなったので、本物の日本人だと知って安心しました。そういうわけで、今回は本物の寿司をたべたんです。美味しかったので二晩つづけていきましたが、値段はカリフォルニアの約３割り増しでした。　ま、これらの経験はごあいきょうですが・・・・・・ドイツでは・・・・（続く）◎◎ジョー・グラントのお葬式にいってきました。教会は満員で、入れない人がおおぜいいました。そのはなしは、またのきかいに。

  2005.05.15

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  寿司屋アラカルト・その１

  パリ、凱旋門の近くにある「天慶・しなの」という日本人けいえいのおすし屋さんで２００４年の夏です。　 わたしは戦後の貧しい時代の日本で育ったので、幸せの対象といってもかわいらしいものでした。「食べたい時に、好きなだけお寿司がたべられて、バブル･バスに毎日入れたら幸せ～」という程度だったのです。　何しろ、本物のお寿司なんて、めったな事では、口に入りませんでしたからね。自家製のチラシの他には、たまに大事な訪問客が来た時、ちょこっとオコボレをいただくって、程度でした。　自分で働き出しても、月給なんて微々たるものでしたから、そうめったには行けませんでした。ですから、宝石も、ブランド品も、幸せの対象にはなりませんが、入りたいときに、洋式バスタブにあわをブクブクさせる事もできるし、行きたい時におすし屋に行けるようになった今、幸せにひたっているのです。　でも、その寿司狂の為に、あちこちで失敗をやらかしてるので、その沢山ある思い出のなかから、日本や外国のおすし屋さんの経験をいくつか書いてみます。　世間知らずの頃でした。一度、東京の銀座のおすし屋で、カウンターにすわった時のことです。「どこにも、値段が書いてないわね～」まだ、二つくらい注文して、ともだちと話しました。「うん、じゃ、もう一つたのんで終わりにしよう」と本当に２，３種類のお寿司を食べただけなのに、６千円だっていうじゃないですか。それも、４０年以上も前のことで、大学卒の従兄弟が外資系の会社に勤めていて、高給取りの月給が２万円の頃で６千円なんてとてつもない金額でしたからね。幸い、友達と合わせてその位あったので払えましたが、おかげで宝塚のショーも、買い物もあきらめなければなりませんでした。　もう一つは、カウンターに座ったとたんに怒鳴り声をきいて、食べ終わるまでオロオロした経験があります。何で、こんなに怒鳴られる所で人が並んでるのだろうと思ったら、そこは、そこの主人が怒鳴るので、有名だったらしいのです。　　　ある男性の客が座って、「今日、美味しいのなに？」と聞いた途端にその主人が爆発して、「なんだって～こんにゃろ～。今日おいしいだ？おれんとか～、いつだって、うめ～んだよ～。そんな事聞くやつに食わせられっか！とっとと出ていきゃ～がれ！」ってなあんばいなんです。　私は怒鳴られませんでしたが、いくらネタが良いと言っても、私は、怒鳴られて、あやまって、お金払うなんて全くあほらしいと思って、ちょこっと食べてでちゃいました。　それから、ヨーロッパと、メキシコの寿司屋ね。これまた、曲者です。（続く）◎◎あなたも、かわった経験おありですか？◎◎ジョーのお葬式にいくので、明日の更新は半日おそくなります。。。。

  2005.05.13

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  ジョー・グラント

  【今日は喪に服すため、エッセイはお休みです。】　ディズニーのキャラクター・クリエーターのジョー・グラントが、９６歳で亡くなりました。ジョーは白雪姫の魔法使い、ダンボ、ピノキオ、ファンタジアのカバと、数え上げたらきりがないほどのキャラクターをつくったのですが、最近ではモンスターの一つ目のお化けなどを、創り出した人で前夫の遠い親戚にあたるひとなのです。　日本びいきで、私をかわいがってくれ、娘が、競争率が高い事でゆうめいな、ＵＳＣ（南カリフォルニア大学）の映画監督部門に入るとき、推薦状をかいてくれた一人です。　ジョーは、ウォルト・ディズニーといっしょにアニメをはじめた仲間の最後のひとで、ウォルトの生前中は、週末は漫画家やアニメ家がジョーの家にあつまってバーベキューなどしたのだそうで、家のあちこちに、そのころのディズニーとうつした写真が飾ってあります。　まだ、現役で自分で車を運転してスタジオにかよっていたのですが、ドラフティング・テーブルでマンガを描いている最中にこと切れたそうです。なんと素晴らしい生き方だったでしょう。最後のひといきまで、好きなことをやっていたのですね。「ディズニーの神様」と大勢のアニメ家がしたっていたのですが、二年前に私と娘を昼食にまねいてくれたのが最後でした。　Via con dios!

  2005.05.12

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  サバイバル・最終編

  　息子がカリフォルニア大学サンディエゴ・キャンパスにいたころ、ヨット・クラブで、サバイバル・コースを小中学生におしえていたので、大学のヨットクラブの場所に案内してくれました。（最終編）　　もう真っ暗になった頃、やっと反対側の浜辺につきました。息子は石で丸くかこんだところに流木をあつめて火をくべ、空き缶をひろってきて海草とリンペットという貝を岩からいっぱい削り落として海水で煮たのだそうです。「君たちも、たべてみたら？」　皆、火の回りにあつまってはきたけど息子のスープは誰もたべなかったのです。「女の子はほとんど全員泣いていたよ。（ガイズ）男生徒も、腹減った～、腹減った～って文句たらたらでさ、砂浜にひっくり返って動かなかった」トイレなどもないし、ティッシューもないわけですから、木のはを使ったりするわけなんですが、そういうことも、とくに女生徒は皆がまんしたので、おなかが痛くなった子もいたみたいです。「なんのために行ったのかしらね」「だろ？僕は、マムがつくってくれる味噌汁の海草をたべなれていたからね。まずかったけど腹いっぱい食った。リンペットもまあまあだったよ」　息子はそれから、流木と集めた草をあんで、てテントまでつくってぐっすり寝たといいました。これも、子供のころ野原や谷であそばせてたおかげです。自分で、隠れ小屋とか弓矢などもつくっていました。後に本物の弓矢を買ってやったのですが、前世はインデアンじゃなかったろうか？と思うほどかなり遠くからでも的中してました。「もう二度とやりたくない」という生徒たちの中で、「面白かったなぁ、もう一度やってみたいといったのはあなたの息子さん一人だった」と先生からこれを聞いたとき、「この子は一人にしておいても生き延びる」と胸をなでおろしたものです。「翌朝、そこから又、先生の待ってる場所までいくんだけどね、岩をのぼったり、海をあるいたり、皆、空腹だから時間がかかったよ。先生が焚き火のまわりで、ホット・ドッグを用意して待っていてくれたんだけどね、皆もうガッツいていた。ぼくだって、わ～、こんなおいしいものがあるんだって、おもったよ」　物質ゆたかなハイテクの世の中で、機械漬けになっている人々をみるにつけ、天災人災で突如そういうものを全部失ったらどうなるのかと考えました。　ナイフの使い方も洋服のつくりかたも、すべてサバイバルにつながります。現在の日本の学校でもサバイバル・コースを取り入れたらいいのになぁ、と思うのは私だけでしょうか。　ちなみに今日も暖炉用の枝を集めようと散歩にでかけたのですが、このモダンな社会は、道路清掃機でゴシゴシ、バリバリ、シューシューと全部吸い取ってしまったのです。どうやら世の中は「文化の発展のため」にサバイバルがだんだん難しくなってきたようで皮肉ですね。（おわり）＊＊＊＊＊今日の一言We take for granted the things that we should be thankful for.われわれは感謝すべきを感謝せず、当前とうけとっている。

  2005.05.11

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  サバイバル・その２

  バイクでも、車のエンジンでも、ばらばらにして、組み立てる息子です。（その・２）　子供達がちいさいころ、ガールスカウトやカブスカウトにはいっていたので、よくキャンピングをしました。ですから、ほんの少しのもので野外でも何日か生き延びる訓練をしたのです。それでも、懐中電灯はもっていたし、コンパスや食べ物も水もテントも寝袋もあったからおままごとのようなものです。　ところが、息子が高校に入ったときに自由選考のクラスの中にサバイバル・コースというのがあったんです。「マム、僕このコースとるよ。おもしろそう。教室でのコースがおわるとね、カタリナ島に一泊二日するんだ、それが学期末テストのようなもんだね」「へ～、どんなことするの？」「島の反対側まで船でいって、生徒はそこでおろされるんだ。先生は車で反対側にいって待ってるの」「どのくらいかかるの？」「山を越えるのに十四時間くらいかかるらしい」「持ち物は？」「バックパックに、ロープ、虫眼鏡、マッチ、水筒に飲み水、ポリ袋一枚、ナイフそれだけ、食べ物は一切だめ。余分な着物もテントもだめ」　　ついにその日がきました。「あした、あおうな！皆がんばれよ｣　先生はそういうと車できえたそうです。そして、同じものを持った二十人くらいの生徒が山を登りはじめたのです。「なんだ、簡単じゃない」「わ～きれいな景色。カメラがなくて残念ね～」「いいダイエットになるわ」　始めはきゃ～きゃ～はしゃぎながら登ったのだそうです。教室では、食べられる草とか木の実とか、魚や貝、海草類を教えられました。星座の位置から時間や場所をしる方法もならったそうです。「腹がへっては戦はできぬ、サバイバルのコースで習ったことは試すべし」　息子は、サボテンの葉も実もタンポポも何でもチャレンジ、ところが他の生徒たちは「一日くらい食べないでもなんとかなる」といって食べなかったそうです。(続く）＊＊＊＊＊今日の一言To get out difficulty, one usually must go through it.悩みからぬけだすには、たいていの場合それを経験することです。

