FANTA-G

2023/01/27(金)17:37

デバッガーよりチーターのほうがもてはやされる世の中

TBSラジオ 荻上チキ セッション内で、今月あったことを語り合う「ニュース座談会」という恒例の企画がありまして。 で、その中で昨今の政治において、れいわの水道橋博士議員辞職に伴う議席たらいまわし戦略や、ガーシー議員の国会に来ない行動などに関してチキ氏が 「デバッガーよりチーターのほうがもてはやされる世の中」 と語られて思わず膝を打つ。デバッガーとはゲームやシステム内のバグを見つけ、それを報告、時にはプログラマーなどと連携して修正する役目。それに対してチーターはそのバグを利用して自分だけ得をしようとする人間に例えておりまして。  で、今、社会でもてはやされる、「頭がいい」として取り上げられることが多いのはこのチーターである。しかし、本来社会に必要なのはデバッガーであるはず、ということで。  この「社会的チーター」で一番最初に思い浮かんだのが元2ちゃんねる創始者のひろゆき。彼の行動はまさにチーターで。そんなのをメディアは「時代の寵児」のように取り上げているが、どう考えてもおかしいだろうと。  上の政治家の行動も「法律に違反してない(違法と書かれていない)から」という理由で行う行為。しかし、それは「皆がやらないであろうという善意で守られているところを破壊しているだけ」で。考えたら時代劇のゲスな小悪党に過ぎない。  何より、チーターを持ち上げ、チーターばかりが大手を振る社会になったら、デバッガーはやる気を失い、システム維持の気力も意義もなくなる。そうなって困るのはそのシステムを使っている利用者だと。  例えば近年、自民党が野党の臨時国会要請を「期日が書かれていない」という理由で拒否している。しかし、これは上の野党議員の行動と何が違うのか?そもそも国会とは有権者が票を入れて、その代表として国会で民意を反映されるべきという大前提すら壊す行為で。

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