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SDRラジオとかDSPラジオとか表現は色々と有るけれど、
僕の感覚ではSDR(Software-defined radio)ラジオはDSPラジオの一種で、 通常のDSPラジオに比べ変調方式や周波数帯域をソフトで自由に制御できるのが特徴。 多分DSP(DigitalSignalProcessor)ラジオは信号処理をデジタルで行う広い意味かなと思う。 なので、今回買ったSI4732全周波数帯域ラジオはSDRラジオと呼ぶべきだろう。 Amazonで安いのを探したら4,699円(税、送料込み)と言うのが有ったので買った。 でも、僕はまぁこんなものかなと思ったけど、予備知識が無い人は注意が必要。 まず、全周波数帯域と言う言葉だけど、定義があいまい。 何も知らない人だと、1kHzから200Mhz位まで「シームレス」に受信できると思いそう。 現実的にはそうではなく、各国で放送局が有るバンドだけなので飛び飛び。 SI4732(A10)のデータシートを見ると、 FM(64-108Mhz)、LW(152-279khz)、MW(520-1710khz)、SW(2.3-26.1Mhz)で、 それ以外は本来受信できない。若干工夫を加えてSWは1.8Mhzから受信できるようだけど。 4,699円なので、ケースは無く電池もUSBケーブルも付いていないと書いてあった。 ![]() でも何故か(タイプが違うので使えないのだけど)マイクロUSBタイプBのケーブルが同梱。 ちょっと得した気分。携帯なんかの充電に使えるな。 アンテナやスピーカー、電池とスピーカー用のコネクターも入っており、 半田付けはしていないがBNCコネクターやスイッチ2個と液晶も入っている。 たいしたものである。結構良心的である。 ただ、安いのには理由が有って、全くと言えるほど半田付けされていない。 表面実装タイプの部品は半田ディップなので自動機でディップできるが、 手作業になる部品の半田付けは手間(経費)が掛かるからだろう。 それが理由で安いのだから仕方ない。自分で半田付けしよう。 BNCコネクター等の部品を半田付けしてスイッチを入れたが動かない。 何で?基盤を裏返して理由が判明。なんと経費削減の為にarduinoNANOも半田付けしてない。 ![]() いやー、確かに自分で半田付けが必要とは書いてあったが、arduinoNANOもそうだとは。 6千円以上するちゃんとしたのは下の写真のように半田付けしてある。 ![]() 購入前の説明に「自分で半田付けが必要」と書いてあるので間違ってはいない。 でも気がつかない人は泣くだろうなぁ。 あと値段が中途半端な5千円前後のものはどうなんだろう? さらに半田付けしたら動いた。 でも、僕はばかなのでここでもちょっと失敗。 電池が無くても「充電可能」なんだから、充電しながら動作できるのでは? そう思ってやってみたら動かなかったのである。 危うく天を仰ぐところだった。 USBケーブルを外して、 リチウム電池が無かったので放電して1.4Vになった単三電池でやってみた。 大成功!ちゃんと動いちゃった。 説明書が無いので、操作に困るかもと思ったが、基盤にシルク印刷してるし、 似たようなラジオをたくさん扱っているので、全て予想ができたし使えた。 スイッチと液晶表示はこんな感じ。 ![]() YOUTUBEを見ると、この基盤でケースがついた物が12000円位で売っており、 その蓋を開けた動画を見つけたので見てみると、 液晶下あたりに有る端子からケーブルを伸ばして函体の液晶とスイッチに配線しているが、 基板に直付けしたこの商品と機能は同じみたい。 函体を自作する人の為に、外付けスイッチと液晶の接続端子が分かる写真を載せる。 ![]() 操作は上の写真の通り。耳の悪い僕にはボリュームが63では少ない。 なお、BWボタンで切り替える帯域とはオーディオ帯域である。 完成した写真を載せる。 ![]() さて受信性能であるが、 FM(Mhz)は、ベイFM78.0、NACK579.5,FM東京80.0、NHK81.9と82.5、FM横浜84.7、 interFM89.7,TBS90.5,文化放送91.6、ニッポン放送93.0全部OK。 MW(khz)は、NHK594と693、eagle810、TBS954、文化放送1134、ニッポン放送1242、 ラジオ日本1422全てOK。 LWは不明。 SW(khz)はラジオNIKKEI6055、3925、6115はOKだったが9545、3945,9760はダメ。 電波を出していない時間だったかもしれない。 SWの他国の日本語放送は(放送時間帯が限定されるので)北京放送11620だけ確認した。 <後日追記> かってはオーストラリアの日本語放送なんかが有ったのだが、 今はインターネットに移行して既に無い。 今日、7135khzで聞いていたら、SSB(USB)で交信の声が聞こえた。 SSB→SWにすると聞くことができないので、どういう原理か分からないけど、 SSBをちゃんと復調している。 また、BWも意外に効くみたい。 4kHz→2.2khzにすると高い方の雑音が消えて聞きやすくなる。面白い。 それにしても何でバーアンテナが無いのにニッポン放送が聞こえるんだ? 頭ではDSPラジオってそう言う原理なんだと分かっても、感情が納得しない。 九州の田舎でラジオの向きを一所懸命調整していたあの頃は何だったんだ? <さらに後日追記> 商品説明を読むとBFO制御付きになっているのだが、使い方が(説明書無しなので)不明。 その使い方が今日分かった。 ラジオに詳しい人はちゃんと知っているんだと思うんだけど、僕みたいなバカはだめ。 でも色々とチャレンジしていて発見した。 このロータリーエンコーダーは普段は周波数選択用なんだけど、 シャフトを押すとBFO選択用に切り替わるのを発見した。 これでBFOが使える。 SSB電波が受信はできて(何となく)会話は聞こえるんだけど、少し変な声だなと言うのが、 BFOを調整してちゃんと使えるようになるな。 きっと僕と同じように使い方が分からない人もいるだろうから書いておこう。 そしてSDRラジオの特徴である各種変調方式の受信であるが、使えるのかも? 7MHz帯を聞いてみたらCWはごく普通に聞こえるし7.090Mhz付近でSSBが受信できた。 中学生の頃から欲しかったSSBの受信機が4699円で買えるとは。 中学生の頃は10万円以上する受信機(送受信機ではなく単なる受信機でも高かった)なんて 夢のまた夢だったのに、自分のお小遣い(我が家は5000円以下)で買えるとは。 まだ、耳の悪い僕には聞こえるだけで奇麗には聞き取れないけれど、 これから何回かチャレンジして聞いてみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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