  2005.05.10

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  サバイバル・その１

  サバイバル・コース マリアンの足が悪くなるまで、５年間毎日二人であるいた山道です。（その・１）　健康のために三十分から一時間ばかり急な坂を早足で登るのを日課としているんですが、年の暮れにかけて強風豪雨が続いたためそれが四、五日出来なかったのです。　やっと晴れたので、雨のあとの澄んだ空気をすいながら久々にいつものコースを登ると、強風で折れた木の枝が道路におちてそれが急流で流された後がくっきりわかります。最初は「まあ、なんと散らかっているんだろう」と思いながら歩いていたのですが、そのうちにそれが暖炉の薪になるとおもって太めの枝を拾いながら歩いたのです。拾ってる私を通り過ぎるひとが興味しんしんの顔でみています。　歩きながら考えました。暖房費がないとか暖炉に燃やすものもないとか文句をいっている現代の人々は贅沢になりすぎて、サバイバルの方法をしらないんじゃないかって・・・・・・ 戦争中に東京から静岡に疎開したのですが、その頃はお風呂も台所もまきとか練炭（れんたん）を燃やしていたのです。で、まきだってそう簡単に手にはいるものではなかったんですね。オーシャンフロントの家を借りていたので、「たきぎを集めてきてちょうだい」と母にいわれて、毎日浜辺の流木をあつめにいったもんです。それから、漁師がアミを引き上げるときにアミの隙間からこぼれおちる魚をバケツにひろってきたり、石鹸までつくってたんですよ。たしかタドンといって、墨みたいに燃えるものも自家製でしたよ。　釣りをしようったって、釣り竿なんてもん高くて買えませんでしたから、山から竹をきってきて自分でつくるのです。浮きはビンのコルクをつかい、重石（おもし）には文字通り適当な石をつかったし、餌も泥をほじって空き缶にミミズをためたのです。買ったのは釣り針と糸くらいでしたね。それでけっこう魚もとれたんですよ。春はゼンマイやつくしんぼうを摘みにいったり、夏はセミとり、秋はキリギリスとかを籠にいれ、冬はお飾りにウラジロや、モチ草というシダをとりにいったり、とにかく其の頃から生きるちえをまなんでいました。　小学校でも竹で菜ばしや、竹とんぼをつくったり料理や裁縫までおそわりましたし中学になると洋服の型紙つくりを教えてくれたんです。女生徒には赤ん坊のだきかたからお湯の入れ方まで教えてくれましたしね。赤ん坊はかわいがるものと教えられたから、産み落としてコインロッカーにいれたりするなんて考えも浮かびませんよ。　　ここから話がとびます、それも日本からアメリカに、私の世代から子供達の世代に・・・・・・(続く）＊＊＊＊＊＊＊今日のひとこと。Happy memories never wear out...Relive them as often as you want.楽しかった思い出は減る事はありません、何度でもおもいだしなさい。

  2005.05.09

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  母の教え方・後編

  　　アムステルダムの、ゴッホ美術館でみた靴では、ありませんが、これも、ゴッホの絵です。私がみたのは、ブーツです。（後編）　美術館は日本のように（これ以上近付かないでください）とかいうさかえもなく、もう身近に作品が見られたのです。行列の横っちょで、イギリス人らしい５，６歳の女の子が、お母さんのスカートを引っ張って、「ネー、ママー、もう、いこうよ～。つまんな～い」って言ってます。「我慢しなさい、まだまだ見終わってないから。ほら、あなたも見なさい。これは有名な絵なのよ。世界中から見に来るんだから、凄い絵なのよ」「そんな、汚らしいブーツが、なんで有名なの？そんなの、世界中から見に来るなんてバカみたい！」って言ったので、周りの見学者からも笑いがもれました。そして、裸の王様の話みたいだと思って、その子に相槌(あいづち）するようにニタリと笑いかけました。　意味も教えないで、「有名な絵だから見なさい」って言うような母親に対する、幼児の的確な答えだったからです。「この絵は凄く高くて、私達なんかじゃ一生買えないんだから、よく見ときなさい」「私だったら、もっと、きれいに描ける！」と、そのこが言いました。　その時、＜母親の説明いかんで子供の態度がこうも違うものなんだ＞と、私がその子位だった時のことを思い出しました。もちろん絵に興味ある無しは、その子によりけりでしょうが、説明のし方で、子供の態度も少しは変わると思ったのです。　私の母は金銭的でない物の価値を教えてくれました。その絵や歌にまつわる物語を、子供にわかるように説明してくれたから、私にも、一つ、一つものごとを見る理由や価値が見えてくるようになったんです。母のやり方は、子供に深く考えさせる教え方でした。　考えてみれば、私は、母が１９歳の時の子ですから、母は、２４，５歳だったんですね。しかも高校しかでていません。洋の東西を問わず、現代そのくらいの歳の母親で、そこまで説明出来る人って、一体何人位いるだろうかと思ってます。そして、あらためて素晴らしい母親を持った幸せをしみじみと、感じたのです。（おわり）◎◎私の本を読んでくださったかたは、もうごぞんじですよね。母は絵描きになり　　たかった人ですから、絵の事はくわしかったのです。「歌をわすれたカナリ　　　ヤ」　の話しもごぞんじですよね。すべてが、このような教え方でしたよ。◎◎私の母は自称「めだちたがりやさん」だったので、大勢の方がよんでくださる　　場所をえらんで載せました。　　　＊＊＊＊＊＊＊＊　これは、わたしから、あちらがわにいる母へ「おか～ま！ありがとう！母の日にささげま～す！あちらの国からでもみえるでしょ～？大勢の方がよんでくださってるわよ～」

  2005.05.08

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  母の教え方・前編

  　◎◎日本は今日「母の日」ですが、アメリカは明日ですので、前後にわけて　　　今は、いない母の育て方をご披露します。恐らく、私の子供のそだてかた　　　は、ここから来たものと思われます。 ２，３年前に買ったゴッホの本です。　戦後、青山にあった祖母の家の地下室に焼け残ったものの中で、めぼしいものは全部ぬすまれてたらしいですが、大きな分厚い英語の辞典と、同じ大きさのバン・ゴッホの本だけはのこっていました。両方とも全部英語だったことが幸いしたのかもしれませんが、それは祖母の兄にあたる大叔父が明治時代にアメリカに留学したときに持ち帰ったものでした。　その本は疎開さきを我々と一緒にテンテンとしました。小さい頃からその本が好きで、暇さえあれば、じぶんの体重くらいありそうなそのゴッホの本を抱えて、何時間でも眺めていたのを覚えてます。かいてある意味は、わらなくても、絵だけは全部覚えていて、大人になってからもゴッホの絵だけは、直ぐわかりました。「これ顔に包帯してる。歯医者に行ったのかな～」「あのね、自分の耳をチョン切ってね、それで、包帯してるの」「なんで、耳をチョン切ったの？」「女の人に愛の証として、あげたんだって」「そんなの、もらったら、きゃ～って逃げちゃう」「その、女の人も、逃げちゃったわ」「ゴッホって、普通じゃないね」「そう、それでね、精神病院にいれられたの。で、その時に描いた絵がこれよ」と、スターリー・ナイト、とか、糸杉の絵を見せてくれたのです。「星って、これ、グルグル巻いてるね」「星ってね、一箇所にジットしてないでしょ？その動きを描いたんじゃないのかな～」「どして、こんなに、汚いブーツを描くの？」「絵ってね、きれいな物だけを描くってわけじゃないの。その人の心とかね、生活を表す事も描くのよ。この影の色の使い方を見て御覧なさい。この絵の具の使い方を見て御覧なさい」　やがて、疎開さきから東京に戻ってきた時、ご近所の足立さんという方の息子さんが、芸大に入ったと聞いた母は、惜しげもなくそのゴッホの本をあげてしまったのです。私は、もう十五、六歳になっていたから、良い人にあげたとは思ったけど、何となく自分の一部をむしりとられたみたいな寂しさを感じました。　それからというものは、いつか本物のゴッホの絵を見たいとズーット夢見ていたので、ついにアムステルダムのゴッホ美術館で、存分に見たときは、あの、ゴッホの本に再会したようで、もう大変な感激でした。（続く）

  2005.05.07

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  金では買えない・後編

  メキシコは、かなり大きくなるまでどこに行くのも、お母さんや、叔母ちゃんたちといっしょのこが多いです。（後編）　それに引き換え、アメリカの金持ちの子供たちがファッションモデルのような格好をして、ピアノだテニスだ、サッカーだバレーだと色々なお稽古事をさせてもらって、お小遣いもたっぷりもらって映画などを子供同士みにいくんですけど、なんかいつも不満足なんですね。映画なんかも、一緒にみないで子供達を映画館や、ショッピング・モールにおろしていく親がいるんですよ。小学校くらいの子でもですよ。休みになれば、スキーだヨットだキャンプだ、海外旅行だと子供達をグループ行事にだしちゃって、親たちは親たちで勝ってに何処かに旅したり・・・（無論、皆がこういうわけではないですから、勘違いをしないようにおねがいします。なぜ、子供達が非行にはしるか、なぜ｢心の病」がふえてるかの原因をさがすための例ですから）　両親が何度も再婚していて、兄弟関係なんかも可なり複雑なんてのはザラですよ。だれそれは、義父の連れこで、自分は母の二度目の結婚のときに出来た子だから、上のきょうだいともあわないとか、おばあさんに育てられて、母親とは月に数回会うだけとか。なかには、父親が他の州にすんでいて、小さい時から一人で飛行機にのって、毎月父親にあいにいったりね。クリスマスはこちら、サンクスギビングはあちら、ってなんだかピンポンの玉みたいに、あちこちとばされるんですね。ピアノの生徒のなかに、そういう子が大勢いますから、作り話ではありませんよ。ブランド品をきて、爪伸ばして、ゆびわして、マニキュアなどしてピアノやるこもいるんですよ。　いくらお金があっても、ものを持っていてもそういう子供達はかわいそうですよね。貧乏でも、ないものを分け合って、助け合って育った子は我慢強いし思いやりもできるし、感謝の気持ちもできるんじゃないかしらね。　昔は、ボロをまとっている貧乏な子供をみるとかわいそうだと、たんじゅんに思っていましたが、もうそう思いません。人間のしあわせはお金のある、なしではないのですよ。裕福になるほど、感謝や愛情がうすれていくってのはどういうわけでしょうね。愛情って、お金では買えませんね。　（オワリ）◎◎このエッセイをうのみに、しないでくださいね。親の性格もかなりえいきょ　　　うしますから。裕福でしあわせな家庭、貧乏でふしあわせな家庭もある事を　　わすれずにおねがいします。◎◎わたしの価値観の教え方は、私の本のなかの「息子の自慢」「皆と同じ　　じゃヤダ！」をお読みになればわかると思います。　

