【過去を変えることはできるか】
【過去を変えることはできるか】 斎藤一人さんの言葉から。《「過去は変えられないけれど、未来は変えられる」 世間の人は、そういいます。でも、私はそう思いません。 残念だけど、そうはならない。 「過去は変えられるけど、未来は変えられない」 これが現実です。 なぜ、過去が変えられるのかというと、昔のことを思い浮かべるとき、 過去の出来事はもう「思い出」ですよね。 「思い出」というものは、後でいかようにも変えられるんです。 たとえば、私は学生時代、勉強をするのが嫌で、嫌で、しょうがなかった。 だから、高校へは行かなかったんです。 だけど、そのおかげで人より早く社会に出て、商人になり、そして今がある。 「勉強が嫌いだったから、今がしあわせなんだ。勉強が嫌いでよかったな」 と思っているんです。 それで、人間はおもしろい。 今がしあわせだと、過去の不幸がしあわせなことに思えてしまう。 過去の嫌な出来事が、今の自分の宝なんだと思えてしまうものなんです。 たとえば、自分は幼い頃に大病して、「つらい思いをした」という人がいると します。 けれど、あのとき大病したからこそ、今、人に思いやりをかけてあげられる 人間になったんだ、と。 いい体験してよかった、そう思う日が、やがてくることもあるんです。 こんなふうに、過去のどんな出来事も「しあわせ」と思える人は、今も 「しあわせ」です。 今が「しあわせ」だからこそ、未来がしあわせになるんです。 未来を変えられるのは、こういう場合のことです。 だから、今、嫌なことがあっても、時が過ぎてそれが思い出になれば、その ことがやがて自分の宝になるんだ、と。 そう思いながら現実に向かっていけばいいんです。 雑草がアスファルトを突き破っている情景を見たことがある人は大勢いると 思います。 あの雑草がアスファルトの下にいるときは、本当に小さな、かよわい芽です。 だけど、雑草は、自分がもってる力、無限小の力で、無限大の時間をかけて、 アスファルトを突き破るんです。 私たち人間は、万物の霊長です。過去は変えられるんです。 目の前の現実に向かっていけば、嫌な出来事がやがて自分の宝になります。》 (出典元:斎藤一人著「ツイてる」角川ONEテーマ21) * * * 過去というのは、時間が経過して初めて認識できる感覚です。 長い時間が経過したあとの出来事は、「思い出」という言葉でくくりつける ことができます。 これは、人間のもつ一つの能力かもしれません。 当時、嫌な出来事だったような思い出も、時間が経過したあと、その出来事 を振り返ったとき、それまでの意味とまったく違った思い出になるのです。 過去を変えることができる力を、私たちはもっている。 そのときは大変だったけど、その大変さの中で自分は強い人間に成長できた。 この考えができる人は、過去に感謝しながら現在の幸せにも感謝している人 でもあるのです。 そのような人になれるように努力しなければと思います。 (by ハートリンクス)