FANTA-G

2013/10/20(日)21:45

まず「お金を払うことが前提」で交渉を始める思考がないのが問題で。

 思った事。  やなせ先生の無償でキャラグッズを頼む行政問題、これ、「プロに無償で頼む事を前提なんてけしからん」といっている人は、たとえば24時間テレビのタレントに報酬が支払われる事に文句言っちゃダメだよ。  私はプロが仕事をした場合、その報酬を受け取る事、そして、それを支払う事を前提に交渉することは最低限の契約だと思っています。だから、その後、その報酬を受け取った側が募金に寄付することには何の問題もないけど、「あのタレントはあの番組に出ていくらもらっている!それを寄付すべき」なんて他人の善意を強制する思想は大嫌いです。  震災直後、確かネットでも大手企業の寄付や援助の金額を調べて「○○社は寄付をこれだけしかしていない、がめつい企業だ」のようなことを書いている連中が多々いましたけど、すくなくとも自分には何も負担がない、他人の財布に手を突っ込んで善意をばら撒きを強要し、自分がいい事をしたような悦に入る行為は浅ましいとしか・・・  自分がプロとして仕事をした報酬は誰からも咎められるべきでないし、その使い道も誰かに強制されるものじゃない。  危ないのはやなせ先生に失礼だ!といった人間が、公務員の残業手当が出ることを「多くの一般企業では出ていないのだから無駄だ!お前らも我慢しろ!」という意見には賛同する思考。  払うものは払う。もらうものはもらう。後は透明性と経理の問題。たとえばこの行政も「キャラクターデザイン料○○万円計上、しかし、やなせ先生ご好意により無料になりました」ということをきちんと報告書に書いてあれば、文句を言うオンブズマン団体に説明できるはずです。  でも、最初からその予算を考えていなかった、という時点で「金がないのに依頼をした」という、プロを馬鹿にした行為だと思います。

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