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昨日の事だ。
この頁はひときわ訪問者の少ないところであり、管理人の趣味である背景の黒は陰鬱な感じで、廃墟を彷彿とさせた。日記には何を表現しても、肥大化した電網空間ではちっぽけな存在だった。不規則な文体の日記は、しばしば読み返す管理人の神経を蝕んだ。 この頁の陳列物は更新のためというよりも、管理人の思考の残骸のための墓標のかわりに並べられている。骸倶駄(がらくた)である。大きな頁にはこの頁のような骸倶駄が形骸化することなく完結したものが数えきれないほど存在、もしくは誕生し続けている。それぞれが違った「すとおりい」を持っており、ある意味違った世界であると思っていい。 管理人は今日も「コメント」の付かない日記を書き、釦を押した。しかし、いつまで待っても頁に表示されない。 もう、潮時なのか。 あまりに不甲斐ない更新ぶりに電脳にまで愛想を尽かされたのだろうか。管理人が鍵を打つのを止めても、時計の音と樹脂製の雨樋を叩く雨の音だけは規則正しく聞こえていた。 明朝、管理人は姿を消した。更新されない日記に背を向け。 管理頁の片隅には、1つの「めっせーじ」が表示されていた。 「日記下書き:1件」 要するに、昨日の日記を更新したつもりで「下書き保存」をプッシュしておりましたw なので昨日の日記登録はありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月25日 00時38分24秒
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