  2005.05.06

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  金では買えない

  ホテルの窓からみえるゾカロ(広場）に出店を開く一家は、あさまだ暗い頃からきます。（前編） 　テレビでは、なんか華やかな若い子がキラビヤカなかっこうをしてカメラに媚（こび）をつかってます。なんでも今流行りのヒルトンとかいう子で、ホテル王のヒルトンの子孫なんだそうです。(余談ですけど、１９６０年代にヒルトン･ハワイアンビレッジのフロントで働いていたころ、ホテル王のコンラッドにあったことあるのです）ほしいものは、なんでも手に入るような家庭に生まれてきたから、かのじょは贅沢三昧ですね。でも、登校拒否して遊び歩いて高校ちゅうたいなんだそうです。なぜでしょう？？　話はとびますが、サンペドロという町のギャラリーでグレッグの個展があったとき作品をとどけたのですが、その画廊の持ち主が若いメキシカンの夫婦なんです。その二人は働き者で、ご主人のアドリアンは昼間公務員をしていて、奥さんのレイチャルは夜、波止場の荷揚げの事務所ではたらいて、ふたりで交代で子供の面倒をみて画廊もあけてるんですね。　すごいなあと思ったのは、今ごろの人は、子守をやとうか、託児所にあずけるかなんですけど彼らは息子の面倒を自分達でみているのですよ。お金がないわけじゃないのです。つまり目をはなさないで、目の中にいれても痛くないほど可愛がるんです。　　で、またメキシコのテカテという町の市民美術館で二人展をしたときの話しですが、そこでも、朝、まだくらい内から、公園に露店をだす家族がぞくぞくと集まります。とーちゃん、かーちゃんが、白い息をはきながら店のセットをしてるあいだ、カバーのついたトラックの後ろで５，６歳くらいのお兄ちゃんが２，３歳の妹のおもりをしているというのは、ざらなんですが、よく面倒をみるんですよ。食事になると、家族で少ししかない、タコスやタマレかなんかを、わけあって食べてるんですね。ボロをまとって、鼻をたらして、貧乏なんでしょうが、実に家族愛にあふれているんですね。こういう風景をメキシコのあちこちでみかけます。(続く）

  2005.05.05

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  子供の日に・せつに思うこと

  メキシコの部落でみかけた姉妹【きょうは、ちょっとまじめな話しです】　ハイテクの発展と共に、よのなかは便利になる一方、人間関係のかたちがだんだん変わっていくようである。世界中のインフォメーションも刻々とはいってくるので、アメリカにいても日本の社会状況が手にとるように伝わってくる。その中でも一番こころが痛むのは、子供達のゆがんだニュースである。子供が子供をうみ、子供が人を殺し、子供が自殺をするというはなしを聞くたびに、いったいどんな育ち方をしたのだろう?　とその子の身になって考えると身の置き場がないほど悲しくなる。　私がこどもだったころのように、ドロ遊びをすることも、家のまえで近所のガキッチョどもとグループであそぶたのしさも、ままならない世の中。　楽しみといえば、ＣＤ，ビデオ・ゲーム、携帯のような、人のぬくもりのない、機械と想像のせかいが殆どではないか。「現代人は本をよまなくなりました」と私の本の編集長がこぼしたが、これでは、情緒ゆたかな人間になるのはむずかしい。おそらく、親は仕事のぎせいとなり馬車馬のようにはたらいて、全員そろって一家だんらんなどというものも、あまりないのではないだろうか。　文化の発展は、便利なこともあるが、この新しいせかいできがついたのは、なんと多くの人々が「本来の人間らしさ」から、じょじょに切断されつつあるかと言うことだった。大人達が不倫をし、物にとらわれ、「となりの芝は青い」シンドロームにまどわされて、ブランド品をほしがり、物欲にせいげんをしない生活ならば、子供達に「がまんしなさい」とは言えない。こういうことを私がいうと、「でも、みんながやっているから、むりですよ」「あなたは、かんたんにそういうけど、みなと同じかっこうさせなかったら、いじめの対照になるのですよ」　では、ぜいたく品が氾濫する、この世の中で「心のなやみ」を抱えた子、大人がうなぎのぼりになってるのは、なぜだろう?　世の中には、金でかえない楽しさがたくさんある。未来のために、もっと、子供達に自然とふれあうチャンスをふやしてほしい。もっと、だきしめてやってほしい。もっと、一緒にあそんでやってほしい。もっと、話しをきいてやってほしい。もっと、ほんとうの人生の価値をおしえてやってほしい。そういうわけで、明日から何度か、子供にかんするエッセイをのせてみる。

  2005.05.04

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  リストとリスト

  　　◎◎これの絵は、ホームレスの人の絵なんですが、サンディエゴの美術館のコンテストでプロ画家６００人中の一位になった作品です。この美術館では、ホームレスのねどこまでつくって、空き缶などをバケツにいれて、雰囲気をつくってました。え～、まいどバカバカしい話しで失礼いたしますが。。。。　我が家のれいぞうこのドアにはやたらとマグネットの魚だとか、鳥だとか、おもしろいものがメモや、絵葉書を貼り付けるために、くっついておるんでございますが、ま～その中でも一番大きいのが、買い物リストのノートですな。　しかもその、ノートは二通りありまして、左がわには、日本のスーパー用として、みそ、しょうゆ、のり、茶、等とほぼ、日本語でかいてあるのでございます。で、右がわのノートはといえば、英語で、日常使うもののリストでございます。「おーい、ばあさん、バッテリーが切れたよ」　じいさんが、どなっとります。「あたしゃ二階でパソコンで忙しいんだ。じいさん右がわのノートに自分でかきいれな！」　階下にむかって、どなります。「おーい、ばあさん、ミルクがないよ」「いちいち、うるさい！右がわのノートにかきいれなってば！」「おお、わすれてた」　ま、こんな具合でございます。　あたしは、それをビリリとやぶって、ポケットにいれてスーパーに買出しにいくのでございます。　じいさんはショッピングがだいきらいで、わたしも、どちらかといわなくても、しょうがないから行くのであって、やはり好きではございません。やっとの思いで週にいちどのかいだしに行って帰宅しますと・・・・「ばあさんバッテリーは？」「え？そんなん、書いてなかったよ」「ラジオがきけないじゃないか」「そらそうだわね。でもほしいものは、リストかけって・・・・」「ばあさんは、そこつものだからなぁ。ミルクの下に書いたじゃないか」「どこさ？」あたしゃリストを彼にみせながらききます。「あ。ばあさん、消したな」　じいさんは、必死になってさがしとるんでござります。「アホおいいでないよ。そんなこと、する理由はどこにもない！」　で、ちょいと日本語のリストをみますと、あったんでございます。「ほら、書いたじゃないか。日本語で書かなかっただけだよ」　てきは、まけおしみをいって、最後まであたしのせいにしたのでございますよ。　　　　左と右も、日本語と英語もわからないのか！にゃろめ！おあとが、よろしいようで～～　

  2005.05.03

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  音痴のかけ

  テレビ局が、３箇所きましたが、これは、そのひとつです。じいさんが、インタビューされてます。え～～、まいどバカバカしいお話をもうしあげま～す。つい先だって、じいさんが、「ば～さんや、これなんの曲かしらないだろう？ラララー、ラララ～♪」　と、まあ、はなうたをうたったのでございます。「え～なんだろ～？なんだろ～？」わたしゃ、いっしょうけんめいに考えたのでごさりますよ。ま、じいさんは可なりの音痴でございますから、たとえばハ調で始まった歌が変調をかさねて、終わる頃にはト調とかイ調になっていることが、しばしばございます。で二番になる頃は、もういけません。「あれ？ば～さんや、この歌、こんなに高かったかいな？」と首かしげて一オクターブさげるので、またハ調にもどるというカラクリになっとるんでござりますが・・・・　わたしゃ、いつも笑いっぱなし！そうすると、わたしが喜んでいると勘違いしましてな、身振りてぶりでもっとうたのでございますよ。「なんだ～？じいさん、わがんねぇ～」「ギブアップか？」「うん、ギブアップだ」「ば～さんは、ゆうめいなピクニックのテーマ・ミュージックもしらないのか」てきは、そうもうすのでございます。「やだよ、じいさん、あれは、タラ～ララタッター、タラ～ララタ～っていうんだよ」「絶対にちがう、かけよう」「ちがうもんか、わたしゃ音楽おせ～てんだよ、確信あるよ。それに１００パーセント確かでないものには、かけない主義さね、ヤメナ、ヤメナ」「ば～さんが正しかったら、なんでもあげる」「じゃ、パブリック（人の前）でのダンスをかけろ！」「やだよ、わしゃ絶対に人前ではおどらないしゅぎだ」「じゃ、じいさん、かけないほうがいいって」　いったん言い出したらもう、あとにひかないじいさんです。「じゃ、しょうぶだ」と、二人でビデオを借りにいったんでございますよ。　テーマ音楽がながれました。すると！「あ、ばあさんずるい、かけ、やめた、やめた」「ずるいだと？かけるっていいだしっぺは、じいさんじゃろが？」　ま、こんなわけで、ついせんだって何千人もいる野外コンサートに行ったとき、踊らせたんでございますよ。それでもねぇ、あ～た、ま～だこりずに、「ぜったいに正しいから、かけよう！」がはじまるんでございます。あたしがいつもかつのにねぇ。男っていったい、いつになったら学ぶんでござんしょ？おあとがよろしいようで・・・・

