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テーマ:日本的なるもの(437)
カテゴリ:陽明学
![]() 一 来書略、世に判官贔屓〔ほうがんびいき〕と申し候は、いかなる事にて候や。 返書略。君子に三のにくみあり。 其の功にほこり賞をうくることおおき者をにくみ、 富貴にして驕〔おご〕る者をにくみ、上に居〔い〕て下にめぐまざる者をにくむ。 判官義経は、其の人がら道をしらず、勇気によりて失ありといえども、 大巧ありて賞をうけず、人情のあわれむ所なり。 頼朝卿、福分〔ふくぶん〕ありて、天下をとるといえども、 不仁にして寛有〔かんゆう〕の心なし。人情のにくむ所なり。 頼朝・判官にかぎるべからず。 驕〔きょう〕は天道の虧〔か〕く所、地道〔ちどう〕の亡〔ほろ〕ぼす所、 人道のにくむ所なり。 謙〔けん〕は天道のます所、地道のめぐむ所、人道の好む所なり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月10日 07時14分58秒
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