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テーマ:海外ニュース全般(62)
カテゴリ:つれづれ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060429-00000024-jij-int
「もたらす結果は自己責任」 だそうです。この言葉。某首相が流行らせましたが、逆に自分で負わない責任って何? そういう上げ足を取っても意味無いので、先に進みますが、有名なオランダの事例のように、所持を合法化するということは、使用もほぼ制限をしないということです。オランダと言えども、ヘビードラッグは逮捕の対象になりますので、さらにユルユルの法律を作ってしまったと言うことになります。ジャンキーでない、健全な観光者のメキシコ離れが深刻化しそうですが、日本のマスコミではどのくらい取り上げ、危険さをアピールしていくんでしょうね。 よく分からないのが、この法律の趣旨。ドラッグの使用を事実上黙認するという法律ですが、何のメリットがあるのかということ。販売はこれまで通り違法ですので、当然、検挙もされます。じゃあ、使用者はどうやって入手するの?つまり、事実上、犯罪行為を幇助することが前提になっている法律といえるんじゃないでしょうか。 つまり、防犯上は何のメリットも無いばかりか、薬物使用者による凶悪犯罪の発生は、当然予測されます。じゃあ、何のため?観光客を集めて、外貨の獲得?麻薬の密売組織そのものから、税収は上がりませんから、一般の宿泊施設や、商業施設に観光客が落とす金が狙いでしょうか。でも、まともな客は減りますよね。 もっとも危険なヘロインの所持は25mgまで。一回分が10mgくらいですので、2回分ちょっとまで所持できるのに対し、コカインは500mgまでOK。一回分が30mgくらいですので、なんと16回分以上、一度に所持できます。さすが、人気の薬物です。やっぱ、外貨獲得の切り札と考えているのでしょうか。恐ろしい発想です。 逆に、半合法化されることで、麻薬密売組織にとっては、末端価格の下落が予想されます。逮捕の危険が減少する分、安易に販売する人間が増え、競争の原理で価格が暴落すると思われるから。しかし、既存の組織に取って、これは面白くないばかりか、裏社会の秩序の維持の必要性から、組織間の抗争が起こることも容易に想像できます。 というわけで、メキシコはしばらく旅行プランから外した方が良さそうですね。 一方、すでに大問題になっているのがハワイ。ハワイの海が、現在、水質汚濁で現在泳げるような状態でないにもかかわらず、ゴールデンウイーク前にそうした警鐘が鳴らされた気配は、ほとんど感じませんでした。 やっぱ、商売が関わると、安全性は二の次にされることが、あまりにも多いように感じます。メキシコの麻薬産業がこの商業主義に利用されると、どんなことになるのやら。 そうまでして金が欲しいのかって、まじまじと札を眺めてみると、 「こんなくだらない紙切れのために」 って、切なくなってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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