  2005.05.02

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• 国境の南と北

  ◎◎ただいま。メキシカリの二人展は大成功でした。会場は、テーマに沿って、がれきや、ボロボロの家、ホームレスのねどこなどをかざりつけてあり、美術館の入り口には、崩れかかったおおきな壁に、グレッグとラモンのなまえが、落書きのようにかいてあり、雰囲気は抜群でした。そこで、今日はそのテーマというか、二人の画家のテーマと、メキシコの美術にたいする態度を書いて見ます。　メキシコはみなさまもご存知のように、まだまだ発展途上の貧乏国なのです。大統領にフォックス氏がえらばれてからというものは、「未来のメキシコはいまの子供たちにかかっている」といって、教育に力をいれだしたのです。それで、国と州と半々経費をだしあってアート・センターや、文化・センターをつくりはじめました。　メキシカリというのは、メキシコ・カリフォルニアの国境にある州で、バハ・カリフォルニア（メキシコの北半分）の首都なのです。それで、カリフォルニアがわの町を、Calexico カレキシコ(カリフォルニアの、カリと、メキシコのエキシコをとって）とよび、メキシコ側は、はんたいに、メキシカリと名づけられました。　グレッグの夢は、社会の底辺にすんでいる人たちを中心にした絵をかいて、有名になって成功したあかつきには、そういう人たちが立ち上がれる施設をつくることなのです。ただし、そういう絵というのは、ガレキ化したたてものだとか、ホームレス、ものうり、物乞い、娼婦、なので、なかなか売れるものではありませんから、私が経済的にサポートしているわけです。でも、メキシコ北部ではかなり有名にはなってきました。彼が展示をするたびに、マスコミがかけつけてきますから、いつかはスポンサーがつくでしょう。時間のもんだいです。　彼は、メキシコの国会議事堂内の美術展をはじめ、もう、バハでは個展も１０回いじょう、二人展、三人展もやっていて、州にも作品を献上してあるのですが、３年前に個展をやったときに、ラモン・カリヨという美術の教授が同じ目的でおなじようなえを描いているのをみつけて、「是非あいたい。かれと二人展をやりたい」と美術館長にたのみこんだ結果が、今度のショーになったわけです。　そういうわけで、会場のかざりつけも、そのテーマのそってつくったものなのです。写真集をＹａｈｏｏのアルバムにつくりましたから、ごらんになりたいかたは、 http://photos.yahoo.co.jp/bc/sushi_suki_in_usa/rlst?.dir=/&.src=ph&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/bc/sushi_suki_in_usa/lst%3f%26.dir=/%26.src=ph%26.view=t 　こちらで、ごらんください。一番したに、メキシカリ二人展というのが、でますから、それを、クリックするとでます。上のほうに、スライドで見るというのがありますから、それを、クリックすると、オートマチックで、見ることができます。

  2005.05.01

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  I lied. ウソついた。

  ◎◎◎今夜、グレッグと、メキシコの画家の二人展のオープニング・レセプション・パーティーが、メキシコ側の美術館であるので一泊でいってきますので、エッセイ明日は休みます。また、あさってね！！　この写真は、美術館の招待状です。Bob, a 70-year-old, extremely wealthy widower, shows up atボブという７０歳のヤモメの大富豪が、息をのむように美しくてthe Country Club with a breathtakingly beautiful and very sexyぶったまげるような若さとセックス・アピールにみちたチャーミングな25 year-old blonde who knocks everyone's socks off with her youthful sex２５歳のブロンドの女性と、カントリー・クラブに現れた。appeal and charm and who hangs over Bob's arm and listens 彼女はボブの腕にぶる下がるようにして彼の言葉をintently to his every word.一言一言聞き逃すまいとしていた。His buddies at the club are all aghast. 彼の仲間達は、皆、息を飲み込むほど驚いた。At the very first chance, they corner him and ask, チャンスを見つけるや、仲間達は彼をつきつめた。"Bob, how'd you get the trophy girlfriend?"「ボブ、一体どうやって絶品のガールフレンドをしとめたんだい？」 Bob replies, "Girlfriend? She's my wife!"「ガールフレンド？ボクのワイフだよ！」と、ボブは答えた。They're knocked over, but continue to ask. 仲間達はぶったまげたが、続けてきいた。"So, how'd you persuade her to marry you?"「じゃ、どうやって彼女と結婚するように丸め込んだんだ？」 "I lied about my age," Bob replies.「ボクの歳をいつわったんだよ」ボブが答えた。 "What, did you tell her you were only 50?"「何だって?５０歳とでもいったのか？」 Bob smiles and says, "No, I told her I was 90."ボブはニヤリと笑っていった、「違うよ、９０歳っていったんだよ」（訳・ヒロコ・ファルケンシュタイン）

  2005.04.29

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• 動物の楽園・最後

  これは、グレッグのサイトなんですが、これをあけると、表紙にグレッグがカーロスをかかえてる写真があります。（最終）　そんな事も知らん顔で、カーロスはドアを、窓をついばみ続けたもんで、今度は、二重ガラスのゴムに穴があき、そこから水分が入って、ガラスが常時曇ってしまったのです。　これも取り替えるとなると何十万円！＜ｺﾝﾁｸｼｮｳ、早く直って、飛んでいってくれ～＞と、思っているのに、グレッグは、「いいじゃないか、ドアくらいこわされたって、ガラスが曇ったって」と、カラスの見方をしたので、まるで、舌切りスズメのおじーさんと、いじの悪いおバーさんの話みたいだったんです。　四年も生きて、意地悪バーさんにもカーロスへの情が移りだしたころ、巨大なラクーン（アライグマ）が夜中にカーロスをかみ殺しちゃったんです。私が「大きくなるとネコがくるわよ」といったグレッグの木が、四年のうちに大きくなりすぎて、塀の上に突き出ていたので、ラクーンに都合のよい足場となったのです。　体験は人間になにかを教えてくれるためにありますけど、この経験は、グレッグが、私に人間以外の弱いものにたいする愛をおしえてくれた一件でした。グレッグにしても、私の先見の目を信じて大きくなる木を置かなかったら、カーロスはかみ殺されなかったのです。　それからは、もう野生の鳥や動物を拾ってこないでほしいと、ひそかに願っているのですが、あいかわらずグレッグは蛇を助けたり、ガラス窓にぶつかって目を回したダヴ（Dove)　を介抱したり、私も巣から落ちた小鳥を何回も育てて野性に戻しています。　筆頭にかいた、ハチドリには、やるべき事をやった満足感があったのでしょうか、幸いグレッグの悲しみは二、三時間ほどで、おさまりました。　暫くすると彼は又、庭に出て、「おい、今日も元気か？猫に食われるなよ」と鳥にはなしかけ、「鳥に食われるなよ」とトカゲやスパイダーまでにはなしかけるような男です。　　ねんじゅう餌をまいたり飲み水をあちこちに置いてあるので、野生のリス、うさぎ、オポッサム、スカンク、ラクーン、コヨーテ、山猫がやってきます。鳥に至ってはタカ、ウズラ、ダヴ、スズメ、ブルージェイ、トヒー、ロビン、など、何十種もが交互にやってきます。 　ま、そんな訳で我々の小さい裏庭はチョットした動物の楽園なんですよ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり

  2005.04.28

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  動物の楽園・その３

  ◎◎◎◎「エッ！もうアメリカに４０年！」を、読んでくださったかた、又、楽天ブックスの本のカテにあたたかいコメントを書いてくださった方々に、心よりお礼もうしあげます。コメントお願いした数人の他にも、大勢書いてくださったので、オドロキかつ、感謝の気持ちでいっぱいです。　カーロスが放し飼いになっていた中にわです。つきあたりのドアからガレージにいけるのですが、下１５センチがないのですよ。もう、新しくしましたが。。。で、この木が、どんどん大きくなってしまったので、塀から、どうぶつがはいってくるようになったのです。（その３）　グレッグの優しい介抱で、その内、薄汚なかった羽につやが出て来てエネルギーまんまん。そりゃそうでしょ、おいしいもん食べてたんだもの。ただ、飛べなかったのです。　そこまでやってやったのに、そやつ、恩も忘れて野生のままで、いっこうになつかず、近付こうとすると、植木の後ろにかくれちゃ、空腹になると、カーカーとメロディックにカラスらしく鳴かず、メガフォンで犬が吠えるような声でギャホ！ギャホ！ギャン！ギャン！と催促したのです。そのうえ行儀作法が悪くて、食べ散らかしては、自分の生臭い糞をばら撒きながら、ふんずけ回るのでした。「こりゃなんともすごい声ね、ご近所にも、めいわくでしょうね。うちには番犬は」いらないわ。番カラスがいるもの」「ｱﾊﾊﾊﾊ！きっと、近所のビーグルの吠えるのを真似してんだろ」とグレッグがニタニタ笑うのもしゃくにさわったのです。「このくさいフン、なんとかして～」「毎日ホースで流してるじゃないか」「でもなまぐさいし、このハエ！不衛生だわ～」「おい！カーロス、イジワルばあさんが、又、もんくいっとるぞ」ギャホ！ギャホ！ギャホ！　カーロスは飛ぶ自由がないので、楽しみといったら、手当たり次第に何でもついばむことで、壁に穴を開け、植木もめちゃめちゃ、ガレージとのさかえのドアは、下のほう２０センチくらいなくなってしまったのです。その上グレッグがホースで毎日、シャ～～っと、ちらかした餌や、ウンチを水あらいするうちに、壁の穴から水がはいって室内のかべが、ボロボロとこぼれたので、パッチをしなければならなかったのです。　何ヶ月かたつと、カーロスの食べ残しを食べにくるネズミが増えだして、その下２０センチないドアから、ガレージに出入りして巣をつくっちゃったからたまんない！昼夜なく、ドタバタと天井裏でパーティーをするようになり、そのネズミが天井で死んだりしようものなら、もう家中くさくなって大変！　ガレージは、車三台分の大きさなんですけど、ネズミのおしっこのにおいで、プンプン。それで、ネズミ退治の会社をやとったら、「ガレージのドアに隙間がありすぎるから、ネズミ退治をするまえに、前も後ろも、ドアを隙間のない新しいのに替える必要があります、じゃないと又はいってきますよ」といわれ、２０万円くらいかけて取替える羽目になりました。(続く）

