クリスタルのかけらに眠る勇者の心

　日曜日。うっすら雪が積もっていたが、快晴でまぶしい程の良い天気。予報では大寒波到来などと物騒な様子だったが、うまく期待外れとなり、この地方は、積雪は何も問題なし。これで、道路状態もバッチリだ。昨年末のリベンジができる。
　昼食（前夜の残りご飯と即席メン）の後、高山に向けて出発。今回は、喰って寝て帰ってくるだけなので、東海北陸自動車道をひたすら北上。
　高速にも色々走ったが、東名、名神、名阪などとは異なり、とにかく「空いている」ので、走るのは楽。ただし、やたらトンネルが多いので、天気の良い日だと、トンネルの出入りによる暗転、明転が気になる。終点の飛騨清見で高速を降り、建設途中の中部縦貫自動車道を初めて走った。ナビにも出てこない道だが、とにかくトンネルが長いのが特徴だ。
　道中のＢＧＭは、うぴ子の選曲により、「惑星」「ボレロ」「クラシックバレエ名曲選」。天気が良いので、エアコンかけずともポカポカ陽気、加えてクラシックのＢＧＭなので、ばあちゃんは寝てしまった。
　高速を降りて３０分程度で高山グリーンホテルに到着した。昨年のクリスマスイブの日にみんなで泊まる予定だったが、高速道は閉鎖。国道も寸断状態。ＪＲも止まっていた。何より、自宅付近ですら、積雪で車が動かない状態だったので、キャンセルしたが、ようやくリベンジが果たせた。
　思いつきにより、２日前に、近ツのプランで頼んだので、広い部屋が空いておらず、大人４人＋子ども２人のギチギチ一室の予定だったが、料金はそのままで、一回り広く新しい（当然グレードアップなのだ）新館に泊まることができた。ラッキー。
　和洋折衷の部屋なので、ベッド２つ＋布団４つで寝ることとなった。
ここのホテルには物産館が併設されており、内容が充実しているので、宿泊客以外でもお土産購入など、多くの人がやってくる。時間があったので、子ども達に「塩せんべい」の手焼き体験をさせた。５枚づつ焼き、おまけをもらって計４２０円。うぴ子が少し煎餅を焦がしていたが、愛嬌。
　そろりは「６年生ぐらいか？」と聞かれ、「２年だよ」と応えたら、「中学？」「違う、小学校の２年」「何、そうか」など、職人のおじいちゃんを驚かせていた。（確かに体格はよいが、そこまで大きくないって、と親のつぶやき）
　せんべいを焼いた後は、風呂風呂。温泉好きのそろり君は、結局、この日は、チェックイン後、夕食後の２回温泉に入った。
サウナにも２０分入った。（おいおい、オヤジか）夕食は、オーダーバイキング。普段はあまり食べないうぴ子が、次から次へとオーダーするもんだから、「残してはいかん」とみんなで必死に食べた。うぴ子も珍しくパカパカ食べていた。
　風呂に入って、腹一杯状態なので、１０時過ぎにはみんな就寝。
　翌朝、気配を感じて目が覚めたら、そろり君が寝ぼけ顔して、布団の上に座っていた。５時を過ぎたばかりだが、「温泉に行く？」と尋ねたら、「うん。入りたい」とのこと。
　さすがに朝の早い時間帯なので、空いていた。誰もいなくなった瞬間を狙って、おおきな浴槽内で泳いだりして遊んだ。
　バイキングの朝食の後、再び風呂に入った。結局、そろり君：４回。うぴ子：３回、じいちゃん・ばあちゃん：３回、私：５回温泉に入った。
　妻は、過去に温泉で湯当たりして大変恥ずかしい思いをした、というトラウマがあるため、内風呂のみ。
　月曜は、前日とは異なり、すっかり雪空で、少し雪が降っていた。寒いし、子ども達も「古い街並み」は、どうでもよい様子なので、ラーメン工場に行き、できたての高山ラーメンを試食し、早速、購入した。西部警察ラーメンなる「どうしてここに西部警察が、、、」と思わせるようなラーメンがあったが、違うのはパッケージだけなんだろう。
　ひっきりなしにバスがやってきて、高山ラーメンの試食をやっていた。う～ん、やはり高山ラーメンは縮れ麺に醤油スープだ。　
　ここで今回のメニューは終了し、帰路へ。
　途中、日本一の標高地にあるというひるがの高原ＳＡで、休憩。おおきな「かまくら」が作ってあり、子どもは喜んで遊んでいた。ここの名物のけいちゃんが入った、うどんや定食を食べて帰宅。

　学校の振り替え休日を利用した「思いつきの旅行」にしては、まずまず満足だった。

　帰宅後、遊びモードが抜けない子ども達を、無理矢理「算盤教室」に行かせ、通常モードに矯正した。