あっしの資産はどこへ行く？

　「私達は被害者なんですぅ。」何だとぉ！　サブプライムローンが返せなくなった連中が、被害者の会みたいのを作って記者会見なんてした。しかも、お揃いの黄色いＴシャツまで着込んで、バ○面下げて並んでる。一体全体、誰が悪いんだよ。今や借り主は被害者で、それに金を出した投資家は、欲の皮のつっぱった極悪人である。特にヘッジファンドなんかは、薄汚い泥水を飲んでいる輩とでも思っているのではないだろうか。どうも、ありがとう、私もそのうちの一人にカウントされていることだろう。

　確かにはじける前に、この手の債券は『毒薬庫』とか『劇薬庫』とも言われているらしい事は知っていた。そんなところに手を出す訳だから、当然、そのリスクは大きい。

　実は、連中の記者会見を見るまでは、多少なりとも、同情していた。私も住宅ローンを抱える身だ。わからんでもない。日本で言えば、『ゆとり返済ローン』みたいな制度で、数年後に苦しくなるのは知っている。だから私は、『ゆとり』にはしなかった。それを「私達は被害者なんですぅ。」だぁ？　身の丈も知らずに、計算もできずに、ローンなんか組むからだ。第一、家+庭+プール+車+ボートなんて輩もいた。全然かわいそうじゃない(怒)。うちなんか、リッターカーがようやく入るぐらいしか余裕がない敷地だ。誰が一番かわいそうかって、「私だよ。」にし○か すみこ か？

　で、その損失額ってのが、日本円にして23兆円…。どぉーすんのこれ？　と思ったのだが、よくよく考えてみると、どっかの国の赤字国債は、毎年30兆円枠をどうのこうの、って言ってるよねぇ。格付けは低い(いつぞやボツワナより低いなんてなってたなぁ)し、いっそのこと『秋の個人向け国債』じゃなくて、『秋の個人向けサブプライム債』にした方がいいんじゃないかな？

　まぁ、国債は買わないからいいとして(？)、とりあえずは、連中を米国政府が救済するらしい。結果的に、回り回って、我々投資家も、税金で救済してもらえるという事になりそうである。一件落着、してないよぉっ。