  2005.04.27

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  動物の楽園・その２

  ハチドリのビデオはとったのですが、写真をとりませんでしたので、裏庭の花をいれます。（その２）　五年前にも似たような事がありました。「友達に会いに行く」と出かけたと思ったら、１０分位して、「ハイウエーで、車にはねられたらしい」と、右羽の折れた烏をかかえて帰ってきて、友だちにあうのをキャンセルしたのです。　その時も、野生動物愛護会や獣医に電話したんですけど、愛護会には無視されるし、獣医からは、羽を手術するのに１０万円かかると、いわれて、結局自分達で飼うことになったんです。　中庭に大きな鳥小屋を作ってもらって、そこにいれたら、「空が見えないから、かわいそうだ。鳥だって景色をみたいだろう」　グレッグはそういって、小屋のドアを開けっ放しにして、登れるようにかいだんをつくり、結局は中庭に放し飼いになりました。四方は囲まれてますが、屋根が無いので猫が来る可能性はあります。でもいったん中庭に入ったら上に登れない状態ですから、先ずは安全でした。。。彼が木を植えるまで。。。「その木が大きくなったら、ネコがくるわよ」「来るもんか」　そのカラスには毎朝たまごの半熟一個をやり、つづいてチーズ、コーンフレークス、ぶどう、猫用のかんずめをやり、我々がステーキを食べていれば、その一片を、ラズベリーを食べていれば、その何個かを、私の目を盗んで与えて、まるで、グルメ食。　オスもメスも無視して、ちょうど、そのとき二人で読んでいたカーロス・カスタネダという人の本に魔法を使うカラスがでてきたので、カーロスという名前までつけて大事に育てたんです。そのカーロスも我々に魔法をかけたのでした。　その魔法は、カーロスのいたずらで、色々な物を破壊された事で、仲良しの二人が、何度も口喧嘩をした事なんです。私の家でしたから、何回グレッグとカーロスを一緒に追い出そうと思った事でしょう。　何故グレッグも？それはいつもグレッグがカーロスの見方をして私がやきもちをやいたからなんです。あはははは！　でもねえ、カーロスのために、私は散在だったのですよ・・・・・・(続く）

  2005.04.26

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  動物の楽園・その１

  動物の楽園皆さん動物おすきでしょう？二年前に書いたエッセイですが、ちょっと、趣向をかえて、鳥や動物の話を載せてみましょう。この話は、４回にわけます。「今日は何も食べたくない、絵も描きたくない」 ソファーに寝転がり、天井をにらみつけ、ふてくさった顔でグレッグが言ったのです。別に彼の気を損ねるようなこと言った覚えもないし、ハテ？と思案してると「あの小鳥、死んだって！」と言うじゃないですか。 その四、五日前に彼が、直径１センチ半くらいのオリーブに平たい爪楊枝を二本突っ立てたような小鳥を手のひらにのっけて帰ってきたのです。コットンボールの巣を造ってやって、砂糖水をスポイトで呑ませてました。　そんなに小っこいくせに、ﾁｮﾝﾁｮﾝと、床に舞い降りてﾌﾝまでちゃんとして、よく通る声でピーピーと鳴くので、「どっかに挟まったらどうしよう～,　踏んじゃったらどうしよう～」と、彼、ｵﾛｵﾛしていたのです。　小鳥の事で、アッチの友達に電話、コッチの獣医に電話してるうちに、やっと「ハミングバード（ハチドリ）・婦人」と言う変わった人を見つけたのです。八十歳くらいのオバーチャンで、アナハイムといってディズニーランドのそばに住んでると言う事でした。で、彼は、豆粒くらいの小鳥を大事にかかえて、マスタングを３０分飛ばして、その婦人に届けたのです。「凄かったよ！室内に１５も鳥かごがぶらさがっていてね、ハミングバードが、ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ飛んでた。ドイツから、わざわざ特別な小鳥用の餌をとりよせるんだって。で、殆ど毎日のように、誰かがハミングバードの孤児を持ってくるらしい」と、興奮して彼が言いました。「よかった、あの炎天下じゃ、あなたが見つけなかったら、あと、二、三分で死んでたもんね」　我々は、もうてっきり、そのハミングバード･夫人の下で生き延びるものと思っていたのです。でも、彼が、「引き取ってくれたお礼に献金したいから、住所を聞かなきゃ」とハミングバード・婦人に電話をした時に、婦人からその小鳥の死を知らされたのでグレッグはふさぎこんでいたのでした。(続く）

  2005.04.25

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  竜

  弟が来たときに連れて行った、デーナポイント・ヨット・ハーバーです。◎本当に、ハッキリ書いたわけでなかったのに、あびさんも、私の本のなかに出てくる「母の死をかんじた」話を覚えてくださってありがとうございます。皆さん夢の話とか、霊感のはなし、おすきなのかしらね。◎きのう大和稗田庵店主さんの書き込みの返信に、おととい見た夢のことを、チョコット走り書きにしたら、それも書いてくださいっておっしゃったので、本当はほかのエッセイを用意したのですが、今朝おきて、これを書きました。シンボリックな夢のひとつです。きのうのは、おぼえてません。ぐっすりねたのでしょう。　おとといの夢は、なんか分けのわからない断片的なもの。しかも、５つ、まったく関係ないシーンの連続でしたが、一応ノートに書きとめておきました。１．グレッグが「山小屋にヒロコも行ってくれ～。ヒロコがいないとつまらな　　　　い」って哀願してるシーン。２．ピアノの生徒の一人、クリスティナという女の子が、ジムナスティック（体　　操競技）を上手にやってるシーン。新しい生徒で、ピアノ以外のことは、全　　く知りません。３．日本の知らない女性から、電話がきたこと。内容もきこえませんでした。４．キレイな青緑の池のまわりに、見事なさくらの並木が満開でピンクの影が　　池にも反映してるすばらしいシーン。夢で、お花見をしました。安上がり。５．弟が、陶器でつくった竜をかかえて「これ、ぼくの作品。いいだろ？」と見　　せてくれた夢。　で、この、１は、グレッグの心をよんだだけでしょう。弟の山小屋の石運びを手伝いに、昨日おかあさんのだんなと、いっしょにいったのです。「一緒にきて～」って前の日にいってたから、きっとそれを又みたのですよ。２，３は、なんだかわかりません。４、は、みなさまのＨＰで、みごとなお花見をさせていただいてるからでしょう。でも、５の夢は、もう少しいみがあったので、かいてみます。　弟が、とってもかっこのよい龍の置物、しかも地球儀をもったりゅうで、ツートーンで、できてました。「あら、かっこいいじゃないの」「ね、いいだろう？」と、床に置こうとしたとき、パーンと龍が２，３に割れたんです。地球儀はまったくきずもつきませんでした。弟は、それほど心配もせず、「ま、いいや、のりで貼り付けられるし、そうじゃなければ、またこの部分だけつくれるよ」　これだけの夢だったんです。　で、おきてから、ノートに書いてるうちに、弟の長男のなまえが辰巳だというのを思い出したんです。母が名づけたのですが、辰年にみごもって巳年にうまれたということから辰巳となづけたそうです。それで、もしかしたら竜は、辰のシンボルかな？っておもって、半年くらい話してなかった弟に電話をしてみました。「皆元気？」「うん、げんきだよ。。。」というごく普通の話しでした。　一年ぶりなのに、まるで昨日あったばかりな感じになるからふしぎですね。で、一人一人の話しをして、最後に、「辰巳はどうしてる？」と夢の話をしたら。「あ、いま彼女と別居中。でも、またもどるみたいだよ」とのことでした。　つまり、たつみは、弟の作品です。で、割れた龍は別居のことじゃないかと思ったのです、で、弟が、のりで貼り付けるからだいじょうぶっていったように、また二人は一緒になるみたいで、心配もしてない様子でした。　ま、こういうのは、こじつけじゃない？といわれてもしかたがない夢ですが、皆さんはどう思います？　

  2005.04.24

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  喧嘩してないな～

  お姉さんが、ガラス工芸をするので、きょうだいで二人展をやったときの写真です。サインをしているところです。え～、まいどバカバカしい、お笑いを一席　うちのじいさんは、絵描きでしてな。しかも水彩画家ときてるから、まちがえがゆるされないそうで、描いてるときは、そりゃ～真剣な顔つきでございます。マ、耳が悪いうえにイヤーフォーン式のラジオなどをいつもかけておりますもんで、「うるせ～、このバカが！」「イラクなんかに軍隊を送る金があったら、俺の絵でも買え！」　などと、筆をうごかしながら一人でどなっておりまする。　時々、作品の進みぐあいをみたくなると、しのびあしでアトリエまでいくのでございますが、気がつかれないように、じ～さんの肩越しにジ～～っと見ておるんでございます。ｼﾞ~~~~~~~~　先日も、一、二分静かにしておりますと、急に振り向いて私のホッペタに吸い付きましてな、はなさないんでガスよ。それが、ハンパじゃない強さなんで・・・「ヒャ～、じーさん、きがふれたのかい！タコじゃあるまいし、痛いじゃないの、はなしておくれ～～」　すると敵もさるもの、「ば～さん、ありがたいと思え、しわをのばしてやってるんだ～」　暫くすると、出来かけの絵を茶の間までもってきて、テレビの上にのっけて、首をかしげて腕組みしながら見入っているのでございます。「お～い、ばあさん、ここに来い。どう思うか？」　私は、わざとじいさんの目の前を、ツイストを踊りながら横切るのでございます。ツイストですぞ！このとしで！「ば～さん、なんだ、そりゃ？」「おどってるのさﾈ」「それでも踊りなのか？」「なんだと？」ﾍﾞﾁ！「ｲﾃﾃ！ばあさんや、そういや～、近頃けんかをしてないなぁ～。愛情がさめちゃったんだろうか」　敵は、けんかは愛情の表現だとおもっているので、ございます。ﾊｲ「もう、お互いに、こう来りゃこう行くって、からくりがわかってるからねぇ」「なんか、もの足りないよ」「じゃあ、ひさびさに、いっちょ喧嘩をしてみるかい、じいさん」「バ～カ！」「バカとはなにさ！」「かかってこい！」「お～～」　私は、じいさんと取っ組み合いのレスリングをはじめたんでございまする。ところが、途中からくすぐりっこになって、しまいには、ズンチャッチャ！ズンチャッチャ！と、ダンスになってしまったのでございますよ。　短い人生でございますから、みなさまがたも楽しくお過ごしくださりますように！お後がよろしいようで～ﾃﾝﾃｹﾃﾝﾃﾝ、ﾃﾚﾂｸﾃﾚﾂｸ・・・・

