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テーマ:たわごと(26890)
カテゴリ:12_読書
上巻では、信長による足利幕府の幕引きまでが描かれています。
下巻では「信長(秀吉)のよる中国蚕食に対する恵瓊の抵抗」 「本能寺の変」から「関が原」まで描かれています。 【送料無料】墨染の鎧(下) 「安芸武田氏の再興=毛利家に仇なす」 から 「自分・民が安心して暮らせる世を作る」 へと、スケールが大きくなっていく恵瓊はついに 「毛利のため」ではなく「天下のため」の策を練っていきます。 しかし、最後に自分が小さい・あるいは同等の立場の時には 相手の人物を的確に評価できた恵瓊が、最後の局面で自分より 小さい人物を過小に見たが故に犯した過ちがすべてを覆して しまうのが皮肉なものです。 火坂雅志先生の作品では、 「虎の城:藤堂高虎」や今回読んだ「墨染の鎧:安国寺恵瓊」の ように、一般的にクセのある人物について、その人物なりの正義・野心に 基に描いているのが好きです。 「天地人:上杉景勝・直江兼継」のように、著者自身の思い入れのある そして、一般的に清廉と思われている人物を描くと、少し清くなりすぎて しまうような気がします。 ともかく、大国毛利の運命を一手に握った人物を描いた本書は良かったです。 次はどのような人物を描いてくれるのか、楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.04 23:33:34
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