FANTA-G

2023/08/01(火)11:03

ゲームと現実

「VIC3」という海外のゲームがあります。このゲーム、舞台が1836年の地球上すべての国を対象に国家運営するシミュレーションゲームで、プレイヤーは内政や外交、戦争などを行って自国を発展させることが目的です。   で、このゲームが非常によくできているのは内政に関してのシミュレーション部分。国内は軍人、資本家、宗教家、一般市民の4種類があって、それぞれ要求が違う。プレイヤーは自らの国家ビジョンにあわせた政策をおこなうために、彼らに有利、不利な法律の作成などを行って国家を運営するのですが、この中で「人口を増やしたい(このゲームでは人口は国力の一つ)」場合、どうするか?というと庶民の税金を減らし、教育を充実させることで中間所得層を増やすという。それでも結果が出るのはゲーム内時間で10年ぐらいかかります。逆に国の工業、資本力を増やそうとして資本家に有意な法案(税制優遇や労働条件の緩和、工場を作りやすくする鉄道開発など)をすると、一時的に国力が上がるのですが、国内で貧富の差が拡大し、労働者の疲弊、少子化による労働者不足などにつながるという・・・  これってまさに今の日本の実際の政治をシミュレートしてますよね。今の日本の少子化の原因は、バブル以降の資本家優先の政治運営と庶民に対する税制の悪化がそのまま少子化につながっているというw  ですので岸田内閣が本気で少子化対策をしたいなら、それこそ消費税廃止、教育費無償など「もっとも人口の多い庶民の富裕化による底上げ」を、それこそ短期的にではなく長期的に行わなければ人口は増えないわけで。逆に言えばこれまでずっとやってきた資本家優位な政策のツケは結局こうなる運命だったと。  たかがゲームと思うなかれ。このゲームのシミュレーション部分は専門家が監修した研究のもとに作られておりますので、それ以外にも戦争による外交の影響や貿易による経済、宗教などの国家への影響度など奥深さがすごいです。初めての人はYoutubeやニコニコ動画にある初心者向けチュートリアル動画(私もこれを見て興味を持ったので)をご参考に・・・

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