  2005.04.23

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  カリのブティーク

  　マリアンの家の前です。ジャスミンさんの書き込みで思い出したのですが、私の本「エッ！もうアメリカに４０年！」のなかの、エッセイのひとつ「お母様にかんぱい！」には、寝ていないときの霊感の話をかいてあったの、忘れてました。どうぞ、お読みになってください。本を買ってくださったかた、読んでくださった方、心より感謝をいたします。　　　　　　　　　　　　☆☆☆☆☆☆☆☆　夢の話は、これでやめとこうと思ったのですが、たまたま昨日またおもしろいことがあったので、書き留めておくことにしました。　マリアンはオランダ系のベルギー人で、５ヶ国語をはなしますからよくフランス語の練習をしてもらいますが、昔からよく旅をする人です。クリスマスから３ヶ月タヒチにいって帰ってきたとおもったら、もう息子がすむオレゴンにいって、帰宅したら今度は姪のいるサンフランシスコにいってしまいました。今月末からまた２ヶ月ヨーロッパです。「ヒロコ、おそくなっちゃったけど、このチャンスのがしたら、またいなくなるから、バースデー・ランチにつれてってあげる」と先週電話がかかってきて、二ヶ月おくれのバースデーだと言って、レストランに連れてってくれたのです。お互いにバースデーに連れ出しあってるわけです。　そしたら、彼女がシスコにいってるあいだに、彼女のむすめカリ（Ｋの母親）の夢をみたのですよ。　夢のなかで、カリは大きな店舗を物色していたのです。コンクリートの床で、２，３０坪の店です。「ここを、半分にしきって、カーテンをいれて・・・・・・」彼女は、うれしそうにブティークの店を広げる計画をしていたのです。海もみえて、わりに中級上の店がならんでました。「場所はいいし、客層もよいとおもうけど、商売としてはＳｅａｓｏｎａｌ〈季節に左右される）の感じだとおもうわ」とわたしがいいました。「そう思う？」「うん」　ただそれだけだったんです。朝起きて、ベットの横においてある夢日記に書き入れながら、きっと、楽天ブログにＫの話を書いていたから、こんな夢を見たのだろう、と思ったのです。　そうしたら、昨日、一人でスピード歩きにでかけたら、見慣れたマリアンの車がくるじゃないですか。私は手をふりました。「お！シスコからかえってきたのね。ベルギーに行くの来週でしょう？行く前にあいたいとおもったのよ。カリの夢みたもんで」というと、「え？なに？なに？なにみたの？」　そう聞かれて、上の話をしたのです。彼女は、私が話してるあいだ、ずっとニタニタと笑ってました。「なんか、思い当たることある？」「ヒロコには、なにも隠せないわね」隠すひつようもない話ですが、これは彼女のほめ言葉です。「実は、トゥブアイ島で、カリの民宿を大きく建て直すことになったのよ。それから、だんなも親戚から、タヒチの彼の土地にオフィスビルを建ててほしいと、依頼されてね、そのビルにカリの新しいブティークも入れて作ることにしたらしいわよ」ということでした。　そんな話は、一言もきいてなかったのです。「で、ヒロコの感想は？」「場所はいいとおもうけど、商売はんじょうになるかどうかは、わからない。シーゾナルって感じがした」「うん、やはり、ツーリストに頼るから、そうなるでしょうね」　ということでした。　たったそれだけの話なんですが、マリアンに話そうと思っていた矢先にパッタリあったので、そのシンクロニシティーに私は一人ニンマリしたのです。こういう小さな、なんでもない話でも、書き留めておくとスキル・アップの練習になりますよ。

  2005.04.22

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  夢の使者・その２

  私のブログ、何だか、やたらと英語の間違いや誤字がおおいですね。Sorry, but I can walk this morning. 」←これは、Ｉ　can’t walk でした。受話器を置いてきまったんです←これは、おいて、しまったんです。Kのお兄さんとお姉さんです。もう２０年前に、タヒチから我々の家にきたときに、踊ってくれたのでうつしました。このとき、Ｋは、乳飲み子でした。もうここで踊ってるお姉さんには、こどもが二人います。（後編です、昨日のからよんでね） 　マリアンの娘はタヒチからもっと南に行った、小さな、小さな、トゥブアイ島に住んで居て、息子のKは高校に行く為にタヒチに住んでいたので、警察から事故の連絡がきた時、その島からすぐタヒチまで飛んだというのです。　私がタヒチで始めてあった時のKはまだヨチヨチの赤ん坊でしたが、その頃からやんちゃで、じっとしてることが出来なくて生傷が耐えなかったんです。　一家はモルモン教なのでコーヒーや、お茶や、コカコーラのようにカフェインが入ってるもの、又はアルコールや、たばこも禁じられてますが反抗期のティーンエージャーになった頃、Ｋは内緒でタバコをすったり、ビールを飲んだりしたらしいんですね。で、この怪我はどうやら飲酒運転でその上スピード違反の事故だったというのです。　私が夢を見ていた間は、それがどこの島だか、煙がなんだか、なんでマリアンのお父さんがでてきたりする夢をみているのか、全くわからなかったけれどマリアンの話を聞いたとたんに、それがタヒチだと、その煙がKの魂だとハッキリとわかったのです。　マリアンのお父さんと私は、パーティーなどで数回あっただけで、別にお互いに、よく知り合ってるわけではなかったのですが、「心配するな、助かる」と私を通してマリアンに伝えてほしかったのでしょうね。 　私は子供の頃から霊感が強くて正夢もよくみるのですが、もしかしたら、あちらの世界からは、誰がそういう能力を持っているのかわかるのかも知れません。　Kは一週間ほど生死の間をさまよっていましたが、助かりました。　モルモン教会で、信者が毎日「祈祷」をしてくれたそうです。南フランスにも半年リハビリに行って歩けるようにもなり、今ではちょっとビッコですが健康に生きてます。お酒もタバコも止めて、生まれ変わったようにまじめに生きてます。　こんなわけで、私は夢をざつにしませんし、子供達が小さい頃から夢の話を真面目にきいてやっていたので、彼らも夢をだいじにします。あなたも、お子さんが「こんな夢みた」って言ったときに、けしてバカにしないで聞いて上げて下さい。きっといつか役にたつかもしれませんよ。 オワリ！！興味ありましたか？？

  2005.04.21

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  夢の使者・その１

  　私は、子供のころから霊感とか、正夢、お告げの夢などをみるんです。それで、なんか気になった夢は、「夢日記」に必ずつけているので不思議な話は本一冊分くらいありますが、ここに昨日、夢のトピックスをみつけたので、今日は、そのなかのひとつかいてみましょう。二度にわけますから、明日も読んでね。マリアンのバースデーにイタリアンレストランに招待したときの写真です。　晴れ渡ったある日、真っ青な大海原の光景が目の前に広がり、豆つぶみたいな島が見えたんです。深呼吸をしてその島をみると、小さな白いものがその島からホワリ、ホワリと浮かびあがって来ました。それはやがて綿菓子の大きさになり、しまいには両手に抱えきれない程のサイズの雲となって私に近付いてきました。　すると突然誰かが私のとなりで、「Hey, what are you doing here? You don’t deserve to come here yet. Go back to the island! オイ、何をしに来たんだ、お前はまだここに来る資格はない、さっさと島に戻れ」と大声で怒鳴ってその雲みたいなものを蹴おろしたのです。　その雲は、はずかしそうにスゴスゴと、またその豆つぶ島に戻っていきました。　その声の方を向くと、最近亡くなった筈の友達のマリアンのお父さんじゃないですか・・・何で、こんな所にいるのかな、と思った所で目が覚めたんです。　マリアンとは、三十年もの友だちで、毎朝彼女の家まで歩いていって一緒に小高い丘の上まではや歩きをするのですが、その朝も、スニーカーをはいて出かける用意をしていると、マリアンから電話がありました。「Sorry, but I can walk this morning. I am waiting for an emergency call from my daughter.悪いけど今朝は歩けないわ。ちょっと娘からの緊急電話をまってるから」とせっぱ詰まった声でいったのです。「What happened? どうしたの」と聞くと、「I can’t talk right now. K had a motor-bike accident and is in a bad shape.今話せない、孫のKがオートバイの事故で瀕死の状態らしい、ゴメン」って受話器を置いてきまったんです。　その時ハタとさっきの夢を思い出したのです。即、電話をして、「I know you are busy, but I wanted to tell you that K will be alright. He’ll make it. I’ll explain about it later. いそがしいのは分かってるけど、Kは大丈夫、絶対に助かる。後で説明する」っていって、きりました。　翌日マリアンの説明を聞くと、彼女の孫のKがオートバイ事故で生死の合間をさまよってる、と言う事でした。「My daughter called me to tell me that his body is pretty messed up beyond repair that his doctor doesn’t think he’ll make it. I’m so scared! 体中メチャメチャになって、医者が恐らくだめだろうと言ってるって、娘から電話があったの。もう心配でどうしていいか」「I understand you are scared, but he’ll be okay. そうでしょうね、でも大丈夫よ彼」「ヒロコ。I appreciate your kindness, but don’t just tell me that he’ll be okay without knowing the situation. You couldn’t possibly know. How could you say that he’ll be okay? なぐさめてくれるのは有り難いけどね、私がこんなに心配してるのに、Kが絶対に大丈夫だなんて、そんな口からのでまかせ、なぜいうの。そんなこと、分かるはず無いじゃない」って怒った顔で言ったです。　怒るのは当然です。私自身どうしてそんな無責任な事口走ったのかわかりませんでしたから・・・でも自分でも説明できない不思議な自信があったのです。「Well, because your dad kicked him back from the cloud to the island, that’s why. あなたのお父さんが、雲の上からKを蹴飛ばして島に戻したから、大丈夫」「What the hell??? What are you talking about? 何それ？何いってるの？」とマリアンはますます「あなたの頭、大丈夫？」といいたげな、怪訝な顔になりました。〈続く）

