FANTA-G

2013/02/03(日)12:00

人間はほめられ、おだてられるとパワーを発揮する

 私の15年来の日本舞踊の師匠の教え方というのが典型的な「褒め育て」で。  たとえば、踊りの振り付け指導でも「もっと手を伸ばして!そうそう!うん、形がいい!そしていきおいよく!そうだ!そこで踏ん張って!もうちょっとがんばって!そうそう!」  と、まあ注意の仕方が「○○だからダメだ」ではなく「もっと○○するとかっこいいぞ!」という方針のようで。  これは「踊りというのは楽しさを表現するもの。だから変に萎縮して振り付けばかり覚えて小さく踊るより、間違えても伸び伸び大きく踊る人の方が見栄えがいい」  という教えからもわかるのですが。  日本舞踊の稽古って、あれ、本当にきついです。夏場など20分程度の稽古でも汗びっしょり。激しい動きではなく、ずっと姿勢をキープしたままゆっくり動くのは、体育会系部活であった空気椅子をしているようなもので。  なにより、舞台に立つというのはいつも緊張します。その緊張感を和らげるためにも、先生は「人間はほめられ、おだてられると実力以上のパワーを発揮する」ということを知っているようで。  女子柔道の指導者が体罰と暴言で問題になりましたが、結局、本人に届いていなければこの手の指導はパワハラでしかない、そんな簡単なことも気がつかない危ない人間が過去の自身の経験だけで部内を支配する。こういう体質が未だに続いているんですよね。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る