  2005.04.20

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  あんたの頭だ！

  ←から、弟、私、グレッグ。。。すし屋にてえ～、ばかばかしいお笑いを一席。　世の中には減らず口のうまい男がいるもんですなぁ。うちの旦那なんぞ、そのさいたるもんでございます。　つい先日のことでございました。私がだいどころで、トントンと夕食のしたくをしておりますと、「お～い、ばあさん、はらへった～。メシはまだか～」と、うるさいのなんの。「じいさん、赤ん坊でも、あるまいに、もうちょっとだから我慢しな～」　するって～と、じいさんはまちきれず、炊飯器のふたをもちあげます。「むらしてんだから、まだ開けちゃだめよ！」　ピチャン！私はかれの手の甲をたたきます。「ｲﾃｪ！いいじゃあないか。かつおのフリカケあるかぇ？」　敵は、ご飯にふりかけで、さきにたべるこんたんらしゅうございます。「じいさんの目はフシアナかい！テーブルの上にあるじゃないの」「このびんかい？」「そうよ」「ば～さん、こりゃあんたの頭だよ」「ほぇ？なんだって？」「空っぽ！」「し、しつれいな！」バシ！バシ！「イテテ～～。ほめてんのに」「なにが、ほめてるもんか。自分で夕食つくんな！」　すると、敵もさるもの、こういったんですよ。「だって、瞑想するとき、頭を空にできるっていつも自慢してるじゃないか。だから禅の坊さん並みだよって、ほめてるのとおなじだよ、ばあさん、ひひひ」「うるさい！」バシ～「ｲﾃﾃ！ば～さん、暴力は、やめましょ～」　お後がヨロシイヨウデ～～～。 カチカチカチ←柏木

  2005.04.19

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  トゥウィンキーとルート・ビール・後編

  （後半・昨日のからよんでね）Twinky is a kind of small sponge cake with cream inside.トゥウィンキーというのは、クリームのはいった小さいカステラみたいなものです。Root Beer is a kind of soda pop, like Coke.ルート・ビールはコーラみたいな甘い炭酸水です。アルコールは入ってません。When the boy opened the door to his own house a short まもなく家にかえって玄関のドアをあけると、坊やのお母さんはtime later, his mother was surprised by the look of joy しあわせを顔いっぱいにうかべてる坊やを見て、びっくりしました。on his face. She asked him, 坊やに聞きました。"What did you do today that made you so happy?「あら～今日は何をしたの？何があなたをそんなに幸せにしたんだろう？」 He replied, "I had lunch with God." 「ボク神様とお昼ごはんをいっしょにしたんだよ」といいました。But before his mother could respond, he added, そして坊やはおかあさんが返事をするのを待たずに、つけくわえました。"You know what? God's got the most beautiful smile 「あのね、神様って、今までみたなかで、I've ever seen!"いちばん素敵なえがおだったよ」 Meanwhile, the elderly man, also radiant with joy, returned to his home.おなじころ、おじいさんも、しあわせに輝いたかおで家にかえりました。 His son was stunned by the look of peace息子が平和な（おだやかな）顔をうかべてる父親をみて on his face and he asked," Dad, what did you do 「おとうさん、いったい今日はなにをしたのですか？なにがtoday that made you so happy?"そんなに、幸せにしてくれたんだろう？」He replied, "I ate Twinkies in the park with God." おじいさんが、答えました。「ぼくは公園で神様とトゥウィンキーをいっしょに食べたのだよ」However, before his son responded, he added,そして、息子が返事をするまえに、こう、付け加えました" You know, he's much younger than I expected."「あのね、神様って思ってたよりずっと、若かったよ」Too often we underestimate the power of a touch, a smile, 私たちは、えてして、ちいさな親切のパワーを忘れがちです。a kind word, a listening ear, an honest compliment, or the ちょっとさわったり（ハグ）、ほほえみかけたり、聞く耳をもってあげたり、smallest act of caring, all of which have the potential to ほめ言葉をかけてあげたり、そんなササイなことが人生をかわらせるturn a life around. 可能性（かのうせい）をひそめているのです。People come into our lives for a reason,人は、この世になんらかの理由で、一生べんきょうをしに、a season, or a lifetime. Embrace all equally!うまれてくるのです。人々を平等にうけいれなさい！~author unknown~詠み人しらず（訳・ヒロコ・ファルケンシュタイン）Send this to people who have touched your life in a special way. Let them know how important they are.これを、あなたの人生にちょっとでも、かかわった人にあげてください。そしてその人たちが、どんなに大事かってことを伝えてあげて ください。And .......Thanks for touching my life!（直訳ですと、わたしに触れてくれてありがとう、となりますが、これは、読んでくださってありがとう、というような意味です。ちょっとでもつながりができましたね・・・とか、そんな意味です）

  2005.04.18

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• Ｔｗｉｎｋｙ　ａｎｄ　Ｒｏｏｔ　ｂｅｅｒ・トゥウィンキーとルートビール・その１

  A little boy wanted to meet God. He knew it was a long ある坊やが神様にあいたいと思いました。神様がすんでいらっしゃるところはtrip to where God lived, so he packed his suitcase with遠いところだ、というのをしっていましたから、ちいちゃなスーツケースにTwinkies and a six-pack of Root Beer and he started his いくつかのトゥウィンキーと６本いりのルート・ビールをパックして旅にjourney.でかけました。When he had gone about three blocks, he met an elderly ３ブロックス（３丁目くらい）位いったとき、坊やはおじいさんにあいました。man. The man was sitting in the park just feeding some pigeons. おじいさんは公園の（ベンチに）すわって、ただハトにえさをやっていました。The boy sat down next to him and opened his suitcase.坊やはおじいさんのよこに座って、スーツケースをあけました。 He was about to take a drink from his root beer when heで、ルート・ビールを飲もうとしたときに、おじいさんがお腹をすかせてる noticed that the man looked hungry, so he offered him a Twinkie.ように見えたので、トゥウィンキーをあげました。The man gratefully accepted it and smiled at boy. おじいさんは、感謝をして受け取り、坊やに微笑みました。His smile was so pleasant that the boy wanted to see it その笑顔がとっても素敵だったので、もういちどみたくなってagain, so he offered him a root beer.ルート・ビールをあげました。Again, the man smiled at him. The boy was delighted! また、おじいさんが坊やに微笑みました。坊やはもう、大喜び！They sat there all afternoon eating and smiling,二人は一日中、食べて微笑んでましたが but they never said a word.一言も話さなかったのです。As it grew dark, the boy realized how tired he was and he 暗くなってきて、坊やはくたびれたので立ちあがってかえろうとしました。got up to leave, but before he had gone more than a fewでも、二、三歩歩いたと思ったらクルリとふりむいてsteps, he turned around, ran back to the man, and gaveおじいさんの所にかけより、ハグをしたのです。 him a hug. The man gave him his biggest smile ever.おじいさんは、これいじょうない大きな笑顔をみせました。〈続く）

  2005.04.17

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• チョコレート・数学

  This is pretty neat.これ、おもしろいよ。DON'T CHEAT BY SCROLLING DOWN FIRST!絶対にずるしてスクロール・ダウンしないこと！It takes less than a minute....... Work this out as you read. 一分以内でできるからね・・・上から順によみながら、やってみて。Be sure you don't read the bottom until! you've worked it out! 絶対に全部おわらせるまで答えをみないことだよ！←ずるしたら、面白みなくなるよ1. First of all, pick the number of times a week that you would like to have chocolate. 　まず、週になんかいチョコレート食べたくなるか、えらんでみて。（１以上で１０以下の数字をえらぶ）←思わなくてもいいから、えらんでね。(more than once but less than 10)2. Multiply this number by 2 (Just to be bold)　それを２でかける。 3. Add 5. (for Sunday)　それに、５を足す。4.. Multiply it by 50 I'll wait while you get the calculator................　それを、５０でかける・・・・計算機もってくるまでまってるよ5. Ａdd 1755.... 　それに　１７５５を、足す6. Now subtract the four digit year that you were born.　それから、あなたの生まれた４桁の年を（西暦）引く。　←１９９０年とかYou should have a three digit number .　こうすると、３桁の答えがでるはず。The first digit of this was your original number (i.e., how many times you want to have 　最初の１桁は、あなたが週に何回チョコレートをたべたくなるか・・・の数。chocolate each week).The next two numbers are .........次の２桁は・・・・・YOUR AGE! (Oh YES, it is!!!!!)あなたの、歳だよ！！！　（オー！イェース！ほんとだ！！！）THIS IS THE ONLY YEAR (2005) IT WILL EVER WORK,SO SPREAD IT AROUND WHILE ITLASTS. このゲームは、今年つまり、２００５年にしかできないからね、人にあげるなら今年中に回してあげてね。（訳・ヒロコ・ファルケンシュタイン）

  2005.04.16

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  十字をきる・最終

  サン・クリストバルの街中です。柱によりかかってるのが、私ですが、このように、ジーパンに、デニムシャツです。〈最終編・１からよんでね）「あなた達パレンケから、あの山を越えてきたんですか」隣で新聞を読んでいた、ニュージーランドからのツーリストがききました。「そうですけど？」「これ、英字新聞です。昨日の夜のバスがやられましたよ」「やられたって、チアパの山賊に？」　彼がさしだした新聞を受け取りながらききました。　そこには、被害者やライフルを持った兵隊の写真やインタビューが出てましたが、時刻をみたら、な、なんとそのバスは我々の次のバスだったんです！　どうしてわかるかと言うと、その路線は朝、昼、夜と、一日にたった３本の運行だからです。　帰りのバスは、こわくなかったですか？とおききになりたいのでしょう？いいえ、それがグレッグも私も全然こわくなかったのですよ。「襲ったばかりだから暫くは大丈夫だわね」「そうだね、雷だって同じところには続けておちないだろう」「襲われたら、もう、お金もこんなものにつかっちゃったわ、ってショールとか忍者人形みせたらいいわ！」　二人は勝手な理由をつけて安心し、帰りのバスではグーグーねたのです。　パレンケに着くなりホテルのおじいさんにその話をしたら、「もう町中にニュースがひろがってるから知っているよ、皆でお前さんたちのことを心配してたよ」　おじいさんは、ソンブレロを頭からはずして、両手を広げ「これも全てグアダルペ様のおかげだ」とタンスの上の、メキシコのマリア様の肖像画にむかって十字を切りました。「ほ～ら、いったでしょう。グアダルペ様がまもってくれるって、よかったね」　歯のないおばあさんが、ニコニコしながら、スーパーのプラスチック・バッグを輪ゴムで幾重にもグルグル巻きにした物をタンスから出しました。「中身をあらためてくれ」　おじいさんに言われて、目の前で調べたら全部無事だったので、私も、「グラーシャス・シニョーラ（グアダルペ）ムーチャス・グラーシャス・シニョール」と十字を切ったのです。　ジョルジュがつけてくれたあだ名のごとく、インスペクター・クルーソは、このように、またもや一難をのがれたのでした。（ｵﾜﾘ）読者のかたから、「治安はどうですか」と聞かれましたが、気をつけていれば、大丈夫です。ちいさな、詐欺師はおおぜいいます。例えば、車をとめると、買い物してる間に＄１で洗車をしておいてやるとか、アステカの骨董品ですよとか言って偽者を売る類です。グレッグは、わざとだまされて＄１渡すような、人間です。私もガラスだって分かっていながら「水晶だよ」っていった、ピラミッドをかったりね。水晶のが、３００円で、買えますかって！！デモ、世の中どこへいっても、善人のほうがおおいですよ。経済大国は安全、貧乏国は危ないという事はないです。メキシカンは、このおじいさんのうように素朴で正直な人がまだ大勢います。動物と同じで、怖がると悪さをされやすい、人間はイコールであるという態度でニコニコと心と心でコミュニケートすると、たいてい大丈夫です。

  2005.04.15

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  十字をきる・その７

  コンプラール！コンプラール！買って～と、子供達が、みやげ物を売りにきます。〈その７・１から読んでね）　そんな訳で、我々も、とられても困らない１００ドル程度の現金を、二人でわけ、クレジット・カード一枚、ジーパン、ティーシャツ、ボロのスニーカーを履き、バックパックにも替えの下着、ゴムゾーリ、使い捨てのカメラ、ノート、トイレ用品、薬だけ入れて、安い＄１０位の腕時計をして（旅ではいつもそうですが）バスに乗りました。バスも二種類あって、これはエアコンのついた高級バスで、狙われるほうのバスです。市バスだとエアコンなしのギューギュー詰めのガタガタバスで１０時間以上かかるからやめました。　途中トイレで休憩した峠の茶屋で、乗客がお金をからだのあちこちに隠し始めたので、私も真似してブラにいれたり、靴下の底とかベルトの内側にチャックのあるやつに、ちょっといれたりしたのです。グレッグにもそうするように勧めたのですが、「皆、大げさすぎる、絶対に狙われないよ。僕は財布ごと全部くれてやらぁ～」「彼らにしてみたら、高級バスの乗客は皆、金持ちだとおもうだろうね」「僕が彼らの立場だったら同じことやるだろう、僕は革命がわの見方だ」等とぬかしおって、知らん振りしてます。「勝手にしろ！」　と思っている内に何事もなくサン・クリストバルに到着しました。「ほ～れみろ、なにもなかったじゃないか、バカらしい」「運がよかったのよ」「大げさなんだよみんな」　ま、そんなわけで、タクシーの運ちゃんに適当なホテルに連れてってもらい、おそくまで開いてるZocalo　(街の広場）のレストラン・バーでゆっくり食事をして、大きな祭りが始まる前触れの花火のボンボンなる中、その夜はぐっすり寝たのです。　ここは、素晴らしいカテドラルが沢山あるので有名ですが、翌朝街を見たら、聞きしにまさるる可愛い魅力のある街で、あちこちの丘の上に古い教会が建っていました。琥珀でも有名ですので、散歩の途中で一つ購入。無論、現金もそれ程もってなかったから、安いやつ一個でしたがﾈ。。。　広場では、インディオの女の子がよってきて、「コンプラール・買って～」と色々なものを押し付けますが、その中に、黒マスクの盗賊の人形などもいっぱいあったのには、笑ってしまいました。貧乏な彼女たちにしてみれば、彼らはヒーローなんでしょうね。グレッグは、何個かかっていましたよ。私は、老婆から彼女が自分でつくったというショールを買いました。　カリフォルニアの家を出てすでに二週間たっていたので、「なんとなくハンバーガーを食べたいﾈ」って事で、同じ思いのツーリストが集まるレストランに入って適当な椅子に座ったのです。すると・・・・・・(続く）

  2005.04.14

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  十字をきる・その６

  ラス・カーサスというくらいで複数でよんでますから、沢山の寺院があるのでしょうね。われわれは、１０くらいしか、みる時間がありませんでした・・・・じらしてるようですが、メキシコを知っていただきたいのと、私があなたがたの書き込みから、色々感じ取って勉強させていただくためにちょっと、ながくかきました。全部で８編ですが、ここまで読んでくださってる方は、本当によんでくださってるかただと、おもうんですよ。（その６・１からよんでね）　パレンケから、サン・クリストバル・デ・ラス・カーサスに行く為にはチアパ地方の険しい山を越えなければなりません。ここを東に行くと、もうグアテマラで、そちらに間違って行っても、危ないし、この山を越えるのも危ないというのです。何故って、そのチアパには、メキシコでも特に貧しい人々が住んでいて、そこの頭脳明晰な人々がリーダーとなり、グループを作って革命を試みているからです。　彼らは、彼らの生活が国から忘れ去られていると主張してその存在を世にしらせる為と、政治資金稼ぎで、グループ山賊をやってるわけです。　細い山道のところどころに、メキシコ軍隊のチェッキング・ポイントがあって、ツーリストや他のメキシコ人たちを守っている様子なのですが、山賊はライフルやらマシンガンなどの武器も沢山もってい、何しろ多数で行動して軍隊の裏をかいて襲うのです。　かれらは忍者のような黒い覆面をかぶり、山道にロープを張って車を止めたりバス等に乗り込んで来て襲いかかります。仲間意識と団結が強くて、スパイも入れないから、いつ襲うか全く見当がつかないので、軍隊も防ぎようが無いのだそうです。チェッキング・ポイントの兵隊のなかにスパイがいないと誰がいえましょう。　彼らの目的は、資金集めですから抵抗しないで出し惜しみさえしなければ、命まではとりません。でも、抵抗するとヒドイ目にあうそうです。あのアステカの池のなかで話してくれた旅人の友達は、最後まで抵抗したのでしょうね、キット。〈続く）

  2005.04.13

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  十字を切る・その５

  クリストバルには、このようなカテドラルがたくさんあります。日本の京都みたいなところかもしれません〈その５・１からよんでね）「車を安全に置くところなんてあるのですか」「どこに駐車しても、安全ですよ」　二人でどうしよう、という目でみつめあいました。「レンター・カーでいっちゃおうよ、ヒロコ」　あぶない橋を渡る性格のグレッグがいいます。「でも車とられたら、誰がべんしょうするの？」　慎重派のわたしが答えます。「盗られない率のほうが多いんじゃないの」「グレッグはすぐそれだ」「ヒロコは心配しすぎる」　二人が英語で言い合っていると、「じゃ、ホテルの持ち主の家においとけばいい。ほら、あそこに見えるでしょ、あれがボスの家だ」マネージャーが指すほうをみると、かなたにホテルよりずっと立派な建物がありました。そこにいくと、ゲートに鍵のかかったカーポートがあって、するどい目つきの七十半ばのおじいさんがでてきました。 「サン・クリストバルに行く？あぶない、あぶない！行くならなにも持っていかないほうがいいよ。車も車庫にいれておいてやるから安全だよ。貴重品もわしたちの家族が入れるタンスにいれといてやる」「どこですか？」「このタンスだ」　おじさんは、玄関のドアをはいると目の前にある鏡のついたタンスの引きだしを開けたり閉めたりして、鍵のかかるゲートも見せて、大丈夫だと、むねに十字を切って言うのです。鍵などかかりませんが、タンスの上にはシニョーラ・グアダルペ（メキシコ版・マリア）の肖像が造花のバラにかこまれて祭られてありました。「グアダルペ様が、守ってくれるからね。心配ないよ。だいじょうぶだよ」　その部屋にいた、白髪でしわくちゃのお婆さんが、歯のない口を大きくあけて笑いました。そのおじいさんは、有無をいわせない感じです。「こうなったらもう信用するほかないだろ？」「うん、でも、行かないって手もあるじゃない」「それは絶対にありえない」　一度きめたら、もう何があっても後にひかないグレッグをしってます、えーいままよ、死ぬこともあるまいと覚悟をしたのです。最悪のばあいは、ここに預けたものも全部なくなるかもしれません、しらを切られるかも分かりません。でもアメリカは陸続きです、コレクト・コールで電話も出来ます。こういう時のために私は、いつでも貴重品（パスポート、飛行機のチケットなど）のコピーを自分のパソコンにいれてあります。そのへんが、グレッグが笑うほど用意万端なのですが、いざと言うときには、きっと便利でしょう。「グラーシャス」　私はパスポート・現金・飛行機の切符・レンターカーの鍵のいっさいがっさいを、おじいさんに渡しながら、ニタリと笑って、クリスチャンでもないのに、彼の真似をして、マリア様の前で十字を切り、運を天に任せる事にしたのです。　〈続く）

  2005.04.12

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